様々な作品(小説や映画)の中で奴隷・家畜というものがどのように扱われてきたのか、どのような存在だったかを解説した赤坂憲雄『奴隷と家畜』が面白かったです。また、人間によって見えている世界・生きている世界ってのは実は違っているよねってのがテーマのデニス・プロフィット/ドレイク・ベアー『なぜ世界は違って見えるのか 主観と知覚の科学』もかなり興味深く読みました。この本を読んでから、アフォーダンスとかそういった類のものを解説した本を読み漁りました。もう少しライトなものだと、タイトル通り創造論者と無神論者がバチバチにやりあってきた歴史を解説した岡本亮輔『創造論者 vs 無神論者』は面白かったです。知っていた知見以上にドーキンス先生が大暴れでした。ただし、本のテーマも内容も面白かったのですが、それぞれの章タイトルに森博嗣などの作品タイトルをもじっているのはちょっとサムかったなぁと思いました(個人的な印象です。内容とは無関係)。アイドルについての本(グラビアとかではなく)も何冊か読みましたが、その中でも、卒業したアイドルのインタビューをまとめた大貫真之介『私がグループアイドルだった時』は特に良かったです。講談社のブルーバックスも今年は10冊くらい読みましたが、その中でも12月に発売の『古代日本の超技術』が面白かったです。内容はタイトル通りで、あのみんながよく知っている建造物は実はすげぇ技術使ってんだぜってのを解説した本です。姉妹本の『古代世界の超技術』も時間を見つけて早く読みたいところです。
『My fans』『NO WAR in the future 2020』のあと、クリスマス衣装で『ホントの時間』『アザトカワイイ』が披露されます。このクリスマス衣装がマフラーもしていて素晴らしかったことなのは1日目の感想にも書きましたが、本当にキュートすぎ。しかもこれまたお久しぶりの『アザトカワイイ』。良すぎ(さっきからそればっかり言ってんな)。結局、アイドルがクリスマス衣装で歌って踊ってくれたら、それはもうクリスマスなんだわ。コールもめちゃくちゃ盛り上がったし。それにしても、『期待していない自分』といい『アザトカワイイ』といい、みーぱん回だったなぁ(最高でございました)。
アンコール前のラストナンバー『Am I ready?』もクリスマス衣装で披露されましたが(助かる)、これも致死量の可愛さでした。もう少しでキュート死するところだった。そうそう、『Am I ready?』はツアーを通して、センターの上村ひなのさんが気球に乗って会場を漂う演出があるのですが、アッパースタンド席からだと飛んでる気球が低くてなんも見えなかったです。1日目は低い席だったので全然気づかなかったぜ。気球風船の頭のとこしか見えなかったです(もちろんモニターはありますが)。
12月9日にKアリーナ横浜で開催された日向坂46『Happy Train Tour 2023』の追加公演1日目に参加してきました。Kアリーナ横浜は今年9月末に完成したばかりの音楽専用アリーナで、何やら退場時の動線問題などで色々と取り立たされてはいるものの、音楽アリーナとしてはやっぱり良かったです。正直いって私は違いがわかるほどの耳を持っているわけでもないのですが、それでも低音の重みがズドンと来る感じとか、他の箱とはちょっと違うな!という感覚はありました。そして、そんな出来たばかりのKアリーナ公演であるとともに、この追加公演1日目は日向坂46の一期生潮紗理菜さんの卒業セレモニーも開催されました。これがもうね、後からちゃんと書きますが、本当に素敵でした。さりなちゃん、本当に綺麗だったなぁ……
ラストスパートはツアーと同じく『キツネ』『One choice』『My fans』と怒涛のセットリストが続きます。『My fans』はツアーの中でもどんどん変化し続けている曲で、大阪公演以外では1~3期生(みーぱんセンター)vs4期生(はるはるセンター)の構図がワクワクしたものですが、本公演では最初からメインステージに1~4期生が揃って披露されました。大所帯My fansは迫力があって、またみーぱん&はるはるのWセンターも最高にキマっていました。さらに会場のボルテージは上昇し続け、『誰よりも高く跳べ!2020』(イントロフリーダンスはさりなちゃんのハチー!から始まりました。かわいい)、そして期別ダンストラックがボスラッシュ感あって最高にカッコいい『NO WAR in the future 2020』でピークを迎えました。そして最後は、上村ひなのちゃんセンターの『Am I ready?』で締め括られます。『Am I ready?』はツアーで何度も聴きましたが、やっぱり好きなんですよね。2023年に出された曲の中でもトップレベルで好きなのですが、なんでこんなに好きなのか考えたのかというと、その理由のひとつに「推しメン(私でいういところの東村芽依さん)のキャラソン感がある」ってのがあるかもしれません(語弊のある言い方かもしれませんが)。そんなこともほんのりと考えました。可愛いキャラクター好きのかわいいめいちゃんで、曲と本人のキャラクターがマッチしているんだから、そりゃ曲自体も好きになりますわな。そういえば、『Am I ready?』は他の会場では気球に上村ひなのさんが乗って会場を漂うという演出なのですが、やっぱりKアリーナでも気球に乗っていました(さすがにKアリーナでは飛ばさんやろと思っていた)。
客席の至る所で啜り泣く声の聞こえた『沈黙した恋人よ』から、潮紗理菜さんセンターの『真夜中の懺悔大会』へ。打って変わってアップテンポで楽しい曲なのですが、この曲が披露されていた『Happy Smile Tour 2022』ではライブでの声出しはまだ解禁されておらず、さらに潮さんもツアーを休養されていたため、最初で最後の声出し懺悔大会になっちゃったな。めちゃくちゃ楽しかったし、コールもできて良かったです。そして、今回の新アルバム『脈打つ感情』に収録されている一期生曲『最初の白夜』。もうね、やばかった(さっきからそればっかり言ってるな)。ステージ中央に階段のセットがあり、そこを潮さんが登っていき、そしてその階段の途中では一期生が残った状態で披露されたのですが「ほんまにさりなちゃん行ってしまうんや……」となりました。さっきまで全力で「エーオッオッオ!エーオ!!!!」ってコールしてたのなんだったんだ……(懺悔のコール)。『最初の白夜』については以前にも書きましたが、とにかく美しい。潮紗理菜さんの餞の曲としてこれ以上ないってくらい素晴らしい曲ですし、潮さんが同期や後輩にしてあげたように、じんわりとした温かさで背中を押してくれる、いや背中に手をあててくれるような曲です。綺麗で素敵なステージでした。