後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

2023年面白かった本

 もうすでに年も明けていますが、2023年発売で読んで面白かった本についてを振り返ります。記憶力が悪いのと、年が終わろうが明けようが生活も気持ちも変わらないのでその年を振り返ることはあまりないのですが、なんとなく年末になるとその年の面白かった本だけは選んでいます(最大5冊ぐらいで選んでいます)。今年は夏頃がやたら時間がなくて読む量がガクンと減ってしまっていたのが寂しいところですが(特にフィクション作品)、その分ノンフィクション類は例年に比べて読んだなぁ、という印象の2023年でございました。

 

・小説枠

 パラニューク『インヴェンション・オブ・サウンドは発売が今年の1月ぐらいだったと思いますが、相変わらず「破滅でしか救われない物語」を書くのが強すぎる著者だなぁと思いました(といっても5冊くらいしか読んだことなかったけども)。グレッグ・ベアが2022年に亡くなって、その追悼記念?としてハードカバーでリニューアルで発売された『鏖戦/凍月』ですが、私はこのタイミングで初めて読みました(すでに昔に文庫本で発売されていたようです)。そもそもグレッグ・ベアは『ブラッド・ミュージック』しか読んだことがなかったですが、こちらも良かったです。特に『鏖戦』の方。人類の成れの果てと意味わからん星人とがバチバチにやり合う話です(ただし難解で一回読んだだけじゃわからんかった)。ただし、『凍月』の方は私はあんまりハマらんかったです。ウェルベックも好きな作家の一人で、政治をテーマにしたものかと思ったら究極的にはピュアな家族小説だった『滅ぼす』もめちゃくちゃ面白かったです。国内作品だと短編作品集の倉田タカシ『あなたは月面に倒れている』がピカイチに良かった(特に『トーキョーを食べて育った』)のと、あと滑り込んできた12月発売の酉島伝法『奏で手のヌフレツン』が相変わらずの酉島節の世界観で、好みでした。これはファンタジィ作品になるのかな。そういう2023年でございました。

 

・ノンフィクション枠

 様々な作品(小説や映画)の中で奴隷・家畜というものがどのように扱われてきたのか、どのような存在だったかを解説した赤坂憲雄『奴隷と家畜』が面白かったです。また、人間によって見えている世界・生きている世界ってのは実は違っているよねってのがテーマのデニス・プロフィット/ドレイク・ベアー『なぜ世界は違って見えるのか 主観と知覚の科学』もかなり興味深く読みました。この本を読んでから、アフォーダンスとかそういった類のものを解説した本を読み漁りました。もう少しライトなものだと、タイトル通り創造論者と無神論者がバチバチにやりあってきた歴史を解説した岡本亮輔創造論者 vs 無神論者』は面白かったです。知っていた知見以上にドーキンス先生が大暴れでした。ただし、本のテーマも内容も面白かったのですが、それぞれの章タイトルに森博嗣などの作品タイトルをもじっているのはちょっとサムかったなぁと思いました(個人的な印象です。内容とは無関係)。アイドルについての本(グラビアとかではなく)も何冊か読みましたが、その中でも、卒業したアイドルのインタビューをまとめた大貫真之介『私がグループアイドルだった時』は特に良かったです。講談社ブルーバックスも今年は10冊くらい読みましたが、その中でも12月に発売の『古代日本の超技術』が面白かったです。内容はタイトル通りで、あのみんながよく知っている建造物は実はすげぇ技術使ってんだぜってのを解説した本です。姉妹本の『古代世界の超技術』も時間を見つけて早く読みたいところです。

 

・鳥枠(恐竜含む)

 仕事柄、「鳥類」に関する本はつい手にとってしまうので、新たに枠を設けました(誰に向けて?)。川端裕人ドードー鳥と孤独鳥』は小説の体をとっているのですが、図録も豊富で面白く読みました。というかこれはもはや歴史書じゃないか。ドードー鳥が日本にも来てたんじゃないかってのを主人公が探っていく話です。この作品もそうですが、今年の鳥本は生物学・動物学的な解説をしたものよりも、人類と鳥類がどう関わってきたかをまとめた本をよく読みました。細川博昭『鳥を読む』、ティム・バークヘッド『人類を熱狂させた鳥たち』もその流れです。ドーキンスドーキンスが語る飛翔全史』は、鳥だけに限らず、空を飛ぶもの全般について易しく解説していて読みやすかったです。大暴れだったドーキンス先生とは思わない内容。イラストも豊富で絵本のように読めるのですが、価格だけは優しくなかったです(税別4800円)。恐竜に関する本も何冊か読みましたが、中でもG. Masukawa『Dinopedia(ディノペディア)』は見開き1テーマのまさに百科事典のようなスタイルで、イラストも豊富で良かったです。ただし内容は骨太で、普通に講義資料を作る時の参考に使いました(めちゃくちゃ助かった)。

 

・猫枠

 オチに使った感じになってしまったのですが、猫こと東村芽依ちゃんのグラビア写真やインタビュー記事の掲載されているものは今年もおそらくすべて買いました。中でも、BOM 2023年4月号は三期生の山口陽世ちゃんとのペア(ユニット名「ちっちゃいふたり」)のものは貴重ですし、写真がキュートで素晴らしかったです(もっと二人での活動増えてくれ頼む)。そしてアイドルのロングインタビューでおなじみのIDOL&READにも#35で表紙を飾っていて、ありがたかったです(あとインタビューだけでなく、グラビア写真の衣装が好きすぎた)。今年はこの2冊を選びました。

