後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

抱き枕の有用性

 睡眠の質が悪いのが悩みの一つである。しかしながらもう十年くらい不健康な睡眠と付き合っているので、もはやそれが自然な状態であるといっても良い。眠るまでに時間がかかるし、一度眠りについてからも2、3時間ぐらいで目が覚めてしまう。おそらく寝る時の姿勢の悪さも原因の一つなのだろう。デスクチェアで座ったまま寝てしまったり、冬はこたつで寝たり、あるいは床で毛布にくるまって寝ている。「どうせちゃんとしたところで寝ようとしても眠れないだろうな」と高をくくっている節もあるので、それがより一層睡眠の質の悪さに加担している。もはや、ちゃんとした姿勢で寝ないから睡眠の質が悪いのか、睡眠の質が悪いからどこで寝てもいいや、となっているのかわからない。

 さて、それとは少しだけ話はずれるのだけれども、先日、ドラマ『DASADA』の公式グッズの「DASADAクッション」が発売された。『DASADA』は日向坂メンバーが演じていることもあって自分も毎週欠かさず観ていた(本当に素晴らしいドラマだった…)。ドラマはHuluで観ていたのだけれども、そのHulu限定のおまけ番組の中で「オリジナルグッズをデザインしてみよう」という企画があった。メンバーが思い思いにデザインを発表していったのだが、その中で提案されたうちの一つが「DASADAクッション」である。提案したのはそう、私の推しである東村芽依ちゃんである。推しのアイドルちゃんのグッズは買わんとあかんやろ〜?と、アイドルオタクらしい短絡的思考でポチったDASADAクッションであるが、それがつい先日家に届いたのだ。

 

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 それが写真のそれである。なんというか、でかい。思っていたよりもでかい。70cmぐらいある。「勢いで買ったけどデカイしどうしようか…」と思わないでもなかったが、公式サイトでは一瞬で売り切れになっていたこともあり、まぁ満足していた。

 で、とりえあずは部屋の隅っこに置いといたのであるが、これが実は抱いて寝るのにちょうど良いことに気づいたのだ。しかも寝付きも多少良くなった気もする(ようやく最初の話につながってくる)。そうなのだ。不眠の原因は漠然とした不安感なのであった。なのでここ最近はこのクッションを抱きしめながら寝ている。おじさんが抱き枕って(笑)と侮るなかれ。こっちは七歳の女の子の気持ちでクッションを抱きしめて寝ているのだ。こういうのは気持ちが大切だ。気持ちは七歳の女の子だからワンピース型のふわっとしたピンクのパジャマだし(いちごのアップリケがついている)、七歳の女の子だからぽんぽんのついたナイトキャップを被っている。七歳の女の子だからきっと寝ている時に外で雷でも鳴っていれば目が覚めて泣き出していることだろう。そうやって幼い気持ちで寝ることが不眠の解消には必要だったのだ。七歳の女の子の気持ちで眠り、七歳の女の子の気持ちで朝起きる。この方法の問題点は一つだけ。朝起きて洗面台に立つとくたびれたジャージを着た髭面のおっさんが鏡に映っていることだけだ。現実は厳しい。