後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

約束の彼の地(『日向坂463周年記念MEMORIAL LIVE〜3回目のひな誕祭〜 Day2 公演』の感想)

 つい先程まで行われていた日向坂46の東京ドーム公演を配信にて拝見しました。その感想文を覚えているがままに書いていきます。

 今回のライブは3月30日、31日と2日間の公演だったわけですが、あいにく1日目は見ることができず、2日目だけとなっていました(そもそもは両日現地参加したかったはずなのにこうなってしまった)。

 

 開演前、としちゃん(加藤史帆さん)と齊藤さん(斎藤京子さん)の影ナレがあり(「ご了承ください」が言えなくてへにょってしまうところがとしちゃん可愛いポイント)、いよいよ待望の東京ドーム公演が始まります。

 『約束の卵』がかかりながら、過去の映像が流されます。もうこの時点で目頭があちぃです。東京ドームでライブをすること自体が、グループの強さと勢いが必要なことで圧倒されるわけですが、それだけでなく、ひらがなけやきけやき坂46)や、そして日向坂46の改名してからのこれまでの歴史を映像で振り返ることで、より一層「東京ドーム」という場所の神聖さとそれが念願の夢であったことを改めて実感するわけです。約束の卵の歌詞「一緒に歩いて一緒に辿り着こう」の重さよ。

 そして過去の映像とともに、ステージに現れた大きな白い風船(卵がモチーフかな?)が膨らんでいき、最後に割れてメンバーが登場します。

 1曲目『キュン』2曲目『ドレミソラシド』と、日向坂46のファースト&セカンドシングル表題曲が披露されます。センターはもちろん小坂菜緒さん。これまで長い間休養されていたのですが、3月上旬に復帰をブログ内で発表され、今回の東京ドーム公演でもステージ登場が期待されていました。そういったわけで、ステージでの小坂さんを拝見するのはかなり久しぶりだったわけですが、もうね、登場した瞬間に会場の空気が丸ごと持っていかれるような感覚でした。いやはや、圧倒されたなー。生まれ持ったタレント性・カリスマ性なのでしょう。『キュン』『ドレミソラシド』は小坂さんが休養されて以降のライブでは他のメンバーが代役センターを務めてきましたが(もちろんそれも素晴らしかった)、やはりセンターの位置に小坂さんがいることに強さたるや。そして披露される日向坂46の原点である『キュン』の説得力。激強です。あと『ドレミソラシド』の始まりが一人が指揮者となって円形に広まったメンバーを奏でるような振り付けなんですが、その指揮者の位置に小坂さんがいることでワクワクが止まらなかったです。

 シングル表題曲を2曲続けたところで、MCに。ここで小坂さんから改めて復帰の挨拶と、キャプテン佐々木久美さんからの挨拶が。このキャプテンの言葉も良かったです。復帰される小坂さんには「こさかなのペースで」という優しい言葉で背中を押し、そして残念ながら東京ドーム公演の直前で新型コロナウイルス感染によって参加できなくなってしまったひよたん(濱岸ひよりさん)へのフォロー。これも、過剰にフォローして濱岸さんとファンのおひさまを不安にさせない絶妙な言葉を述べられていて、素晴らしかったです。圧倒的な包容力、ずば抜けたキャプテンシー

 その後は三期生の3人(高橋さん森本さん山口さん)が3月31日で高校生じゃなくなるけど、その高校生最後の日に東京ドームに立てていることの喜びを述べられていました。そして日向坂46の聖母ことなっちょさん(潮紗理菜さん)の「おひさまのみなさん、3周年おめでとー!」という、日向坂にとって3周年だけど、それはおひさまにとっても3周年であることを伝えていました。なんちゅう優しい子なんや。「世界で一番大きなお誕生日会」ですってなんて素敵な言葉なのでしょう…

