後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

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 12月19日。土曜日。ここ最近は家から出るのが講義の仕事のある日だけで、あとはだいたい家で過ごすことが多いです。あくまでも大学は実験や測定を行うだけで、基本的に家でなんでも済んでしまうもんだなぁ、としみじみ感じます。打ち合わせや研究室ゼミもリモートで可能ですし。

 しかし今週はそれ以外に、役場やら法務局に行かねばならない用事が多く、ほんの少しだけアクティブでした(それでも誤差程度)。

 法務局に行ったのも、これまで面倒だからと目を背け続けてきた相続登記をするためです。相続登記なんて誰だって一生に一回くらいなんでしょうけれども、私の家の場合は県をまたいで複数の土地があったりと、色々と面倒要素にまみれていたのでこれまでやらないでおりました。そして法務局のHPの不親切なこと。おいおい本当に令和かよ。「そりゃみんな司法書士に頼むわなぁ…」とも思いましたが、その場合(司書に頼んだ場合)の費用を見て断念。結局自分でやることに。代わりに申請してもらうだけでうん万円て馬鹿か。

 それで、その申請に必要な書類を役場に取りに行ったり、作成した申請書と集めた書類で大丈夫か法務局に相談に行ったりもしていたのですが、これがまた心底面倒な作業でなのです。相談といっても、それがメールで済みそうな内容であってもいちいち法務局に電話で予約をして、行けそうな日時をすり合わせて、そして現地まで行かなければならないのです。しかも相談してすぐその場で申請できれば良いのですが「申請書のここ直してください」とか「◯◯の書類が足りないです」とか言われたら、また後日行かなければならないというね。THE お役所仕事って感じですね。あと平日じゃないと法務局やってねぇし。

 こういったお役所仕事は未だに様々な場面で味わわせられています。築いてきたシステムやマニュアルが決まっていれば運営する側は楽でしょうけれども(そしてシステムはより強固になっていく)、時代が変われば人の生活スタイルだって変わるわけで、結局その時代に合っていない不便さを被っているのは国民なわけです。「新しい生活様式」なんて口当たりの良い言葉を声高に叫んでいますけど、「こういうところからなんじゃねぇのかなぁ〜」なんて思います。窓口でしか申請や相談ができないなんて、ねぇ…?

 色々なものが合理化され、無駄なものは削減されていく中で、こういった類の「お役所仕事」だけが根強く残り続けています。そもそも税金の申告だって国民にやらせているわけで、考えてみりゃおかしい話です。マイナンバーカードの交付数がいまいち伸び悩んでいるみたいですが、そりゃそうでしょうね(過去には住基ネットなんてものもありましたね)。

 と、そんなこと思った今週でした。来週はまた平日に登記完了の書類を受け取るためだけに印鑑を持って十数キロ離れた法務局に行ってきます。あはは。