 

 そんな2023年発売の本についてでございました。

年末っぽい諸々

 12月21日。木曜日。年内最後の日向坂のライブから帰ってきた後、私も年末らしくバタバタと過ごしております。なるほど師走だな、と全国で2000万人くらいが思っただろうことを例に漏れずに思いました。

 と言いつつ、今日は休みをとって、タイヤを冬タイヤに交換してきました。車がないと生きていけないような地方に住んでいながら、交換の予約に出遅れてしまったため、こんな時期になってしまいました。私が住んでいる地域は例年12月末頃から雪が積もる日が出てくるので、本当にギリギリでした(先日の日曜日に初雪が降ったものの、積もらなかったためセーフだった。危なかったぜ……)。土日なんて到底予約できるはずがなく、わざわざ休みをとってのタイヤ交換ほど不毛な行事もありません。「ふざけやがってぇ……」と自分が悪いのにも関わらず悪態をつきつつ、交換を済ませ、「バッテリーがそろそろ交換時期ですねぇ」という営業トークにさらに辟易しつつ(もちろん顔はニコニコしてた)、そんな木曜日でした。自分で交換すればいいだけの話なんですが、工具もないし、それほど自分の腕を信じていないので背に腹は代えられません(交換直後にタイヤが外れたニュースめっちゃ怖い)。断腸の思いで3,300円を払いました。

 今年最後の講義のお仕事も終わりました。こちらについては特に問題なし(問題があっては困るわけだけれども)。ほっとしていたのもつかの間、別の大学での来年度の講義のシラバス入稿の催促が来ており、どうしたもんかと頭を悩ませております。そちらの方は今年も担当はしたのですが、あまり上手いこといかなかったので、大幅な改編が必要そうです。来年は本気出す。

 講義は終わったものの、研究仕事は続いています。定量実験がしばらく続き、ついでに論文に「この手法で問題ないねん」ということを書くための確認実験をし、それらの統計処理を進めております。こちらは打ち合わせをしつつ、もう一息って感じです。今年度内にペーパーにしたいところですが、さてどうなることやら…(どうにかしないといけない)

 

日向坂46『Happy Train Tour 2023』追加公演2日目に参加してきた話

 12月10日にKアリーナ横浜で開催された日向坂46『Happy Train Tour 2023』の追加公演2日目に参加してきました。前日に続いて2日目です。8月から始まった全国アリーナツアーもいよいよ千秋楽で、年内の日向坂46のライブもいよいよ最後となりました。

 1日目はロアースタンドで、アリーナ席ではないものの高さも低く比較的ステージも見やすかったのですが、2日目はアッパースタンド(LEVEL7というらしい)。しかも最後方列だったため、さすがに遠かった(そしてめちゃくちゃ高かった)です。一般でチケットを取ったので仕方ないところなのですが、オペラグラスないとなんもわかんねぇ(モニターはありましたが)。ありがとうオペラグラス。持っててよかったオペラグラス。

 さて、潮紗理菜さんの卒業セレモニーを経てのKアリーナ2日目でしたが、ライブを通して一番感じたことは、いつものポジションになちょ(潮紗理菜さん)がいないことでした。どうしてもそればっかり気にしてしまったし、めちゃくちゃ寂しい。1日目はわかりやすく『卒業セレモニー』という名目でしたし、卒業セレモニーの前まではいつものフォーメーションだったわけなので、如実にその違いを実感しました。こうやって、卒業してしまったことを今後も感じていくものなのでしょうね。また、それはとても寂しいことではあるのですが、もちろんそれだけではなく、3期生がこれまで参加していなかった曲にも参加していたりと、新たな景色もありました。後でまた書きますが全員体制の『期待していない自分』も披露されましたし。こうやってグループってのは代謝していくものなのでしょう。

 ということでライブについて。1日目と同じく、低音が聞き心地よくて振り付けもめちゃくちゃカッコ良い『君は0から1となれ』から始まります(とにかくゼロイチはKアリーナとの相性良かったなぁ)。『月と星が踊るMidnight』のセンター齊藤京子さんは、前日の卒業セレモニーではボロボロに号泣して歌えなくなるくらいまでになっていたのですが(『沈黙した恋人よ』)、2日目のこの『月と星が踊るMidnight』では堂々としていて凛々しくて、プロフェッショナルだな、と感じました。また前述の通り遠くて高いLEVEL7席だったのですが、見下ろす形で高い位置から『川は流れる』のパフォーマンスが見られたのはちょっと良かった点でした。曲も歌詞も整列して移動していく演出もやっぱり好きすぎるのよねこの曲。ずっとやり続けてほしい。

 『キュン』『ドレミソラシド』はツアーで何度も観ましたがやっぱりめちゃくちゃ楽しい。席が遠いことは諦めて、隣の席の人らとコールをめちゃくちゃ叫んでました。その後の3期生曲は1日目は『この夏をジャムにしよう』だったのですが、2日目は『ゴーフルと君』。これもアップテンポで超ノリの良い曲です。これらの3期生曲はツアーではトロッコ曲だったのですが、Kアリーナではステージでの披露だったので、振り付けもしっかり見られて良かったです。本音をいうと『パクチー・ピーマン・グリーンピース』か、アルバム新曲の『青春ポップコーン』も見たかったな、とほんの少しだけ思いましたが……笑