 MCを終えて、今となっては懐かしい『おいで夏の境界線』を1期生が披露します。私にとっては、おそらくライブで観るのは初めてでした。爽やかで素敵な曲なんですけど、ひらがなけやき時代の曲だと客席のペンライトが一気に緑色になるのもすごかったです。よく訓練されているおひさまだこと…みーぱん(佐々木美玲さん)の煽りでウェーブも作っていました。そして次の曲は令和のLOVEマシーンこと『キツネ』(何百回と書いています)。会場ボルテージぶち上げ楽曲で、ステージに火柱も吹き上がります。客席の合間を、めいちゃん(東村芽依さん)と丹生ちゃん(丹生明里さん)がキックボードみたいな取手のついたトロッコで駆け抜けていきます。ラスサビの「こんこんこんこんこーん!」でセンターのひなちゃん(河田陽菜さん)が跳び上がりながらステージに登場し、紙吹雪も舞っていまいた。まだ4曲目なのにどうなってんねん飛ばしすぎちゃうか…という心配ももろともせず、次曲『ハッピーオーラ』が披露されます。こちらもひらがな時代の曲(センターとしちゃん)で、曲名通り多幸感に包まれる素敵な曲です。曲の雰囲気にマッチするように、としちゃんと小坂さんは気球に乗りながら会場を浮遊していました。地上組もケーキのようなトロッコに乗って会場を移動しますし、バブルガンでシャボン玉が飛ばされまくるし、でかくて長い風船のひょろひょろも登場し、メルヘンな世界観のステージの出来上がりです。そう思っていたら会場中央にはケーキのステージが登場し(リアルケーキも)、ようやくここで私は「そうか、お誕生日会だからか…!」と思い至ることができたのでした。あやうくメルヘンな世界観に持っていかれるところだった。

 『ハッピーオーラ』に続き、穏やかで爽やかな『窓を開けなくても』が披露されます。曲の始め、配信画面ではべみほちゃん(渡邉美穂さん)と小坂さんのアップが映されていて、私は「わかってるねぇ…それそれ!」と感じました。この曲が出た頃はたしかドラマDASADAがやっていた頃だったので、そのメインヒロイン2人が並んで映っていることがエモーショナルでした。曲終わりに小坂さんと佐々木美玲さんのツーショットも素晴らしかった。

 そして、衣装が変わって落ち着いた雰囲気のドレス衣装となり、『こんなに好きになっちゃっていいの?』が披露されます。センターは齊藤京子さん(シングルリリース時のセンターは小坂さん)。この斎藤さんの表情がまた画になってたんだなぁ。『こん好き』は落ち着いた曲調に反してかなりダンサブルな曲なのですが、この公演ではスタンドマイクが立たせた振り付けになっていて、より上品な仕上がりになっているように感じました。間奏でのキャプテンとこのちゃん(松田好花さん)のペアダンスもこの曲の見どころ(キャプテンがこのちゃんを持ち上げてくるくる回す)なのですが、今回の振り付けで2人のペアダンスはまるで舞踏会のそれでした。

 穏やかな曲が続いたところで、次の曲は1期生と2期生による『抱きしめてやる』。またもやアップテンポ振り付け激しめ楽曲ですが、これもけっこう珍しいナンバーな気がします。2019年のSSAで披露されてたぶりかしら(記憶違いだったらごめんなさい)。センターは渡邉美穂さん。強い女性の曲(タイトルにもあるように何があっても私が抱きしめてやる、という曲です)と渡邉さんのキリッとした表情がまぁ似合うこと。めちゃくちゃかっこよかったです。

 そして再び中央ステージからのMCに。初日のMCではこのちゃんがうずらの卵を食べたそうですが(冠番組『日向坂で会いましょう』内で実施を公約)、今日はきょんこハートでハートの陣形となってMCをすることに(番組内で公約)。初日が楽しすぎてお母さんに電話しちゃった高本彩花さんの可愛らしい話や、2日目でも「広いなぁ〜」と思うまなふぃ(高瀬愛奈さん)がありました。また、東京ドーム天井のスピーカーに「私たちも何か当てたい!」(番組内で公約…めちゃくちゃな公約ばかりだ…)ということで、渾身の「トゥース!」をぶち当て、「…ばいばーい!」とやりたい放題でステージから去っていく1期生でした。素晴らしいおねえさんたち。

 残された2期生&3期生がMCを引き継ぎます。「まだ公約が残っている人いる?」の質問に、挙手しようとする丹生ちゃん。挙手させまいとするひなちゃん。「お味噌汁が濁ってまーす!」と場を和ませつつ(丹生明里さん河田陽菜さんは「お味噌汁コンビ」としても活動中)、東京ドームの客席にかめはめ波を打つにぶちゃん(これも番組内で公約)。客席がオレンジに染まってウェーブができていました。そしてヲタ、ファンとして実は東京ドームに来たことがあるというまりぃ(森本茉莉)さんの話なんかが飛び出していました。

