後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

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 12月3日。土曜日。昨日に続き、今日もいい感じの冷え具合で冬の入口らしい一日でした。ここ2週間くらい土日も関係なしに毎日実験室に通っていたのですが、今日は久しぶりに家にこもっていました。明らかな出張疲れで身体にガタもきていましたし。パソコンで来年度の書類を作ったり、エクセルをいじっていたぐらいで、あとはだらだらと過ごしていました。外出したのは灯油を買いにガソリンスタンドに行ったぐらいです。省エネな生活を心がけています。

 連日、サッカーワールドカップが盛り上がっていて、知識のない私でもなんとなく今回のグループリーグを日本が突破したのはとてもすごいことだということが、ようやくわかってきました。しかしながらやっぱり知識(あと経験)がないので、あの戦術はどうだとか、なぜ勝ったのかなぜ負けたのか、何がダメだったのかとかはサッパリなので、SNSに流れてくる情報をただただ「はぇ〜」って感じで眺めています。ただ、SNSで試合中継を見ながらその内容にパチ切れてる人を見ると、ちょっと引いちゃいますね。子供の頃にテレビの野球中継に野次を飛ばす大人を見た時と同じようなみっともなさを感じてしまいます。まぁそういう楽しみ方もひっくるめてのエンタテイメントなのでしょうけれども……

 

 最近読んだ本の話。小川哲『地図と拳』をようやく読み終わりました。

 出版は夏ぐらいだったのですが、その鈍行本(鈍器のように分厚い単行本の略)っぷりに怖気づき数ヶ月寝かして、ちまちまと読み始めてようやく読み終わりました。長かったですし、歴史モノ(という認識で良いでしょう)は少しでも間が空いてしまうと「こいつだれやったっけ???」となるので、ページを行ったり来たりしていましたが、なんとか完走しました。いやはや、面白かった。満州の都市を舞台にしたストーリーなのですが、私はそのへんの知識が乏しかったのでどこまでが史実でどこが創作なのかの境目が曖昧でした。まぁ面白かったからいいんですがね…あと小川哲氏の作品、いい感じに感情移入した登場人物が容易く死ぬので、気が抜けられません。取り扱っているテーマ自体が重たいですし、もう一度読みたい作品ではないのですが、今年読んだ作品の中では傑作でございました。