 4期生曲シーラカンスからの『恋は逃げ足が早い』『ガラス窓が汚れてる』は、このツアーを通して好きすぎるセトリだったのですが、やっぱり『恋は逃げ足が早い』になちょがいないことがウッときました。これまではなちょの笑顔ドアップがモニターに映し出されるのにそれがなかったのでね。そうそう、『ガラス窓が汚れてる』は先日、ひなリハ動画がアップされました。ツアーでは車両のセットを使ったパフォーマンスだったので、このひなリハ動画はなかなか新鮮でした。あと、ツアーを経てのひなリハ動画アップだったので、ラスサビの揃いっぷりなどツアーの始めの方と比べるとより洗練されていて見応えがあります。

 


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 ひら砲こと平尾帆夏さんMCの出張ひら砲ラジオからの、4期生曲『ロッククライミングは生で見るのが初めてでした(4期生ライブ「新参者」はタイミングが悪く配信も見られなかったため)。センターはもちろんひら砲。ステージを大きく使ったパフォーマンスが特徴的で、爽やかで、今のこの時期の四期生にしか出せない味がありました。あと平尾さんの笑顔がめちゃくちゃ良かった。私は地方出身の子がドデカステージで笑顔で歌い踊っていることが癖すぎるので。

 そして、このライブの大きな目玉だったともいえる『期待していない自分』。これまでのツアーと追加公演1日目では4期生が披露していてセンターも公演によって日替わりだったのですが、この追加公演2日目では先輩たちのオリジナルバージョンが披露されました。しかも『期待していない自分』衣装。センターのみーぱん(佐々木美玲さん)がゆっくりと振り向いた瞬間、会場全体がどよめいたことを覚えています。最高の熱量。そして『期待していない自分』に、これまでこの楽曲に参加していなかった3期生が入っていたのも胸が熱くなりました。さらに、曲の途中からは4期生も参加し、大所帯きたじ(造語)となりました。もうその光景は圧巻でした。先日の櫻坂アニラ2日目で大所帯BAN(造語)を観た時のような高揚感。ほんの少しだけ、最後の千秋楽で先輩らが持っていくのアレだな……と思ってしまったのですが(ほんの少しだけですよ。パフォーマンスめちゃくちゃカッコよかったし)、4期生も参加する形となって良かったです。とにかく『期待していない自分』最高でした。

 『キツネ』『One choice』とぐんぐんと会場のボルテージが上がっていったところで、4期生曲『見たことない魔物』。てっきり『ロッククライミング』が披露されたことで、今日は魔物はやらないのかな?と思っていたので、意表を突かれました。センターの藤嶌さんのサビ部分の振り付けのキレがエグい。ツアーを通してどんどんそのキレが鋭くなっていった感じがしました。そして、この日の2つ目の目玉『青春の馬』。なんだか久しぶりにパフォーマンスを観た気がするな。日向坂を代表する曲の一つでもある『青春の馬』に3期生が参加していて、特にモニターに映る森本茉莉さんの高揚した顔が印象的でめちゃくちゃ良くて、でも『青春の馬』名物のなちょ大移動(潮さんが上手前方から下手後方に振り付けをしながら移動するやつ)は見られなくて、私はもう感情がぐちゃぐちゃでした。

 『My fans』『NO WAR in the future 2020』のあと、クリスマス衣装で『ホントの時間』『アザトカワイイ』が披露されます。このクリスマス衣装がマフラーもしていて素晴らしかったことなのは1日目の感想にも書きましたが、本当にキュートすぎ。しかもこれまたお久しぶりの『アザトカワイイ』。良すぎ(さっきからそればっかり言ってんな)。結局、アイドルがクリスマス衣装で歌って踊ってくれたら、それはもうクリスマスなんだわ。コールもめちゃくちゃ盛り上がったし。それにしても、『期待していない自分』といい『アザトカワイイ』といい、みーぱん回だったなぁ(最高でございました)。

 アンコール前のラストナンバー『Am I ready?』もクリスマス衣装で披露されましたが(助かる)、これも致死量の可愛さでした。もう少しでキュート死するところだった。そうそう、『Am I ready?』はツアーを通して、センターの上村ひなのさんが気球に乗って会場を漂う演出があるのですが、アッパースタンド席からだと飛んでる気球が低くてなんも見えなかったです。1日目は低い席だったので全然気づかなかったぜ。気球風船の頭のとこしか見えなかったです(もちろんモニターはありますが)。

 アンコール後のMCでは、『5回目のひな誕祭』の告知がされました。会場は昨年に引き続き横浜スタジアム。野外スタジアムライブ、楽しみです(昨年より一週間だけ遅い日程なのでもう少しだけ暖かくなってたらいいなぁ……)。さらに、キャプテン佐々木久美さんから「日向坂46はもう一度東京ドームを目指します」と宣言がなされました。私は『3回目のひな誕祭』の東京ドーム公演に行けなかったので(配信で見ました)、東京ドーム公演はとても楽しみです。一度夢をみてそして実現した東京ドームでのライブを、もう一度、目標として宣言することはなかなか勇気が必要なことだと思います。ですが、私は日向坂46というグループのファンなので、そのグループが目標として掲げるなら応援しますし(応援というのが具体的に何を指すのかはわかりませんが)、東京ドームに立つメンバーの姿はやっぱり生で見たいです。そんなことを思いました。