 MCを終え、これまたひらがな時代の懐かしい楽曲『こんな整列を誰がさせるのか』、そして日向坂46になってからの楽曲『My god』を1期生が披露します。衣装はひらがなツアー時(だったっけ?)のハーネスの衣装。会場には噴水が上がり幻想的な光景でした。『整列』は「大人からの抑圧」みたいなものがテーマの曲で笑顔のない曲(それがかっこいいんですが)なのですが、その一方で『My God』は一期一会の出会いを歌った曲で、終始笑顔の眩しい曲です。なので、その曲と曲との対比が面白かったです。

 1期生の曲の後は2期生3期生『Dash&Rush』というこれまた爆早テンポの激しい曲。衣装はアルバム『走り出す瞬間』のときの白い制服衣装でした。またもやキックボードみたいな取手のついた高速トロッコ(あれ名前ついてんのかしら?)で客席の間を爆走します。そしてひらがな時代の楽曲『未熟な怒り』を2期生が。日向坂の曲とひらがなけやきの曲が交互に入り乱れる、寸分のスキもない構成です。『未熟な怒り』もけっこう歌詞だけをみると重くて、そしてその歌詞に合うような渡邉美穂さんの睨みつけるような眼力がとにかく激強で印象的でした。

 そしてそして、3期生のターンです。『この夏をジャムにしよう』『Right?』と、3期生楽曲が続けて披露されます。「東京ドームもジャムにしちゃうぞ〜!」と言いながら登場するの、(意味はわからないけど)シンプルに強そうですし、ポップな夏ジャム衣装(チェックのシャツとカラフルスカート)が映えていました。ピュアで明るい曲がスーパー似合う3期生ですが、改めて考えると高校生4人だけで東京ドームの5万人の観客を沸かしてんの、えげつないことですよね。ステージを観ながらそういうことを考えだしてしまい、次の『Right?』のサビ「Right?いいんだよね?」のところで気がついたら目頭が熱くなっていました。「いいんだよ!」と画面の前で頷いている私でございました。あとみくにちゃん(高橋未来虹さん)のスタイル・身長が4人並ぶと際立っていました(今となっては170cm超えてるでしょあの子…)。

 3期生のターンが終わり、次は再び1期生がステージに登場するのですが、ここで披露されたのが『それでも歩いてる』。あのですね、この曲の演出がね、めっっっっっちゃくちゃ良かったのです…!!!!!。本当、声に出して言いたいし、演出家さんにありがとうと5億回言いたいぐらいです。こちらもひらがな時代の楽曲で、アコギ1本だけで歌詞を聴かせるシンプルで力強い曲です。「人生は転ぶもの」と言い切ってしまうサビで、諦めや失敗を肯定しつつ、それでも人生は進んでいくから歩いていくしかない、ということを歌った曲です。もはやこれはブルースなのです。そんな感傷的な曲なのですが、演出もまぁ負けてないくらいすごい。1期生は『それでも歩いてる』のMVの衣装で登場し、会場中央のステージに図工室にあるような木製の四角い椅子に座ったり、その上に立ったりしながら歌い上げていきます(個人的にまなふぃの歌声がめちゃくちゃ良かった)。で、曲の後半にはメンバーがそれぞれ椅子を1つずつ持っていくのですが、そこで最後まで空席の椅子が3つだけステージに残ってしまうのです。すべてを説明はしてないですが、これは日向坂46(けやき坂46)がこれまで歩んできた途中で卒業された、長濱ねるさん、柿崎芽実さん、井口眞緒さんを表しているのでしょう(そこまで説明してしまうのは野暮ってもんですが)。たとえ空席ができてしまったとしても、グループとして残った者は未来に向かって進んでいくしかないわけなんですよね。曲の最後に、横一列に並べた椅子を1期生が飛び越えて去っていくシーンとか、もうね、目頭真っ赤。&鳥肌。こういうのに超弱い。

 


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 ※参考:それでも歩いてるMV

 

 そんなエモーショナルな1曲を終え、ここから怒涛のセットリストが続きます。3期生による寸劇(ぱるちゃん(山口陽世)自転車こいでたのが面白可愛かったです)やダンストラックを経て、『アザトカワイイ』『ソンナコトナイヨ』『期待していない自分』と激しい曲のオンパレードです。『アザトカワイイ』は各々が色んな持ち物(花とか本とかソフトクリームとか)を使いながらの振り付けが観ているだけでも楽しく、『ソンナコトナイヨ』の代打センターはもはや恒例となっためいちゃんが務め(最強に可愛い)、『期待していない自分』では、センターの佐々木美玲さんによるみーぱんダッシュリベンジも観ることができました(『期待していない自分』は間奏で佐々木美玲さんが駆け抜ける振り付けがあるのですが、どうやら1日目ではダウンしてしまったとのこと。そりゃこのセトリじゃねぇ…)。

