後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

月と星が

 先週からここ1周間ほどの間、かなーりバタバタとしていてにっちもさっちもいかない状況が続いていたわけなんですけど、こういうタイミングこそ色々と情報解禁もあって「重なるもんやなぁ〜」と呑気に思っていました。主に日向坂さん関係で。ええ、というわけで日向坂46の話です。もう完全にアイドルファンブログね…

 日向坂4期生の発表が昨日あって、新メンバーの紹介動画が一人ずつ今日から解禁されているわけですが、それに関しては現段階で私なんかが書くことはありません。どうやらファンの中には「選抜制になってまう…」「グループが変わってしまう…」と懸念されている方も多かったりするのですが、そんなもんはそもそも新メンバーが加入すると決まった時点で何かしらグループに変化があるとはわかっていたわけで(現時点で選抜制になるかは不明ですが)、「黙って構えてろバカ」と思うわけです(なんて暴論)。確かに全員選抜がこれまでの日向坂の一つの特色だったかもしれませんが、選抜制に対して過剰に拒否反応を示すのは、けやき坂(そして欅坂)の時の例の件の繰り返しになってしまうだけで、良い姿勢ではないと思うのです。私が思うのはそれぐらいです。あとは、「新メンバーに三重県(あるいは東海地方)出身の子とかいたらええなぁ…」と呑気に思っています。

 さて、4期生の発表もでかい情報解禁であったのですが、もう一つ、8thシングル『月と星が踊るMidnight』のMVもアップされました。


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 曲自体は先週のライブツアー愛知公演2日目で初めて聴いて「とんでもない曲がきたな…!」と思っていたのですが(毎シングルごとに思っていますが)、MVも良いですね。素晴らしいロケーション(ぐんま天文台やそっちのダムや採石場ですってね。めっちゃ行きたい)であるとともに、ローケーション以外には余計な味付けは一切なく「パフォーマンスと歌で勝負していくぞ」という気骨を感じる強いMVに仕上がっています。そう思わせるのがセンター齊藤京子さんの人柄というかキャラクタなのでしょう。

 以前、テレ朝の番組『キョコロヒー』が始まる際に番組の相方であるヒコロヒーさんが「齊藤京子は賭けたくなる」とインタビュー(かラジオ)で話されていたのですが、まさにその感覚になりました。一見クールにみえて、熱くてひたむきで不安定で、周りや応援している人間の感情を巻き込む力を持ってる人だと思うのです。その齊藤京子さんを全身にくらわせられる強いMVだと感じました(歌詞の考察などはまた今度)。

 ますます楽しみです。カップリング収録曲『HEY!OHISAMA!』というクソダサタイトルの曲も素敵ですし(きっとライブ定番曲になるんやろなぁ…)、ユニット曲『10秒天使』のメンバーにはめいちゃん(東村芽依さん)(かわいい)(推し)(猫)が選ばれていますし、期待の高まる8thシングルでございます。

 

東村芽依は時空を超える(1st写真集『見つけた』の感想文のようなもの)

 東村芽依は時空を超える。1st写真集『見つけた』でそれは証明されてしまった。東村芽依は時間も空間も、日常と非日常の境界も、自由自在に縦横無尽に飛び越えていく。神出鬼没、猫まっしぐら。

 東村芽依を前にしては、時間の概念も空間の拡張性も意味をなさないのだ。あらゆるところに存在し、あらゆるところに存在しない。普遍性と不変性を兼ね備えた存在であり、この写真集『見つけた』がそれを裏付けている。反証は不可能。猫の如くどこからともなく現れた彼女は鮮やかなドレスもシックな黒色のドレスもキュートな水着も華麗に着こなし、優雅にティーパーティを愉しみ巨大風船と戯れ遊園地を満喫し元気に野山を駆け巡る。お腹を出したセーター(どんな格好なんだ…)でススキ野原を威風堂々と闊歩する姿に、私たちは思わず「風邪ひくんちゃうか」と心配してしまうが、健康優良児の彼女には無用だ。彼女はどこにでも現れる。もしかしたらあなたの隣にも出現するかもしれないが、それも目を離した瞬間に忽ち消えてしまう。そして私たちには「彼女は幻想だったのではないか」という淡く儚い記憶の断片だけが残されるのだ。