 その後はこれまでのツアー公演のアンコールと同じく『HEY!OHISAMA!』『誰よりも高く跳べ!2020』『JOYFUL LOVE』が披露されましたが、この日のライブはまだ終わりません。Wアンコールの後、『約束の卵2020』が披露されます。そりゃあね、「東京ドームを目指します」と宣言したのですから、この曲が歌われないとね。ということで『約束の卵』。この曲もずいぶん久しぶりに観た気がします。メンバーもペンライトを持って歌う曲ですが、久しぶりなので振りコピ覚えているかと思ったら案外大丈夫でした。体が覚えているものね……

 

 そんな追加公演2日目でした(だいぶ走り書きとなってしまった)。できたばかりのKアリーナも味わえましたし、潮紗理菜さんの卒業もあって、さらに新たなグループとしての目標も聞けて、色々とエモーショナルな追加公演2日間でした。とりあえずは4月の『5回目のひな誕祭』@横浜スタジアムですね。いやはや、2024年もたくさんライブ参加できると良いなぁ……

 

【セットリスト】12月10日@Kアリーナ横浜(2日目)

01. 君は0から1になれ

02. 月と星が踊るMidnight

03. 川は流れる

04. キュン

05. ドレミソラシド

06. ゴーフルと君

07. シーラカンス

08. 恋は逃げ足が早い

09. ガラス窓が汚れてる

10. こんなに好きになっちゃっていいの?

11. ロッククライミング

12. 期待していない自分

13. キツネ

14. One choice

15. 見たことない魔物

16. 青春の馬

17. My fans

18. NO WAR in the future 2020

19. ホントの時間

20. アザトカワイイ

21. Am I ready?

アンコール

22. HEY!OHISAMA!

23. 誰よりも高く跳べ!2020

24. JOYFUL LOVE

Wアンコール

25. 約束の卵 2020

 

ーーー

おまけ

 

Kアリーナ。混雑しているわりにアリーナ周りは待機場所が狭くてなかなか大変だった。用事(物販とか)が済んだら少し歩いて臨港パークにいくのが最適解だと覚えました。

 

あゃめぃちゃん。

 

アンパンマン

 

サリマカシー(日向坂46『Happy Train Tour2023』追加公演1日目に参加してきた話)

 12月9日にKアリーナ横浜で開催された日向坂46『Happy Train Tour 2023』の追加公演1日目に参加してきました。Kアリーナ横浜は今年9月末に完成したばかりの音楽専用アリーナで、何やら退場時の動線問題などで色々と取り立たされてはいるものの、音楽アリーナとしてはやっぱり良かったです。正直いって私は違いがわかるほどの耳を持っているわけでもないのですが、それでも低音の重みがズドンと来る感じとか、他の箱とはちょっと違うな!という感覚はありました。そして、そんな出来たばかりのKアリーナ公演であるとともに、この追加公演1日目は日向坂46の一期生潮紗理菜さんの卒業セレモニーも開催されました。これがもうね、後からちゃんと書きますが、本当に素敵でした。さりなちゃん、本当に綺麗だったなぁ……

 そんな追加公演1日目の感想文です。要所要所で記憶に残っているところをかいつまんでになりますが。

 さて、Overture後の本公演1曲目は『君は0から1になれ』。福岡公演2日目のWアンコールで初披露された曲で、11月に発売された2ndアルバム『脈打つ感情』のリード曲です。これが、このKアリーナの凄さを体感するのにもってこいな曲でした。まさに低音が体全体にドンと降りてくるような、そして体を内側から振動させるような高揚感が気持ち良かったです。そこにファンのコールとパフォーマンスが乗っかって、あと振り向いたときのキャプテン(佐々木久美さん)がめちゃくちゃカッコよかった。最高に映えてました。

 そして、他のアリーナでは縦型に楕円の形をしている場合が多いのですが、Kアリーナでは横向きの箱となっているのもわかりやすい特徴でもあります。そのため、他の会場ではメインステージと中央に後方までまっすぐ伸びた花道というステージだったのですが、Kアリーナ横浜ではメインステージ中央から花道が伸びて、そしてさらにその先で左右に花道が開いている、といったステージとなっていました。ちょうどカタカナの「エ」のような感じです(伝わるのかこれ?)。このステージ構造の威力をくらったのが『川は流れる』でした。『川は流れる』は私の中でベスト5に入るくらい好きな曲で、ライブではメンバーが花道を行進しながらパフォーマンスするのが特徴です。この「エ」の構造の花道を行進するメンバーが、まるで一つの生命体のように見えたのですね。行進の緩急の付け方が蠕動運動のようで(これについてはもうすこしちゃんと考察したいところ)。そして、これは他のどこかでも書いたかもしれませんが、『川は流れる』はけっこう冷淡な歌詞なんですよね。結局、水は流れるところに流れていくし、人生は死ぬまで続くのです。たとえメンバーが卒業しようと辞めようと、グループは歩みを止めることはできず、また卒業した(辞める決断をした)人の人生も続いていくわけで、そういったことを絡めて(タイミングがタイミングなので)当てられてしまいました。いや、めちゃくちゃよかったな。うん。そんな人生の儚さとどうにもならなさを美しく表現した『川は流れる』のあと、MCを挟んで『君しか勝たん』『ドレミソラシド』という残酷なセットリスト。残酷というのも、『君しか勝たん』も『ドレミソラシド』も恋愛の曲なのですが、それはそのままアイドルを好きになったきっかけに当てはめられるわけです(坂道グループ、特に日向坂はそういう曲が本当に多い)。始まりの「好き!」があるからこそ、卒業がこんなに悲しいし、辞めてしまうことがこんなにしんどいのです。MCで先日活動辞退を発表したきしほちゃん(岸帆夏さん)のことを触れていたこともあって、また潮紗理菜さんの卒業セレモニーがこのあとに控えているということもあって、「うっ」ときました。明るい曲調で笑顔で披露するメンバーの表情がより一層心臓にきましたね。それはその数曲後の『恋は逃げ足が早い』にも当てはまってしまって、カメラに抜かれるさりなちゃんの笑顔が本当に苦しかったです。それが、アイドルを好きになってアイドルから生きるエネルギーをもらっているファンに課せられた業なのかもしれませんが……

