後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

全部ウザい!

 先日のM1の感想を眺めていると、「悪口を言っても大丈夫な時代になった」みたいな絶対的に間違っているであろうコメントをちょくちょく見かけます。もちろんそんなことはなくて、審査員も言ってましたがキャラクタとテクニックとワードセンスがあるからこそ笑いを生み出せる洗練された芸なのだと思います。おもんない人のおもんない悪口は聞いてらんないわけで。あと「人を傷つけない笑いの時代が終わった」というのも、なんかちょっと違うような気がしました。こういう時代の雰囲気みたいなのは、きっと交互にやってきてはバランスが保たれているものだと思います。

 一昔前、本屋さんの新書コーナでは「コミュニケーションをとる方法」みたいなテーマの本がトレンドになっていましたが、今は「コミュニケーションは不要」みたいな本をよく見かけます。きっとコロナウイルスの感染拡大防止策の影響でリモートによる手法が導入され、働き方や学校のスタイルが変わってきたのも理由の一つにあるのでしょう。でも、その一方で最近また「でもやっぱり対面のほうがいいよね」みたいな意見が大きくなってるように観測されます。

 それとは全く同じではないでしょうけれども、「人を傷つけない笑い」というのも、バラエティ番組などでのいじめに近いような過剰な演出やツッコミが強い時代が前提にあったからこそ、そうではないモノが大衆の目を引いたのでしょう。そしてそれが広まって、またどんな多様性でも尊重しなければいけない社会の雰囲気も相まっていたからこそ、またそうじゃない反対方向のモノが今度は目立ったのだと思います(芸として洗練されていることは大前提で)。

 そもそもあれを「悪口」とみなすかどうかも微妙なところで、すべてツッコミの井口さんの負ってきた傷から生まれたものであって、高度な「自虐芸」ではないか、とも思いました。まぁ、ここで何を書こうが何を感じ取ろうが「分析やめてくれぇ~w」で一蹴されてしまうわけですが…(それがあのネタの凄みでもあると思います)。

 何が言いたいかと、ウエストランドの優勝めちゃくちゃ嬉しかったってこと。昨日の爆笑問題カーボーイもすげー良かったです。はい。

 さて、そんな(どんな?)12月21 日。水曜日。今日も一日中寒かったです。

 午前中にサンプルからの成分抽出の作業と、午後には新しく切り替えた成分分析キットを試しました。新しいキットは反応工程に一晩かかるので、結果が出るのは明日ですが、果たしてどうなることやら。年末なので、新しいキットが良さそうならさっさと追加注文したいところですが…(どうせ今追加の発注しても来るのは来年の気がしないでもない)

 最近読んだ本の話(おまけ)。ヘンリー・ジー『超圧縮 地球生物全史』と更科功『禁断の進化史』を読みました。似たような本ばかり読んでいるのは、進化の話が最近のマイブーム(死語)だから。どちらもそれなりに面白かったですが『超圧縮~』は地球40億年の歴史を300ページにまとめたもんだからちょっと忙しかった。タイトル通りだけれども。『禁断の~』は「禁断」という程までもないかな、と思いました(きっとタイトルで目を引かせるための出版社側の意向なんだろうなぁ…)

 

 そんな水曜日でした。