 なるほど「ファンタスティックな写真集」とはそういうことだったのか、と私たちは納得する他ないわけで、めいわーるどとはそういう国なのだ。そういう国だから仕方ない。おはようからお休みまで、5歳児から24歳まで。幼さと艶やかさのその両方を小さな腕いっぱいに抱えてて微笑む。そこには一切の矛盾はない。奈良と東京と九州と、あるいはそのいずれでもない場所に同時に存在し、屈託なく微笑む。そこには一切の矛盾はない。特定の次元も座標も持ち合わせず時間も空間も凌駕した存在である。それがめいわーるどであり、それが彼女の本質なのだ。

 東村芽依は猫である。猫であるとともに人間でありアイドルであり、またうさぎでもあり苺でもあり妖精でもある。変幻自在、千姿万態。猫だましでもなく、どれも等しく彼女なのだから事態はより一層の困難を極める。猫も杓子もどうにもならない。

 観測者である私たちはそんな気まぐれな彼女に振り回され、現実と非現実の間を行き来することとなる。しかし、そこで私たちはふと気づくのだ。めいわーるどは彼女をとりまく空間そのものであり時間そのものであり彼女自身であり、そしてそこに私たちは存在していないことに。彼女の作る世界は彼女だけで完結する世界であって、観測者はあくまで観測者のままなのだ。入国許可は下りていない。あるいはそれすらも観測者の幻想にすぎないかもしれない。カメラのファインダー越しに笑顔を見せる彼女に対し、ページをめくる私たちはさも自身を彼女の観測者だと信じているが、その前提は脆く容易に崩れる。観測者の有無に関わらずめいわーるどは存在し彼女は存在し無邪気に微笑んでいるわけで、あるいは観測者である私たち自身が彼女が作り上げためいわーるどの内包するオブジェクトの一部である可能性は無視できなくなる。観測者と対象の関係は逆転し、シュレーディンガーの思考実験はこうして否定される。

 もしかしたら、奈良の夜の街並みを歩くシーンに、ある種の彼女感や親密感のようなものを感じるかもしれない。濡れた髪でこちら側を振り向く彼女にも、いちご狩りに夢中になる彼女の横顔にも。しかし、そのささやかで微笑ましい発想はやっぱり私たちの幻想に他ならず、次の瞬間には彼女は別のめいわーるどに移動している。加速度は増加するばかりで、私たちが追いつくことは決してない。発散は更なる発散を重ね、めいわーるどは膨張しつづける。

 そして写真集を閉じるその時になってようやく私たちは気づくのだ。ほんのりと感じる寂しさの残響。それだけが、彼女の存在を想起させる確かなモノだったのかもしれないと。

 

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 以上、日向坂46東村芽依さんのファースト写真集『見つけた』の感想文を書こうとして、なんだかよくわからなくなったもの。何はともあれ素晴らしく素敵な写真集だったことに違いはないのでした。はい。

 また余談であるが、めいわーるどではその影響で数字がバグる事態が頻発するらしく、発売日当日に1冊を購入したはずが家には2冊届いており、今もなお続々と届き続けている。めいわーるどは膨張を続けていてとどまることを知らない。

 

目の前にアイドルがいることの威力(日向坂46全国ライブツアー『Happy Smile Tour 2022』愛知公演2日目に参加してきた話)

 つい先日、9月11日に愛知スカイエキスポで開催された日向坂46さんのライブツアー愛知公演(2日目)に参加してきました。コロナ禍や個人的なことが色々あって2年半ほど一切ライブやイベントに現地参加できなかった(配信は色々と観ていたけど)ため、本当に数年ぶりのライブでした。

