後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

ドレミアロー・積読消化・ゴミ屋敷

 5月7日。土曜日。いつの間にやらゴールデンウィークも終わっていました。今年もほとんどそれらしいことはしておりませんし、唯一の遠出は墓参りと歯医者の定期検診のために実家に戻ったぐらいです。実家に戻るといっても一ヶ月に1回の頻度で戻っているので、それすらもゴールデンウィークらしさはありません。すべてが例年通りです。あはは。

 昨日、5月6日の金曜日に日向坂46メンバーのTHE FIRST TAKEの動画がアップされて、それがめちゃくちゃ良いのです。前回はセサミストリートのキャラクタとセッションで『上を向いて歩こう』でしたが、今回は持ち歌の2ndシングル『ドレミソラシド』。


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 いや素晴らしすぎるだろこれ…『ドレミソラシド』のアレンジといえば、数年前(2019年だっけ?)のレコード大賞での生演奏アレンジがとんでもなく良くて度肝を抜かれたのですが、それを思わせるぐらいこちらのアレンジも良いのです。ストリングスが『ドレミソラシド』にめちゃくちゃ合うのよね… 歌上手メンバーを集めてのTHE FIRST TAKEですが、ハモリの聴き心地の良さが素晴らしいです。あと、四人それぞれが歌いながらお互いにアイコンタクトを送り合っている姿がなんだかグッときたのでした。前回の『上を向いて歩こう』もそうですが、音楽ってそういうことだし、日向坂ってそういうグループなんだよなぁ!と、膝を叩いた昨夜でした。ぱーお!

 

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 連休中に唯一やったことですが、溜まりに溜まった積読本をほんの少しだけ消化しました。

 

 小川哲『ゲームの王国(上・下)』、山田正紀『神狩り』、中島明日香『サイバー攻撃』を読みました。SF3冊のブルーバックス1冊。連休の割にはスロウペースです。『ゲームの王国』は第38回日本SF大賞と第31回山本周五郎を受賞した作品で、文庫版が出てから買い今の今まで積んでいました。上・下と分かれていると読み始めるまでに時間がかかるんですよね(気合を入れる必要があるから)。しかし「なんでもっと早く読まなかったんだ…」と後悔するぐらい、めちゃくちゃ面白かったです。こんな面白いってなんで誰も言ってくれなかったんや… さて、内容はあまりSFっぽくなかったですし(そうなってくると「じゃあSFってなんなんだ?」って話になってきますが…)、カンボジアが舞台のストーリィで恐怖政治とか強制労働とか秘密警察とか虐殺とか、重たい話が矢継ぎ早にバンバンでてきます(特に上巻)。奇しくも今の一部の国の状況を連想せざるを得なくなってしまっているのがSFの凄みでもあったりするのかな…なんて思ったのでした。あと、読んでいて『動物農場』と『虐殺器官』を思い出しました。だいたいそんな感じです(おそらく違うし作品を別の作品で例えるの良くない)。

 山田正紀『神狩り』は1974年に書かれた著者のデビュー作。これもずっと積んでました(1年くらい)。私はこれまで著者の作品をほとんど読んだことなかったのですが(唯一『戦争獣戦争』だけ読みました。少し前に文庫が出たから)、そこそこ楽しめました。古代文字が発掘されて、でもそれは人間が使う言語じゃなくて神の言語の可能性が出てきて、そこから神をぶっ飛ばしてやろうって話になって…というめちゃくちゃ面白そうなストーリィなんですけど、「あれあれ?そこで終わっちゃうの???」という感じの終わり方だったのがもったいない感じがしました。最近、山田正紀氏の作品が次々と文庫で出ているので、他の作品も読みましようかね…

 『サイバー攻撃』が今週のノンフィクション枠。おそらく「サイバー攻撃」の基礎の基礎の話だったのでしょうけれども、わりとギリギリでした。こういうコードがオーバーフロウを起こしてしまうとか、具体的な話が多かったです。プログラミングをほとんどやってこなかったから理解力が追いついてないんでしょうね。ぜんぶ自分のせい。

 

 そんな連休の読書事情でした。引き続き積読本を減らすために今も何冊かを並行して読んでいるのですが、それでもなかなか減っていきません。本を買ってくるスピードが読むスピードを上回っているからこういう目に合っているのでしょう。すでに本棚は足りておらず、本が横置きで部屋のそこらへんに積んである状況です。そもそも本棚を置くためには壁がいるわけですが、一部屋につき最大4面しか壁がないのが悪いのだと思います。なんで壁って4面しかないんでしょうね。マジで物理学の限界。

 おそらく今後も本の数はどんどんと増えていくことでしょう。積読本が新たな積読本を呼ぶことで本の数は指数関数的に増え、やがて部屋そのものを埋め尽くすことになり、部屋に入ることすらできなくなります。大家さんはブチギレられた私は強制退去させられ、大量の本とともに実家に戻ることになるのです。しかしきっとそこでも積読本は増加の一途をたどり、いつの間にか近所でも有名なゴミ屋敷になっていることでしょう。そして役所の人が何度も家を訪ねてくるのです。

役人「もういい加減捨てましょうよ。近所の人みんな困っているんですよ、放火の原因にもなりかねませんし…」

私「全部必要なんだよ!お前らにそんな権限ないだろう!こっちは税金払ってんだ自分の家に自分のもの置いて何が悪いってんだよ!!!」

そのVTRを見つめる夕方ニュース番組のアナウンサ「困ったものですね…(神妙な表情)」

心無いネット上の言葉「家まるごと燃やせよwwww引きこもり陰キャ死ねwwww」

 

 …そういう未来まで想像し、悲しくなった土曜日の夜です(書いている途中で飽きた)。