後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

ジェスチャー

 12月27日。火曜日。天気こそ良かったものの、終日冷え込んでいた一日。いい感じに冬です。本当、雪さえ降らなければ最高の季節。

 今日も朝から実験室にこもっていました。抽出作業とキットを使った分析作業を並行して進めていきます。今日はそれぐらいで、誰とも喋らずただただ作業をこなしていました。人間性皆無太郎。その途中、実験に使っている消耗品の在庫が無くなりかけているのに気づいたのですが、さすがに今から注文しても来年なので諦め。それにしても、メーカ、というか代理店によって年内の締日がバラバラなのはなんとかならないのかしら…(なんとかならない)

 実験の待ち時間が2時間ほどできたので、気分転換のため少し離れたコメダ珈琲へ避難。コメダ珈琲に行くとシロノワールの期間限定verを食べたくなる時があります(でも一番好きなのは期間限定じゃない素のシロノワール(=素ロノワール))。で、今日がそのタイミングだったので頼もうとしたら、よりにもよって今の期間限定がちいかわコラボだったため、長考の末やめました。

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 さすがにかわいすぎるだろ。もっとシンプルにストロベリーソースぶっかけたやつとかだったら頼んでいたのに…

 

 最近読んだ本の話。モーテン・H・クリスチャンセン&ニック・チェイター『言語はこうして生まれる』を読みました。今年もフィクションだけでなくノンフィクション本も色々読みましたが(割合にして6:4くらい)、そのノンフィクション本の中でも上位レベルで面白かったです。年末にまくられたなぁ…

 内容はタイトル通り、人間の言語がいかにして生まれたか、をテーマに取り扱っています。意識や感情の起源について書かれた本はいくつかありますが、言語について、それもこれまでの定説とは異なったアプローチで解明を試みようとしています。これまでの定説では、現在、世界中に広まっている言語はもともと「普遍文法」という確固たる原則があって、それをもとにバリエーションが増えていったと考えられています。しかし著者らによると、言語はもっと場当たり的なもので、例えるならジェスチャーゲームのようなものだと述べます。ジェスチャーゲームでは、お互いの身振り手振りからその言わんとしていることを推量しますが、そのお互いに推量する能力、それこそが言語の発生に必要だったと言うのです。その場当たり的に発生した言語のようなものが最適化されたのが普遍文法(と考えられている可能性のあるもの)であって、すなわち方向が全く逆だというのです(めちゃくちゃざっくりした説明)。トップダウンでなくてボトムアップというか。これだけでもめちゃくちゃ面白い仮説なのですが、他にも生物の多様性と言語の多様化を比較してみたり、言語遺伝子や今流行りのAIについても言及していたり、興味は尽きません。いやはや、面白かった…

 

 あとつい昨日発売した日向坂46四期生特集のB.L.T.も読みました。表紙からして眩しすぎるだろうが。