 愛知スカイエキスポは場所自体が僻地にあって遠いし、当日はピーカン照り激暑の天気模様で汗でベタベタになったし、「そうそう、ライブ行くのってこんな感じだったなぁ…」と思い出しました(老け込んだなぁおい)。

 かなーり久しぶりの現地ライブ参戦だったので、最初のOvertureの映像からドキドキしっぱなしでした。満を持して始まるライブはダンストラックから。ローブを深くかぶったメンバーが登場し、ダンスに合わせてバックスクリーンに投影された月?をぶち割り、ローブを脱ぎ捨てて1曲め『My fans』から始まります。「(月を割るという演出から)ははーん、今回のライブのテーマはきっと『破壊と再生』だな??」なんて阿呆なことを思っていましたが、メンバーが登場した瞬間から目頭真っ赤でした。それぐらい生のライブに行けなかったので。感情が忙しいです。そして多分テーマは違う。あと今更ですが、以下がっつりネタバレしますので困る人はご注意を。

 『My fans』はセンターの佐々木美玲さんの表情が真っ赤に染められた会場のペンライトと相まってめちゃくちゃカッコよかったですし、そのまま2 曲目『NO WAR in the future 2020』、3曲目『キツネ』とぶち上がり楽曲が続きます。初速からフルスロットルです。『キツネ』はめいちゃん(東村芽依さん)(推し)(かわいい)(猫)のダンスが好きでつい目で追ってしまい「なるほどこれが推しの威力なんだな…」と改めて感じました。背が小さいから探しやすいですしね。

 前方ステージからバックステージに移動しての『耳に落ちる涙』『君のため何ができるだろう』。愛知初日のセットリストを一切見ずに参加してよかったです(新曲が発表

された情報だけは入ってきていたけど)。『耳に落ちる涙』すごい好きなんですよねぇ…『僕なんか』は花道で披露されていて、わりと近くにめいちゃんが来た時には胸が苦しくなりました。「これが推しの威力なんだな…」と改めて感じました(2回目)。前方ステージに戻り、大きな紙飛行機が飛んでいく演出とともに『飛行機雲ができる理由』が披露されます。この曲が流れるとどうしても卒業された渡邉美穂さんの存在を感じずにはいられないのですが、逆に言えば、卒業しても曲とともに存在を想起させる、そういう人だったのでしょう。しんみり。あと、たしか『飛行機〜』の振り付けがメンバーがちょこんと座りながら歌うスタイルで、お人形さんみたいで可愛かったです。

 次の楽曲はセンターとしちゃん(加藤史帆さん)の『君しか勝たん』。この楽曲もシングル曲の中では1, 2を争うぐらい好きなので、披露されて嬉しかったです。とにかく振りコピとクラップが楽しい。そして期別曲と『アザトカワイイ』へ。『ゴーフルと君』は鮮やかな黄色の衣装を身にまとった3期生がとにかく元気でピュアでフレッシュで素晴らしい。コミカルな音と振り付けがマッチしていて観ているだけでウキウキしてくる曲です。1期生曲は白色の衣装での『真夜中の懺悔大会』。本来であればなっちょさん(潮紗理菜さん)がセンターの曲だったのですが、今回はツアーの始まる数日前に肩を痛められたようで、休養されることに。本当、残念極まりないです。あとこの曲も振り付けがめちゃくちゃ楽しい。そして青色衣装の2期生が披露する『恋した魚は空を飛ぶ』。前方ステージとバックステージに分かれて披露されたので、目線が忙しかったです。また、本来は振り付けのダンスが激ハードな曲なんですが(観ている側がヒヤヒヤするほどに)、今回のライブではかなり抑えられていたようでした。あと丹生ちゃんゲキカワ。そしてそれぞれの期別のメンバーが前方ステージに集まってきての『アディショナルタイム』。白色、青色、黄色の衣装が咲き乱れているようで、鮮やかなステージでした。『アディショナルタイム』、ただでさえめちゃくちゃ良い曲なのですが、この時期の披露は、先日卒業発表を披露された宮田愛萌さんのことを想起せずにはいられません。まさにアディショナルタイム。それぐらい、切なさが増幅されます。きっとこの感覚は今後も強くなっていく一方なんだろうなぁ…