 ここで、四期生についてを。前回のツアーの福岡公演から今回の追加公演の間に四期生は『新参者』という四期生だけによるライブ公演がありました。全10公演、期間としては1ヶ月弱ぐらいでしょうか。私は残念ながらタイミングが悪く(あと不運な激おこ出来事があって)そちらを見ることはできなかったのですが、そんなタフなライブを乗り越えてきたこともあってか、パフォーマンスレベルがものすごく上がっているように感じました(あくまで感覚的なものなのですが)。のびのびとしていたし、また表情もすごく良くなったと思いました。特に個人的に光って見えたのが渡辺莉奈さん。前公演ではもっと堅かったような気がしましたが、本公演ではシーラカンスのような朗らかな表情から『期待していない自分』の抑圧に耐え忍ぶ表情まで、表現力が格段に上がっているように感じました。四期生による『期待していない自分』はセンターが公演ごとに違うのですが、この追加公演1日目は正源司陽子さん。このパフォーマンスが凄まじかった。主人公感というか、カリスマ感というか。目の力ひとつで会場の空気をもっていく力強さを感じました。あと、その後のMCできしほちゃんについて言及する際、号泣してしまったとことを平岡海月さんがフォローしているシーンもめちゃくちゃよかったです。さすがだったというか。

 順番が前後しますが、ツアーではシングルのカップリング曲が披露されていたのが、ここではクリスマス衣装に身を包んだメンバーが『ひらがなで恋したい』『ホントの時間』が披露されました。まーじで『がな恋』めちゃくちゃ良かったし、クソほど楽しかった。あとクリスマス衣装がめちゃくちゃ良かった。一生これでやってくれ(願望)。あまりにも良すぎて(ベリーキュートで)、考えるよりも先に「超絶可愛い!!!!め"い"め"い"!!!!」と声が出ていました。可愛さって思考のスピードを凌駕するもんなんだなぁ。また直前の『こんなに好きになっちゃっていいの?』で、めいちゃん(東村芽依さん)とみくちゃん(金村美玖さん)がいっしょにベンチに座るシーンでヒソヒソ話をしていたのも私は見逃しませんでした。

 ラストスパートはツアーと同じく『キツネ』『One choice』『My fans』と怒涛のセットリストが続きます。『My fans』はツアーの中でもどんどん変化し続けている曲で、大阪公演以外では1~3期生(みーぱんセンター)vs4期生(はるはるセンター)の構図がワクワクしたものですが、本公演では最初からメインステージに1~4期生が揃って披露されました。大所帯My fansは迫力があって、またみーぱん&はるはるのWセンターも最高にキマっていました。さらに会場のボルテージは上昇し続け、『誰よりも高く跳べ!2020』(イントロフリーダンスはさりなちゃんのハチー!から始まりました。かわいい)、そして期別ダンストラックがボスラッシュ感あって最高にカッコいい『NO WAR in the future 2020』でピークを迎えました。そして最後は、上村ひなのちゃんセンターの『Am I ready?』で締め括られます。『Am I ready?』はツアーで何度も聴きましたが、やっぱり好きなんですよね。2023年に出された曲の中でもトップレベルで好きなのですが、なんでこんなに好きなのか考えたのかというと、その理由のひとつに「推しメン(私でいういところの東村芽依さん)のキャラソン感がある」ってのがあるかもしれません(語弊のある言い方かもしれませんが)。そんなこともほんのりと考えました。可愛いキャラクター好きのかわいいめいちゃんで、曲と本人のキャラクターがマッチしているんだから、そりゃ曲自体も好きになりますわな。そういえば、『Am I ready?』は他の会場では気球に上村ひなのさんが乗って会場を漂うという演出なのですが、やっぱりKアリーナでも気球に乗っていました(さすがにKアリーナでは飛ばさんやろと思っていた)。

 

 そして、アンコール後からは潮紗理菜さんの卒業セレモニーへ。最初にメンバーからさりなちゃんへの「ありがとう」をまとめた映像が流れるのですが、もうこの映像だけで潮紗理菜という人間がグループの中でどういう存在だったかを知るのに十分すぎるほどでした。いや、こんなん流されたらだめやって。私はもうこの時点でメソメソしてました。隣向いたら隣の席のおじさんもメソメソしてた。そりゃな。

