後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

引き継がれる意志と決意(日向坂46四期生『おもてなし会』の感想文のようなもの)

 2月12日に幕張イベントホールで開催された日向坂46四期生「おもてなし会」を配信にて観ました。その感想をだらだらと書きます。いつものやつです。はい。

 ということで、四期生だけによるイベント。もうね、めちゃくちゃ良かったです。「おもてなし会」というもの自体、観るのが初めてだったのですが(私自身ちゃんと日向坂を追うようになったのが改名したぐらいの時期からだったので)、四期生メンバーそれぞれの自己紹介もパフォーマンスパートも即興劇もミニライブも全部ひっくるめて素晴らしかったです。

 また、今回の四期生「おもてなし会」から日向坂46のライブも声出しが解禁となったわけですが、なんというか、その光景に感動すら覚えました。無観客ライブが有観客となった瞬間、いやそれ以上にグッとくるものがありました。こういう光景を観ると、改めて人間というのは「声」でコミュニケーションをとる動物なんだなと思いましたし、声(ライブにおける合いの手やコール)が演者と観客がその場(ステージと客席)で存在を確かめ合う装置として機能しているんだな、としみじみ感じました。そりゃ、自己顕示欲丸出しの独りよがりな叫び声にはイラッとすることもあるかもしれませんが。大事なのは共通認識と思いやりの心です。声で援ける(たすける)と書いて「声援」なのですから。

 最初のパートでは四期生それぞれが自分の得意なことを交えながら自己紹介をしていましたが、岸くん(岸帆夏さん)がダンゴムシのモノマネをしたり(???)、清水さん(清水理央さん)が『永遠の白線』のアカペラで歌っていたり、ひら砲(平尾帆夏さん)がひら砲を客席に向かって無差別砲撃していたり、山下葉留花さんが三線で『No War in the future』をひいていたり、 もうこの時点で個性の渋滞。すごいな四期生。日向坂の未来は明るぜ。「高校文化祭で加藤史帆さんの等身大パネルを作った」というゲキヤバエピソードはきっと幻聴だったことでしょう。

りなし(渡辺莉奈さん)「おまかせあれ~」

私「(^q^)おまかせあれ~」

 自己紹介の後のパフォーマンスチャレンジパート。マーチングドラムもカラーガードもダンスも全部かっこよかったです。一期生が2016年の「おもてなし会」でやった内容を引き継いでのチャレンジだったのですが、素晴らしかった。個人的に、マーチングドラムでは四期生さんの表情からその緊張が伝わってきたのですが、そういった中で抜かれる平尾さんの柔らかい表情には安心感がありました。おそらく、生まれ持った天性のものなのでしょうね。それが特に印象的でした。

 パフォーマンスパートの後は即興劇、そして私服ファッションショーと続くのですが、即興劇はとんちき内容だったことだけ覚えています(それしか覚えてないとも言える)。しかしアイドルになって四ヶ月ほどなのにあれだけステージで喋れるのもすごいな……私服ファッションショーは平岡のみっちゃん(平岡海月さん)の私服がドンピシャに好みかつ癖(へき)でした。あと小西さん(小西夏菜実さん)が超絶スタイリッシュ。

 

 そしてミニライブへ。このライブパートがね、本当に良かった。なんならライブが始まる前の映像(四期生が加入してからこれまでの軌跡の映像)の時点でちょっとグッとくるものがありましたもの。Overtureの「日向坂!46!」のコールも懐かしかったしめちゃくちゃテンション上がりました。

 ステージが明転して1曲目はもちろん四期生初楽曲である『ブルーベリー&ラズベリー』。センターは清水さん。先程までのパフォーマンスパートでは中にはガチガチに緊張していた子もいたのですが、ブルラズはこれまでにツアー東京公演やひなくり2022で披露したこともあって、パフォーマンス中に笑顔が増えているのが印象的でした。結局、場数を踏むことが一番の自信となるのでしょう。そしてやはりこの曲のフレッシュさは凄まじい。致死量のピュア。2曲目は『ドレミソラシド』。センターを務めたのは正源司陽子さん。歌って踊るのが楽しくって仕方がない!というのが伝わってくるほどの凄まじいハッピー曲なのですが、サビのチャールストンダンスであったりメンバー間の距離が近い移動が多い曲で、「めちゃくちゃ練習したんやなぁ…」と胸が熱くなりました。イントロではセンターが指揮者役となり、その周りをメンバーが取り囲んで楽器を演奏する振り付けなのですが、イントロ終わりにくるっと前を向いた正源司さんの姿はもうアイドルのそれでした。いやー…めちゃくちゃ良かった。