 前日が誕生日だったおすしちゃん(金村美玖さん)センターの『ってか』が披露された後、いよいよ8枚目シングルの新曲『月と星が踊るMidnight』。センターは齊藤京子さん。この新曲がね、めっっっっちゃくちゃ良かった。日向坂46は東京ドーム公演を終えた現在、卒業するメンバーがいたり新しくメンバーが入ってくるタイミングだったりと、色々と変化の局面にあるわけです。その変化をファンは不安にも感じたりするのですが、そんな心配事を吹き飛ばすぐらいの決意と熱意の込められた所信表明のような一曲。センターの齊藤京子さんの表情がそれを物語っていて、凄まじい威力でした。前日の愛知一日目が初披露なのでもちろん初見だったわけですが、一発で斎藤さんの曲だと観客に感じさせる、とにかく強い曲でした。きっと、斎藤さん自身が憑依型なのもあるのでしょうね。曲名とマッチした紺色と黄色のドレス衣装も素晴らしかったし、あと前日の中秋の名月の日(9月10日)が初披露というのもニクい。いや、すべてが上手く行き過ぎてない???MVも楽しみです。きょんこハートは神の息吹。

 アンコール前ラスト曲は小坂さんセンターの『知らないうちに愛されていた』、そしてアンコール後一発目も『ドレミソラシド』と小坂さんセンター曲が続きます。1日目はドレミじゃなくて『キュン』だったようですが、最近はそれらのいわゆる「日向坂ド定番曲」がセットリストの後半に組まれていることが多いように感じます。少し前まではライブの一発目などに持ってくることが多かったような気がしますが、きっとそれだけ曲数も分厚くなっているということなのでしょう。

 そして会場が虹色に染まる『JOYFUL LOVE』と『日向坂』でライブを締めくくります。『JOYFUL LOVE』はもちろんライブに欠かせない曲なのですが、個人的に今回のライブのように『日向坂』で締めくくるのがすごく好きなのですよね。『日向坂』はそれぐらいエンドロール感があって良いです。非常に座りが良い。

 

 というわけで、素晴らしいライブでございました。コロナ禍の間、日向坂さんのライブは配信で観られるものはだいたい観てきたつもりだったのですが、やはり生のライブは良いですね。現地参加は準備も行くのも場所によっては大変ですし、ずっと立ちっぱなしは正直疲れるし、暑いし汗もかくし、場所やタイミングによってはステージが遠くて見えない時もあるわけですけど、それを差し置いても、人生をかけて命を削ってステージに立つ人が発するエネルギーを全身にくらいました。いやー…くらったなぁ…全部ひっくるめて、めちゃくちゃ楽しかったです。久しぶりの感覚でした。あと、アイドルとファン、ステージと観客の間のインタラクティブな愛のやりとりは、生きることを肯定する力になりうることを再確認しました。もちろん配信ライブは配信ライブで良い部分もたくさんあるし、そのおかげで観られたライブもたくさんあるのですがね。

 そんなライブツアー愛知公演でございました。

 

【以下セットリスト】

01. My fans

02. NO WAR in the future 2020

03. キツネ

04. 耳に落ちる涙

05. 君のため何ができるだろう

06. 僕なんか

07. 飛行機雲ができる理由

08. 君しか勝たん

09. ゴーフルと君

10. アザトカワイイ

11. 真夜中の懺悔大会

12. 恋した魚は空を飛ぶ

13. アディショナルタイム

14. ってか

15. 月と星が踊るMidnight

16. 知らないうちに愛されていた

アンコール

17. ドレミソラシド

18. JOYFUL LOVE

19. 日向坂

 

おまけ1

 ツアーグッズのナンバープレート、私以外買ってるヤツいるんかってぐらい売れてなさそう。

 

おまけ2

 生写真セットをいくつか買いましたが(コンプ狙いでたくさん買ったりはしてない)、浴衣の小坂さんが激強でした。めいちゃん(東村芽依さん)(推し)(かわいい)(猫)は…?