 そして、映像終わりとともにステージに登場したドレス姿のさりなちゃん、とても綺麗だったな。以前、何かの番組(『あちこちオードリー』だったかな?)で、「アイドルは卒業を発表するとそこからからどんどん綺麗になる」といったことを誰かが話していましたが、本当にその通りでした。さりなちゃんの最後のアイドルの姿はとてもとても綺麗で、これが命を燃やして人生をかけてアイドルという職業を走り切った人の姿なんだな、と思いました。

 潮さんのスピーチは感謝の言葉から始まるのですが、それはメンバーだけでなく、サリマカシーラジオのチーム紗理菜の方々、ステージを作ってくれたスタッフ、ダンスの先生や、家族、友人、そしてファンと、出会ったすべての人へ向けた感謝の言葉でした。潮さんが大切にされていてよく口にする言葉で「出会いは一瞬、出会えば一生」「人は必要としているときに必要な人と出会う」という言葉がありますが、本当に「縁」というものを大切にしてきた人なんだなと思いました。そういう人だからこそ、良い人が集まってくるのでしょう。

  スピーチのあと、一期生がさりなちゃんのところに集まってきます。この時点でイッキサンは泣くのを我慢できないでいた人ばかりだったのですが、そこからさりなちゃんの本当に最後のステージになります。1曲目、りまちゃんちっく(潮紗理菜さん、加藤史帆さん、齊藤京子さん、佐々木久美さん、高本彩花さんのユニット)による『沈黙した恋人よ』は、もう耐えきれなかったのか、全員が号泣して歌えないぐらいになっていました。普段は客前で涙を流すことがあまりない齊藤京子さんが、大粒の涙を流していました。そういえば「りまちゃんちっく」というユニット名もインドネシア語由来で、さりなちゃんが付けたものだったもんね。計り知れないぐらいたくさんのものを残していってくれたんだなぁ。

 客席の至る所で啜り泣く声の聞こえた『沈黙した恋人よ』から、潮紗理菜さんセンターの『真夜中の懺悔大会』へ。打って変わってアップテンポで楽しい曲なのですが、この曲が披露されていた『Happy Smile Tour 2022』ではライブでの声出しはまだ解禁されておらず、さらに潮さんもツアーを休養されていたため、最初で最後の声出し懺悔大会になっちゃったな。めちゃくちゃ楽しかったし、コールもできて良かったです。そして、今回の新アルバム『脈打つ感情』に収録されている一期生曲『最初の白夜』。もうね、やばかった(さっきからそればっかり言ってるな)。ステージ中央に階段のセットがあり、そこを潮さんが登っていき、そしてその階段の途中では一期生が残った状態で披露されたのですが「ほんまにさりなちゃん行ってしまうんや……」となりました。さっきまで全力で「エーオッオッオ!エーオ!!!!」ってコールしてたのなんだったんだ……(懺悔のコール)。『最初の白夜』については以前にも書きましたが、とにかく美しい。潮紗理菜さんの餞の曲としてこれ以上ないってくらい素晴らしい曲ですし、潮さんが同期や後輩にしてあげたように、じんわりとした温かさで背中を押してくれる、いや背中に手をあててくれるような曲です。綺麗で素敵なステージでした。

 3曲を終えて、一期生以外のメンバーもステージに登場します。「なっちょやり残したことない?」から急遽さりなちゃんの大好きな曲ということでアカペラで歌われることになった『一生一度の夏』も良かったですし、『HEY!OHISAMA!』おわりで花道からステージに戻るときにさりなちゃんのドレスのスカートを四期生(渡辺莉奈さんとあと誰かだった気がする)が持っていっしょに走っていく姿が微笑したかったです。そして『JOYFUL LOVE』の途中、サプライズで一人一人からさりなちゃんがお花を渡されます(記憶が曖昧なので本当にこの時だったか定かではありません)。卒業セレモニーではお約束の光景ではあるのですが、でもやっぱり良かったです。正直ここを書き出すともう8(ハチー!)万字くらいになってしまうでしょうから自重しますが、4期生山下さんが怪我でひな誕祭を休むことになった際に、潮さんからかけられた言葉への感謝が印象的でした。3期生もめちゃくちゃ号泣しているのにいざ潮さんを前にすると泣いてないように振る舞おうとする山口さんが素敵でしたし(あと、潮さんから三期生への「足りないとしたらあとは自信だけ」という言葉も良かった)、潮さんから二期生への言葉も印象的でした。「二期生は雰囲気から勘違いされることもあるけど、でも私はみんなが素敵だってこと知っているから。わかってもらえなくたってそのままでいいから」みたいなの、なんかめちゃくちゃ刺さったんだよなぁ……(あとみんながメソメソしている中、ギャルみたいに笑顔で送り出そうとするひよたん最高でした)。一期生はもう涙腺が限界をとっくに超えているようでした。まなふぃ(高瀬愛奈さん)が涙を流しているのも珍しかったですし、あまりに豪快に泣きすぎてそれがちょっと面白にいっちゃって「みんなに笑われてるよ!」と潮さんにフォローされるキャプテンもなんかめちゃくちゃ良かったです。そんな中、目を潤ませていたものの意外と泣くのを耐えていたのが東村芽依ちゃん。さりなちゃんに言葉を伝える時もお花を渡すときもずっと潮さんの手を握っていて、卒園式で先生とお別れするときの幼稚園児みたいになってた。でも私もさりな先生とお別れするとなるとそうなると思う。