 休憩するタイミングも無さそうなほどのえぐいセットリストが続き、次はセンターとしちゃんの『君しか勝たん』。これも観ていて楽しいステージでした。ステージにはメンバーだけでなく、大道芸をされる方々が次々と登場し、一輪車やリボンやバトンなどなど、それぞれが披露されながら曲が進行していきます。サーカスやパーティのような明るい雰囲気が曲とマッチしています。間奏では怪しいでかい箱が登場し、中には誰もいないはずだったのに一瞬で中からメンバーが登場したり、一人サイズの箱にとしちゃんが入って「ばいばぁい!」と言って消え、中央ステージに現れます。としちゃんはニッコニコでKTダンスをしていました(番組内でオードリー若林さんに考案され、公約済み)。『君しか勝たん』は横並びのダンスも映像に映えてて好きなんですが、さらにパーティ感マシマシで楽しいステージでした。まさに、ひな誕「祭」という感じで。

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※参考:KTダンス

 そして、再びひらがな楽曲に。1期生による『永遠の白線』と2期生による『半分の記憶』。こうやって交互に聴いていくと、振り付けも歌詞も曲の雰囲気も日向坂46とけやき坂46とではかなり違いがありますね。『永遠の白線』は眩しいくらいの白い制服衣装で、『半分の記憶』は黒い衣装(どちらもひらがなの衣装)だったので、その反転具合も美しかったです。『永遠の白線』で会場一面が白色のペンライトに切り替わっていたのも素晴らしかったです。

 ひらがな楽曲が続いた後はセンターおすしちゃん(金村美玖さん)による最新シングル『ってか』が披露されます。センターの威力ってのは凄まじいもので、もはや『ってか』は完全に「金村さんの曲」で定着しています。同じように、『君しか勝たん』はとしちゃんの曲のイメージですし、『キュン』や『ドレミソラシド』は小坂さんのイメージが定着してます。それぐらいシングル表題曲のセンターを務めることってのは、選ばれたメンバーにとっては嬉しいことであるとともに、想像できないくらいの重圧がかかるものなのでしょうね…。このライブの『ってか』はダンスアレンジも効いてて、疾走感と金村さんの儚げさのある笑顔が素晴らしかったです。あとラスサビぐらいで金村さんすげー跳んでた気がする。

 全然MCを挟んでないけど大丈夫かいな…という観ている側の心配もよそに『NO WAR in the future 2020』と続けて『誰よりも高く跳べ!2020』のライブ終わり定番曲が並びます。『NO WAR〜』はメンバーが花道を走ったり、トロッコに乗って会場を移動しながら煽ります(ご時世で声を出せないのが本当にもったいない!)。それにしても、『NO WAR〜』はこの時代このタイミングで、どうしても意味を持ってしまうもんだなぁ…とちょっと思いました。本当ね、しんどいことの多い世の中ですけど、せめてアイドルには笑っていて欲しいと思うのですよ。それだけで応援している人にとっては生きていくエネルギーになりえるのだから。つらいのは現実だけで十分なのです。また、会場中央の、そこからさらに上方に伸びたステージのてっぺんにまなふぃがいたのはちょっとだけ面白かったのは内緒の話。『NO WAR〜』の最後に「PrrrrrrrrrrrrrFuuuuuuuuuuu!!!」という巻き舌と叫び声が聞こえてきて「パリピの煽り方やんけ!」と思ったらキャプテンでした。そんなキャプテンの煽りがめちゃくちゃかっこいい『誰跳べ』は、恒例となるイントロのフリーダンスはカスカスダンスでした(春日さん観に来てたのかしら…?)。会場中の至るところでメンバーが客席を煽り、客席の熱量も最骨頂に達します。『誰跳べ』おなじみのキャプテンの煽りですが、「東京ドーム跳べぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」は最高にかっこよかったです。後にライブレポート記事にも写真が載っていましたが、マジでボヘミアン・ラプソディでした。

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※参考:モデルプラスさんの記事と最高にかっこいいキャプテンの写真

 

 会場の熱量も上がりきったところで、ステージにはこれまでの歴史を振り返る映像が映し出され、そして白色の衣装で身をまとったメンバーが登場し『JOYFUL LOVE』が披露されます。会場中央の円形ステージが回転しながら会場を一望できるようになっているのですが、そのステージでの白色のメンバーと、会場の客席が作り上げる虹色の光景が素晴らしかったです。間奏中に挨拶があって、最後はメンバーが虹の中を花道を渡って捌けていきました。最後の挨拶でキャプテンの「これからも日向坂46は皆さんの虹とともに歩んでいきたい」という言葉が印象的でございました。