 

おまけ3

 披露された新曲『月と星が踊るMidnight』がめちゃくちゃ良くて、そのライブ帰りに出ていた月が綺麗でつい撮ったやつ。

 

激凹み卒業発表

 今日の午後ぐらいに、日向坂46の宮田愛萌さんがグループからの卒業を発表されました。卒業の具対的な日時はまだ未定で、しかし今回のライブツアーは参加されないそうです。

www.hinatazaka46.com

 

 いやー、なんとうか、久しぶりに「うわぁ…まじか……」となりました。渡邉美穂さんの卒業発表は日曜日の静かな朝のことだったと思うのですが、今回の宮田さんの発表はちょうど発表用のスライドをガチャガチャ作っていた時で、その発表のブログを見て、そこからずっと手がつけられないでいましたもの。激凹み。昨日まで「よーし今週末は日向坂46のツアーライブ名古屋公演やし、ひなあい(日向坂で会いましょう)は東村芽依ちゃん回やし、最高の週末やな!」なんて阿呆ヅラで過ごしていたのが嘘のようです。いやー…マジかぁ…

 宮田さんは日向坂46の二期生で、その中では最年長のお姉さんで、本がとにかく好きで、源氏物語が好きで、愛犬のみんとを溺愛していて、ぶりっ子をさせたら向かうところ敵無しの、そういう人です(語彙力なさすぎて羅列しかできない)。何よりもその読書家っぷりから私にとっても気になるメンバーの一人でした。「今一番欲しいものは?」の質問に「日本文学全集(河出書房)」って答えるアイドル、そうそうおらんて。メッセもとっていますし、宮田さんのインスタグラムやブログの本紹介がきっかけで買った本も何冊かありました。

 グループ卒業の一番の理由となったのは体調面のことで、体力でついていけなくなることが多くなった、ということをブログにも書いておられました。

 考えてみれば年に何枚もCDをリリースして、そのたびに新曲の振り入れがあってMV撮影があって、それ以外にもライブやライブツアーがあってそのためだけの練習もあって、様々なテレビ番組やラジオの収録もあって、ファンとの握手会(ミーグリ)があってと、おそらくそれは我々の想像を絶するほどのスケジュールとなっているのでしょう。

 そういった中で、宮田さんは昨年は一時休養されることもあったり、ライブに出られないこともちょこちょこありました。そんな中で披露された渡邉美穂さんの卒業ライブでの『恋した魚は空を飛ぶ』は今でも強烈に記憶に残っています。この曲は観ている側でもわかるぐらいダンスの振り付けがエグくて、ご自身の体調のこともあるのに、丸々一曲踊りきった姿は凄まじかったです。

 どれだけファンが「大丈夫だよ、待ってるよ」と言っても、おそらくご本人が一番その苦しさを感じていたことでしょう(私の勝手な想像です)。そんな中でも、宮田さんは自身のブログやインスタグラム、メッセージに「ファンがいるからこそ、私はアイドルでいられる」と断言されていて、ファンのことをとにかく気にかけている人なんだな、と思いました(卒業発表のブログにも書かれていますように)。清々しいほどに一貫したその姿勢は、アイドルというファンに応援される側であるとともに、宮田さん自身も別のアイドルさんや声優さんを応援するファンであることに起因するのかな、とも思うのでした(これも私の勝手な想像)。