 そして『JOYFUL LOVE』が終わり、潮さんは階段をのぼってステージから去っていきます。ツイッタで見かけて、いいなと思った表現なのですが、本当に潮紗理菜さんは『JOYFUL LOVE』のような人だったな。いつだって誰かに寄り添って、その人が欲しい言葉をかけてあげられる人で。そして、最後の最後まで、言葉を大切にして、言葉を尽くして、人に言葉を伝えるということの可能性を信じて生きてきた人でした。それは簡単にできることじゃないし、今の時代と相性は悪いかもしれないけれど、でもやっぱりそれは正しくて美しいことなのです。潮さんが卒業した後の未来も、正しくて美しい世界であったらいいな、と心から思いました。

 そんな卒業セレモニーでした。

配布されていたサプライズ用フライヤー

 

【セットリスト】12月9日@Kアリーナ横浜(1日目)

01. 君は0から1になれ

02. 月と星が踊るMidnight

03. 川は流れる

04. 君しか勝たん

05. ドレミソラシド

06. この夏をジャムにしよう

07. シーラカンス

08. 恋は逃げ足が早い

09. ガラス窓が汚れてる

10. こんなに好きになっちゃっていいの?

11. ひらがなで恋したい

12. ホントの時間

13. 見たことない魔物

14. 期待していない自分

15. キツネ

16. One choice 

17. My fans

18. 誰よりも高く跳べ!2020

19. NO WAR in the future 2020

20. Am I ready?

潮紗理菜卒業セレモニー

21. 沈黙した恋人よ

22. 真夜中の懺悔大会

23. 最初の白夜

24. 一生一度の夏(アカペラ)

25. HEY! OHISAMA!

26. JOYFUL LOVE

ラフテイル・オブ・アラジン

 11月25日。土曜日。先々週にリアルミーグリのために幕張メッセに行ったばかりなのに、2週間後のまた今日も東京に軽々しく来てしまっています(泊まってるホテルで書いてます)。まぁ名古屋から東京は1時間40分くらいで行けるって日向坂の山下はるはるも言ってたしな……

 今日来たのは日向坂の髙橋未来虹さんが出演される舞台『ラフテイル・オブ・アラジン』を観劇するためです。

 

 ちなみに明日はZOZOマリンスタジアムで開催される櫻坂46のアニバーサリーライブ2日目に行きます。野外でのライブなので今から震え上がっています。とにかく寒いのが嫌すぎる。

 明日のことはとりあえず棚上げしておいて、今回の舞台ですが、良かったです(結局それ)。アラジンについては正直ディズニーのは見たことないし、唯一見たことがあるのがウィル・スミスが全身青くなってたやつだけだったのですが(むしろ何故それだけ見ていたのか)、そんな状態でも全然楽しめました。おそらく元のアラジンの話を軸に、タイトルにもあるようにコメディ風に仕上げたような作品なのでしょう。ちゃんとシリアスパートもあって、吉本新喜劇みたいな感じでしょうかね(って書くと急に西感が強くなるな)。あと書いていて思い出しましたが『アラジン』自体はちゃんと(というかディズニーのものを)見たことはないけど、『千夜一夜物語』は読んだことあったかもしれないです。あれは誰の訳だったか……

 さて、ヒロインのバドゥール役の髙橋未来虹さんは日向坂46の3期生で、グループ内では一番の長身で、ライブではダンスが映えていてめちゃくちゃかっこいいメンバーなのですが、今回の舞台でもそれが存分に活かされていました。ミュージカルパートでは高身長で手足が長く体幹がしっかりしているので、一つ一つの所作がとにかく綺麗でした。踊りの場面になる度に私の中のユースケ・サンタマリアが「みくにんはダンスやってるからな」って言ってました(いらない情報です)。

 そして純粋に歌が上手かった。グループだとソロ曲でもない限り一人だけの歌声に着目する機会ってのはなかなかないのですが、めちゃくちゃ良かったです。『愛のひきこもり』(髙橋さんセンターの3期生曲)も、ツアーでもっとやってくれたら良かったのに(大阪2日目の一回きりしか披露されなかった)。でもツアーではトロッコ披露だったけどあの曲はちゃんと振り付け込みのステージで見たいな。

 あと、髙橋さんといえば冠番組『ひなあい(日向坂で会いましょう)』では、ゲラだったり鋭いガヤを入れていたりと、実はバラエティメンでそこもキュートで持ち味なのですが、私が観に行った回ではそんな髙橋さんの良さが垣間見えるシーンもありました。おそらくアドリブのシーンで、他のキャストに笑わされて、それがゲラって顔を伏せて必死に笑いを抑えこもうとしている髙橋未来虹さんが最高に髙橋未来虹って感じで良さが出ていました(私の変な癖が出てる)。即座に王様(別のキャスト)に「姫にウケとるわ!」とフォローされているのも、キャスト同士の雰囲気いいなぁ、と思いました。

