後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

続夏フェス見られず・正典・脳

 7月23日。土曜日。今日も朝から暑い一日。平日の午前の時間に小中学生が出歩いているのを見かけ、そこでようやく「どうやら子供たちは夏休みに入ったらしいな…?」と感じるのが恒例となっているここ数年です。今日もそれぐらい夏らしい日なのに、日向坂さんのライブ(富士急コニファーフォレスト開催)にも行けず、かといって配信もタイミング的に見られずに過ごさなくちゃならんというわけです(今現在も出先)。時おり時間が空く度にツイッターや愛のあるまとめブログを眺めては「3期生のゴーフル衣装みてえなぁ」とか「齊藤さん語るなら未来をのセンター!?」とか独り言をブツブツ吐き出すだけの装置と化しています。そうこう言っているうちに、この記事を書きながらどうやら秋のアリーナツアーの発表があったとか、名古屋はスカイエキスポ(半端キャパそのくせフラット会場)であることとかを知りました。今年はなんとか調整できそうだからとりあえずチケットは申し込んでみますが果たして…

 

 最近読んだ本の話。小川哲『嘘と正典』とジェフ・ホーキンス『脳は世界をどう見ているのか』を読みました。小説1冊とノンフィクション1冊のいつものペースです。

 『嘘と正典』は3年ほど前に単行本が出てたのですが、今回文庫版となってから読みました。6本の短編をまとめた短編集です。そのうち単行本出版時に「魔術師」だけ全文公開されていて、それだけ私も読んでいました。なので初めて読むのは5本。そのうち、表題作の「嘘と正典」と「最後の不良」が好みでした。「嘘と正典」はもはやベタと言われるようにまでなってしまった歴史改変モノ(私は好きだけど)ですが、ミステリィ要素もあったり、最後はスッキリした読後感で面白かったです。

 『脳は〜』は、神経科学者でもあり起業家というそれ自体がかなり興味深い経歴を持ったジェフ・ホーキンス氏による脳科学ノンフィクション本。前半部の「脳は座標系と動きによって世界を理解している」という理論は面白かったです。しかし読み進めていくうちにだんだんとテーマが人工知能(このへんはまだいい)や、人類遺産計画、陰謀論(が広まっているメカニズム)などまで飛躍していき、「何についての本だったっけ?」と迷子になりかけました。そういうのを抜きにしたら良い本なんでしょうけれども、私はちょっと引いてしまいました。また、コメントや序文も寄せているリチャード・ドーキンス氏の影響をかなり色濃く受けている人なんだな、という印象。あと、人類が進化につれて拡張してきた大脳新皮質を「新しい脳」と呼ぶのはまだしも、人類以外の爬虫類などにも共通して持っている部分を「古い脳」と呼び続け、頑なに「脳幹」というワードを使わないのは気になったところでした。原著を読んでないから元々そうなのか、訳者のセンスなのかはわからないけども…

 そんな読書週間でございます。

 しかしライブ観たかったなぁもう!