 何はともあれ、今はとにかくショックだし寂しいです。こういう時に、ファンという存在の弱さを痛感します。どれだけ応援し、愛を伝えたとしても、「卒業」の二文字の前には圧倒的に無力なわけです。ファンはその発表をただ受け入れることしかできず、そこに拒否権はありません。きっとそれは、応援することでアイドルから生きるエネルギーをもらってきた側の、一緒に背負わなくちゃいけない業のようなものなのでしょう。あるいは呪いか。これは宮田さんの卒業発表に限ったことではなく、全アイドルの全ファンにとってのことですが。

 SNSやまとめブログをぼーっと眺めていると「卒業する素振りのなかったメンバーの卒業発表は受け身がとれない」というコメントを見つけましたが、受け身なんかとらなくて良いと思うのです。後頭部を思いっきり打ち付けてやれば良いと思うのです。伏線なんて知ったこっちゃないし、凹む時は凹めば良いと思うです。それが人間が人間を推すということなんだから。

 そんなことを、思ったのでした。

 しかしなぁ、つらいなぁ…

 (以下、私がラジオDJだったらかけている曲)

 


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細々(こまごま)としたこと

 9月6日。火曜日。今日も日中は曇りだったり雨が降ったりとぐずついた天候でした。気温的に過ごしやすいんですが… 今年も地元では田が刈り取られ終わりました。他の地域ではまだ稲刈り前どころか稲穂も青いところが多いのですが、私の住んでいる地方では慣習的に8月終わりから稲刈りが始まります。もう秋ね…

 夏休みもすっかり終わり、後期の講義のお仕事が始まってます。とはいいつつ未だに暑い日々が続いているのでマスクを着用しての講義は相変わらず地獄です。息できんわ。仕方ないのですがね…

 その他、最近の細々したこと。

 

ウェルベック

 書店に週2ぐらいのペースで寄っているのですが、ミシェル・ウェルベックセロトニン』文庫本が出ていたのでつい買ってしまいました。単行本で読んだことあるのにね…

 文庫本の表紙デザインもクールで良いのですが、やはり単行本のこのデザインが素晴らしいです。いい具合のグロテクスさが素敵です。ウェルベックは『セロトニン』以外だと『闘争領域の拡大』と『プラットフォーム』しか読んだことがないのですが、ウェルベック作品の主人公はだいたい小金持ちで、現代社会の構造に絶望していて、あとセックスばかりしています(一貫して「性」がこの作家のテーマの一つなのでしょう)。どの作品も読んでいると(ねっとりとした)いや〜な気持ちになるし、スッキリしないのですが、それがウェルベックの醍醐味なのでしょう(ウェルベックを研究してる人からしたら、なんて浅い感想)。

 

・ひなあい(日向坂で会いましょう)

 前回の引き続き、クイズ企画。そして、後半戦の今回は早押し勝ちガチクイズ勝負。これまで私はクイズ番組があまり好きじゃなかったのですが(多くの番組が「知識」でもなんでもなくただの雑学を問うモノばかりだし、「そんなのスマホで調べりゃ済むやないか令和やぞ…」と思ってしまうのです)、楽しめました。というか、「回答者への愛着があればそこのドラマが生まれるし楽しめるんだな」ということを発見しました。プロ野球の方が絶対にプレイが上手なのに高校野球が好きな人が一定数いるのと同じような感覚なのではないでしょうか(勝手な分析です)。クイズにしろ野球にしろ、それを行う人物そのものへの愛が楽しさに変換されているというか。だから相変わらず当事者になんの愛着もないどころ東大王とかは一切面白みを感じませんし。

 あとクイズ番組の問題、国語や歴史に比べて理数系の問題が簡単すぎない?と思います(逆に理数系の問題に比べて国語や歴史の問題が難しすぎるのかもしれませんが…)。科学の問題といってもそれこそ雑学ばかりですし、いかに作り手が偏っているかが垣間見れ、そりゃノーベル賞の記者会見等ではいつになっても馬鹿な質問をする記者が減らないわけだ…と思うのでした。

 話は戻ってひなあい。予告によると来週は東村芽依さん回で大変嬉しいのですが、

 