 そんな感じですかね。髙橋さんにフィーチャーした感想になってしまいましたが、アラジン役に松本幸大さん、ランプの魔人役には今江大地さんと豪華なキャストが並んでいたり、他のキャストさんの演技も素晴らしくて、見応えのある舞台でした。あと髙橋未来虹さんのビジュが爆発していた(やっぱりそこに戻ってくる)。プリンセス衣装デコ出し下ろし髪型は、もうそういう名画だろ。

 そんな、グループを離れた場所で頑張っている髙橋未来虹さんがめちゃくちゃ良かった舞台『ラフテイル・オブ・アラジン』でございました。

 舞台を見たあとは、パンフレット(3300円というなかなか強気なお値段)を読みながら、ラフテイル・オブ・ウオタミ(魚民)で一人飲みました。

 

ダンス・ファウンダー

 11月19日。日曜日。ここ数年ほどは、アイドルのライブに行くと言ったらだいたい坂道グループ(主に日向坂と櫻坂)だったのですが、今日は超久しぶりに坂道グループ以外のアイドルのライブに行きました。

 

 

 フィロソフィーのダンス(通称フィロのス)は5人組のアイドルグループで、ファンクやディスコを取り入れた楽曲がめちゃくちゃカッコよくて、まるでダンスフロアの雰囲気が漂うライブステージが超楽しいグループです。ソウルフルな歌声も最高にカッコいい。

 


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 今の5人組の体制になったのが昨年からで、それまでは4人グループでした(1人卒業されて新メンバーが2人加入した)。実は私は以前の4人体制の時に一度だけライブに行ったことがあるのですが、それも4年ぐらい前、現在の新体制になってからはもちろん初めてです。

 それも、そもそもがなんとなく「あ、フィロのス名古屋くるんやチケットまで買えるっぽいし行ってみるか」と軽い気持ちで参加したのですが、ライブMCで「今日は新体制になってちょうど1周年の記念の日です」という話があって「あわわわ、とんでもない日に来てしまったぞぉ…」となっていました。好きな曲もいくつかあるけどすべてを聴き込んでいたわけでもないし、知らない曲もあったのでちょっとだけ申し訳ない気持ちです(もともとはそういうのを予習して行くタイプです)。

 それでも、やっぱりライブはめちゃくちゃ楽しくて、しかも生バンドで(それもチケット買ってから知った。本当なんにも知らねぇな)、曲とパフォーマンスと会場のグルーヴ感に気づいたら勝手にこっちまで体を動かされていたような感じというか。いや、最高に楽しかったな。「タイトルわかんねぇけどこの曲ブリブリにかっこいいぞ」とか「この曲はライブで見るの初めてやけど振り付けイカちぃな」もあって、そういう全部ひっくるめてよかったです。いや、軽々しく行ってよかったわ。

 ライブが終わって、気づいたら新体制になってから出たCD全部買ってました(といっても昨年からなので3枚だけだけど)。順番が逆だろ予習してからライブいけ。

 


 あと、CDを買ったら会場限定の特典ポスターがつくらしいのですが、部屋にポスターを貼るスペースもないしいいや…と思って断ったら驚かれました。どうやらそんなやついないらしい。

 特典会(チェキとかのやつ)には参加せず、そのまますぐに帰ったのですが、こういうのに勢いで行ってみるのって大事だなぁ、と感じた一日でございました。本当、その時のノリとか勢いって、生きていく上で世界を豊かにするために必要な要素なのでしょうね。そういう日曜日でした。

 

咳止まらない

 先週の半ば〜後半にかけて、止まらない咳と頭痛と寒気にやられていました。明らかに風邪の症状です。下手したら今流行りのインフルエンザかもしれないな?とも思ったのですが、「いやいやインフルエンザだったらもっとしんどいはずだろ」と思い直し(インフルエンザにかかった経験はありません)、しかしながらそもそも風邪をひくこと自体が数年ぶりで、ちょっとやべぇかもってな状態でした。そんな時にどうするかというと、方法は一つしかなく、ただひたすらバファリン(プレミアム)を頬張っていました。それはもうフリスクのように飲んでいました(絶対に良くない処方の仕方です)。そんなフリスクバファリンバファリンフリスクのように飲むの意)のおかげもあってか、数日で頭痛と寒気はすっかりおさまり、無事に土曜日には幕張メッセで行われたリアルミーグリに参加できたわけです(結局それがあるから焦ってた)。

 それが先週末の話だったのですが、咳だけはどうしても治らず、今週はずっと喉がぶっ壊れていました。研究室での作業だけならば多少咳が出ようとも影響は微小なのですが、問題は講義のお仕事です。声を張るのもしんどく、二言三言喋る度にゴホゴホゲホゲホ。自分が講義を受ける側だったら最悪ですね。「いや休講にしろや咳不快やねんボケェ…!」とキレていたことでしょう。いやはや申し訳ない。でも休講にすると後の補講とか色々面倒くさいのよねぇ……

 そんなここ一週間です。講義以外では、研究打ち合わせをしたり、学生に実験の指導を引き続きしたり、今作成している論文のために調べ物をしたりと、地味な作業を続けております。来年の研究テーマも決まりそうで、とある動物のとある物質を調べるのですが(あまり詳しくは書けない)、そのために有機溶媒が必要そうで「使いたくねぇなぁ……」と駄々を捏ねている状況です。後の処理が面倒くさいのよねぇ……(面倒くさがってばかりです。良くないですね)