 

 と、ここまででひとまず終演なのですが、もちろんアンコールがあります。アンコール一発目はなんと新曲(!)『僕なんか』が初披露されました。時期的にそろそろ新曲が発表されるタイミングかな?とは思っていましたが、まさかアンコールで発表されるとは…。新曲のセンターは復帰された小坂菜緒さん(そしてフロントにキャプテンくみちゃんがいるのが私は嬉しいのです)。『僕なんか』はまだ今回のライブでの一回きりしか聴いてませんが、コンセプトや雰囲気的には『こん好き』に近いかもしれません。タイトルにあるように「僕なんか…」と自分を責めてしまう主人公の曲で、後ろ向きっぽいところも。これがまた今の小坂さんの雰囲気とマッチしていて、発売が今から楽しみです。衣装も大人っぽい雰囲気のトレンチコート風で落ち着いたアースカラーの配色も相まって、また新たな一面が見られそうでワクワクです(余談ですが、発表されたばかりの新曲のアーティスト写真見て、サファリパーク感を感じました)。

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※参考:新曲アーティスト写真(全体像)

 

 そして、MCを挟んで『日向坂』。大団円のエンディングにふさわしい一曲です。メンバーが歌いながら花道を一周していきます。渡邉さんが小坂さんをつっついたり、としちゃんと小坂さんが手をつないで歩いていく景色が非常に良きでした。

 そしてそして、ダブルアンコール(まだ披露していないあの曲がありますものね)で再びステージにメンバーが登場します。そして、キャプテンの佐々木久美さんからの最後の挨拶がありました。「メンバーが増えるだけじゃなくて、見送ることも経験して、ひらがなけやきの頃から成長した部分も変わらない部分もあって…」「最初の頃は『私達なんて…』といいながら活動していたけど、信じて進んできてよかった」とこれまでを振り返る言葉が印象的でした。そしてこれからのことについて「東京ドームはゴールだと思ったけど、ここがまた出発の地となりました」「これからも最高の景色を見ていきたい」と締めくくり、ラスト曲『約束の卵 2020』が披露されたのでした。

 

 …ということで、一気に書き上げましたが、もうね、本当に素晴らしく素敵なライブでした(毎回言ってるけれども!)。約束の彼の地である東京ドーム公演ってのはメンバーの夢であって目標であって、それはファンである我々にとっても同じ夢であったわけなのですね。そんな約束の彼の地でのライブは2回の延期を経てようやく叶ったわけですが、そこには、日向坂46になってからの想いだけじゃなくて、ひらがなけやきの頃からの歴史も、仲間を見送ってきたことも、辛かったことも全部ひっくるめて背負って臨んだステージだったわけです(最後のキャプテンの言葉にもありましたが)。そういうことを、披露された楽曲や演出から感じました。しんどいことも決して見なかったことにせず、すべて向き合って糧にして背負って前を見て、そしてみんなで登っていくことの力強さと美しさ。それが日向坂46というアイドルグループの生き様なのでしょう。

 だから、応援している側も「自分も頑張ろう!」と思えるのではないでしょうか。そういう生きていくためのエネルギーをもらったライブでございました。

 あと、最後の「約束の彼の地が出発の地となった」という言葉が嬉しかったですね。これからの日向坂46の歩んでいく景色が楽しみです。本当に、素晴らしいライブでございました。

 

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【セットリスト】

01. キュン
02.ドレミソラシド
03. おいで夏の境界線
04. キツネ
05. ハッピーオーラ
06. 窓を開けなくても
07. こんなに好きになっちゃっていいの?
08. 抱きしめてやる
09. こんな整列を誰がさせるのか?
10. My god
11. Dash&Rush
12. 未熟な怒り
13. この夏をジャムにしよう
14. Right?
15. それでも歩いてる
16. アザトカワイイ
17. ソンナコトナイヨ
18. 期待していない自分
19. 君しか勝たん
20. 永遠の白線
21. 半分の記憶
22. ってか
23. NO WAR in the future 2020
24. 誰よりも高く跳べ!2020
25. JOYFUL LOVE

(アンコール)

26. 僕なんか
27. 日向坂

(Wアンコール)

28. 約束の卵 2020