 「今まで知らなかった猫の生態が明らかに!」のテロップは、どうぶつ奇想天外の告知だな…?と思ったのでした(どうぶつピースでも可)。来週も楽しみです。

 

ニトリ・SF・密室

 9月4日。日曜日。昨夜は大雨が降っていたものの、昼間はよく晴れてバカみたいに暑い一日でした。ここ最近は何かとストレスフルな日々を過ごしているのですが、唯一のストレス解消方法が「別になくても困らないけどあったら少しだけ便利なものを買う」で、それを日々実行しています。今日は小さいフライパンとドア裏に磁石でくっつける傘掛けを買いました。本当、なくても一切困らない。そういう、ちょっとしたどうでも良い商品を買うのにニトリは素晴らしいです。そりゃ日曜日のニトリがクソ混むわけだ。

 

 最近読んだ本の話。ノンフィクションばかり読んでいたので、久しぶりにフィクションを2冊読みました。

 大森望編『ベストSF 2022』はここ数年毎年竹書房文庫から出てる、SF作品の短編集をまとめたシリーズ。編集者の大森望氏の選ぶ、その年の傑作だと思った短編が集められているので、最新のSF短編作品事情を知るのに一番ちょうどよいシリーズだと思っています(値段が文庫本の割にほんのり高めであることを除けば。1650円はほぼソフトカバー単行本の値段だ…)。3割ぐらいは別の雑誌や短編集でも読んだことがありましたが、どの作品も総じて面白かったです。個人的には、酉島伝法『もふとん』、伴名練『百年文通』が中でも好みだったかも(一番わかりやすかったから?)。『もふとん』はもふもふの布団のような動物が現れる話で、酉島氏の作品の中では珍しくグロヤバ生物が出てこない、可愛らしいお話(グロヤバ生物も好きですが)。『百年文通』はもともとはコミック百合姫の表紙ページに連載されていた作品です(表紙に小説の連載ということで話題にもなっていました)。タイトルで想像つくように、現代の主人公の少女と100年前の時代の少女が不思議な力で文通を交わしていくという作品。もちろん百合。相変わらず伴名氏はお姉さまモノ&大正時代モノを書かせるとピカイチだなーと思いました。これらの作品以外にも、昨年出版された『異常論文』に収録されて、こちらにも選ばれた鈴木一平+山本浩貴(いぬのせなか座)『無断と土』も再読でしたが面白かった。

 三雲岳斗『海底密室』は、「久しぶりになんか密室ミステリ読みてぇなぁー」と思って手を出した作品。密室モノは好きなのですが、人里離れた屋敷とか孤島とかだと、その設定だけでもうメタ目線が入ってしまって笑ってしまうので良くないです。『海底密室』の舞台は深海4000メートルに造られた海底実験施設。多少は現実味あるような、もはやこの設定すらもベタになりつつある気もするような、絶妙なラインです(『ever17』とか森博嗣そして二人だけになった』がちょっとだけ頭をよぎりました。後者は海底ではないけれども)。事件の肝となるトリックはヒントの出し方があからさまで分かりやすかったのですが、設定もひっくるめてワクワクしました。舞台となる海底施設が最新の実験施設というわりにシステム面がやや古臭いなーと思ったのですが、出版されたのが2000年ということを読み終わった後から知って納得しました。こういうのは、時代が進むにつれてどんどん古くなってしまうので難しいところでしょうね。「孤島の屋敷で電話線が切られる」とかも、もう通じないでしょうし。

 

台風・読書感想文・ちゃんめい

 8月31日。水曜日。今日も曇り時々雨のじっとりとした空模様でした。あっという間に8月も終わりですが、やたら雨の多い夏だったという印象。まぁそういう年もありますわな。激ヤバ台風も近づいているそうで、私の地元は今が稲刈りシーズンなので(他の地方よりもだいぶ早い)、色々と大変そうです。私の家はもう離農しちゃっていますが…