 そして3曲目は日向坂のデビュー曲であり原点である『キュン』。この曲を引き継いで四期生が披露するというのが、日向坂46のメンバーであるという決意表明のように感じられて、ひじょうにエモーショナルなステージでした。そしてなによりセンターかほりん(藤嶌果歩さん)が強すぎた。あまりこういう表現(メンバーをメンバーで例える)をするのは良くないのかもしれませんが、藤嶌さんの表情や姿に、時折、卒業されてしまった柿崎芽実さんの雰囲気を感じとりました。あと、原曲では佐々木久美さんと東村芽依さんが腕をぐりーんと回して絡める振り付けがあって、それが私は好きなのですが、その振り付けを宮地さん渡辺さんでやっていて勝手に「わぁ!」となっていました。4曲目は『こんなに好きになっちゃっていいの』でセンターは小西さん。クリスマスライブで披露されることの多い表現力特化型のエモーショナルソングですが、小西さんの表情が凄まじくマッチしていました。「儚い」って辞書で調べたら出てきそうな感じ(伝われ)。ラスト暗転していくときの表情なんかは息をのみましたもの。この曲も個人的に好きなの曲だったので四期生verを観られて良かったです。

 そしてダンストラックを挟んで5曲目『青春の馬』。センターは再び清水理央さん。エモーショナルにしっとりと聴かせる『こん好き』から、うってかわって全身全霊無我夢中を表現したTHE  応援ソングです。別の雑誌のインタビューで「日向坂46で好きな曲は?」という質問にこの曲を挙げているメンバーが多かったのですが、そんな『青春の馬』に背中を押されてオーディションを受けてアイドルとなり、そしてステージで『青春の馬』を披露する側に立っているという。もうその一連の歴史を想像して目頭が熱くなりましたわ。無理だろこんなん。

 ベスト盤とも思えるような怒涛のセットリストを終えて、最後の挨拶パートになるのですが、そこでは四期生一人ひとりが日向坂46のメンバーになってこれからどういうアイドルになりたいかを話されていました。本当の決意表明です。『青春の馬』への想いを涙を流しながら話すたまちゃん(石塚瑶季さん)も最初っから号泣しっぱなしで話すこと内容が飛んでしまった岸くん(岸帆夏さん)も立派でした。個人的に年長組のメンバー(平岡海月さんや山下葉留花さん)の挨拶がぶっ刺さりましたが、いや本当、みんなすごくカッコ良い姿でした。

 そして挨拶の後、最後の曲は『JOYFUL LOVE』。センターは四期生紹介映像の中でMVロケ地にも訪れた宮地すみれさん(これもまた物語があって良いじゃないの……)。会場全体を染める虹色のサイリウムと、ステージの四期生の姿が相まって感動的なラストでした。そして、アンコール後は先程まで涙を流していた子も笑顔で『ブルーベリー&ラズベリー』を披露して大団円でした。ブルラズ前にステージでテンションマックスでやっていた円陣(「空まで届け~」のやつ)も良かったです。

 そんな「おもてなし会」でした。なんというか、もちろん四期生だけのフレッシュなステージなのですが、その中でも引き継がれる確かなモノがあって、それを感じたステージでした。とにかくみんな立派。いやはや、すごかったな四期生。まさかこの日の深夜に放送された『日向坂で会いましょう』でお金盗み出し大会をやっていたとは思えません(これは書かなくて良かった余談)。

 そして4月に開催される予定の「ひな誕祭」が俄然楽しみになりました。

 

【以下セットリスト】

1. ブルーベリー&ラズベリー

2. ドレミソラシド

3. キュン

4. こんなに好きになっちゃっていいの

5. 青春の馬

6. JOYFUL LOVE

アンコール

7. ブルーベリー&ラズベリー