後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

 12月4日。日曜日。昨日は出張疲れもあって終日ぐったりとしていたものの、さすがに今日は復活して朝から元気に研究室へ。天気もほどよく晴れていていい具合の寒さです。夏に比べると冬の方が好きですし、もっといえばこの秋と冬の間ぐらいの気候が一年で一番好きです。本当、四季があることが全員にとって良いこととは限らねぇからな。

 今日もだいたいの時間を実験室で過ごしていました。先日まで抽出していたとあるサンプルから、そこに含まれているある成分をキットをつかって定量する作業です。といってもこの作業で一番面倒なのは抽出する工程で(クロロホルムとかやっかいな薬品も使うので)、それはすでに終えているので後は楽勝です(分析のために最適化されているキットを使いますし)。ただ、試薬を反応させるのに待ち時間が多少あったので、その時間に日経サイエンスの今月号を読んで過ごしていました。THE のんき日曜日。

 今月号の特集は、「鳴く動物」と「ボイジャー号」の二本立て。ボイジャー号の方はパラパラ流し読みしてしまっていましたが、鳴く動物の特集は面白かったです。あと、特集ではないですが蛇の危険性を広めるためにフェイスブックを使って設立されたコミュニティの話が興味深かったです。日本では山間部を除いて蛇に遭遇することは少ないですが(私の住んでいるところもわりと地方ですが、ほとんどいません。たまーにシマヘビやアオダイショウを見かける程度)、海外ではそうじゃない地域もあって、家のドアに巻き付いていたとか、庭仕事中に蛇に噛まれた話とかはよくあるそうです(いや、そういう地域にフォーカスを当てた特集なのかもしれませんが)。で、そういう時に、目の前にいる蛇が毒蛇なのか無害なのかを同定する手法として、SNSを利用したコミュニティが役に立っているという内容でした。

 そういえば、蛇という生き物は嫌われ者ですが、日本だと嫌ったり畏怖する対象であるとともに信仰の対象でもあったりします。お正月のしめ縄もそうですし、鏡餅もとぐろを巻いた蛇がモデルだったと聞きます(蛇は脱皮を繰り返すことから、復活と再生の象徴だったそうです)。また、日本は稲作文化ですが、その米を食べるネズミの天敵である蛇は「田を守る神」として信仰されてきました。このように実は日本人と蛇の関係というのは根深いのですが、こういう感覚って海外でもあるのかしら?と日経サイエンスのその蛇コミュニティの話を読みながら思いました。あと化物語でも千石撫子が一番可愛いですしね(これは個人的な癖(へき))。

 そんなことを思った日曜日でした。