 朝から研究室で申請書をいくつか書いたり、過去の実験結果を漁ったりしていたら日が暮れてました。今年もなーんもない8月でございました。ここ数年毎年恒例です。 

 最近読んだ本の話。今週はノンフィクション2冊でした。そうえいば、小中学生の頃は読書、というか読書感想文が死ぬほど嫌いで、毎年読んでない本をさも読んだ体を装って提出したり、前の年に書いた読書感想文をそのまま転用したり、唯一図書室にあった漫画(火の鳥とか横山三国志とか)で読書感想文を書いたりしていました。あの手この手を使って避けてきましたが、大学に入ってからはその経験が嘘のように本を読むようになったので、人生わからんもんです。今はだいたい月10冊くらい読んでいますし(雑誌類を含めたらもっと多い)。

 

 古舘恒介『エネルギーをめぐる旅』は、そのタイトル通り「エネルギー」についての本。人間の歴史とエネルギーの関係(産業革命や火力発電が人間の社会をどう変えたか)から、カルノーサイクルの発明は何がすごかったのか、エネルギー(というか主に火)が人間の精神世界にどのように影響を与えてきたか(すなわちどう宗教として関わっているか)などなど、幅広いテーマを取り扱っていて面白かったです。

 その中でも「へぇ〜」と思った雑学を一つ。雷のことを日本語では「稲妻」と書きますが、なぜ「稲」という字が使われているか。植物が育つためには窒素・カリウム・リンが必要で、それらはひっくるめて三大栄養素と呼ばれています。その中で、窒素は空気中にたくさんあるはずなのですが、空気中の窒素は安定していて通常はそのまま土壌に固定されることはありません。ですが例外もあって、高温高圧条件下ではその窒素を分解することができます。高校の化学で出てきたハーバー・ボッシュ法はまさにその性質を利用したもので、窒素と水素を高温高圧条件下(400℃〜600℃、200~1000 atm)で反応させてアンモニアを生み出す方法です(なので、ハーバー・ボッシュ法は大発明だったとのこと)。で、空気中の窒素も同じように通常は安定しているのですが、雷が発生するとその空中放電によって窒素の三重結合が解かれ、雨にとけて地上に降り注ぎます。それによって植物は窒素を取り込むことができ、結果として植物の生育が促されます。つまり、落雷があると稲の生育が良くなることが古くから観察されていたようです。だから雷は古来より「稲妻」とか「稲光」と呼ばれてたそうです。ね?「へぇ〜」でしょう?私はてっきり、雷の落ちる様が稲穂に似ているからとかだろうなぁ、と勝手に思っていました(なんて浅はか)。

 久保(川合)南海子『「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か』は「プロジェクション」という現象を介して「推し」という行為を分析した本。おそらくキャッチーにするために『推しの科学』というタイトルになっていますが、「プロジェクション」を理解するための本として興味深かったです(私も初めて「プロジェクション」というものを知りました)。「プロジェクション」というのは、現実のモノに現実にはないモノを想起する認知科学の分野で取り扱われているタームのようです。例えば、好きなアイドルや二次元キャラクタのモノを身に着けたりファッションを真似する行為も、知らない人からすればそれはただのグッズにすぎないのですが、本人からしたらそこに「推し」の存在を感じるわけで、これが「プロジェクション」だそうです(ざっくり言うとですが)。オタク的行為として書きましたが、別にオタクに限った話でもなく、例えば墓参りでお墓に話しかけたりする行為も、現実に対面しているのはただの石なのにそこに祖先の存在を感じたりするわけで、これも「プロジェクション」の一種だそうです。そう考えると、おそらく人間が宗教や神話を作り出したのも「プロジェクション」の効果なのでしょう。現実から、存在しえないものの存在を想起する能力も人間が発達させてきた機能の一つなのでしょうね。

 という読書週間でした。

 あと『BRODY 10月号』も買いました。9月13日に1st写真集『見つけた』を出版する日向坂46の東村芽依さん特集だったので。

 

 めいちゃ〜〜〜〜〜〜〜ん