後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

大人

 10月28日。金曜日。言わずもがな今日も暖かかったです。本当に冬になるんか。

 朝7時から20時くらいまで研究室で過ごし、その間に実験をしたりゼミがあったり打ち合わせがあったり仮眠という体のガチ寝をしたり、そういった今日一日でした。3週間ほど前に注文した実験機器に取り付ける部品が未だ納品されず、モヤモヤしています(納期は3週間と聞いていたのに)。明らかに代理店に後回しにされている感があります。うちは予算が潤沢にある研究室ではないので、注文も小口ばかりなのですが、露骨に差をつけられています。ブチギレそう(大人なのでブチギレません)。かと思えば、少額でも丁寧に早急かつ対応してくれる代理店もいるので、千差万別です。まぁ「経営方針の違い」と捉えています(大人な対応)。

 ここ最近、特にアニメ業界の著名人の倫理的な問題が明らかになって、それが糾弾されている事態が続いています。こういった問題が起こったとき、世間(というかSNS)では炎上する方向に流れていくのですが、なかなか自分はその流れに乗れません。それは冷静ぶっているとか大人であるというわけではなく、自分の正義や倫理観をそこまで信じていないからだと分析しています。今のところ、なんとか他者を傷つけないように生きてこれていますが(そう思っているだけかもしれませんが)、今後もそのままいられる自信はありません。もちろんそのつもりはありませんが、ふとした瞬間に些細なきっかけで(あるいはきっかけもなく)、自身の中の加害者性が露わになる可能性を否定できないでいます。今回の件に限らず、例えば凄惨な事件が起こったときにも、その事件そのものの悲惨さに思うところはあっても、その犯人自体を責める、ということはできません(あと、そもそも自分自身が被害を被っているわけではないから、というのもあるかもしれませんが…)。

 そう思う一方で、最近起きた別の話で、すごく嫌な気持ちになったというか悲しくなったことがありました。それはあるグループを卒業された元アイドルの方が、週刊誌の生活の一部を切り取った記事や執拗な付きまといに耐えられず芸能仕事からの引退を決心した、というモノです。本当にやるせない。アイドルというのは、心血を注いで命を削って人生を捧げて誰かの生きる糧になっている存在だと思っています。そういう誰かの希望であり癒やしの存在だった人は、引退した後も絶対に幸せにならないといけないのです。そういう世界になっていないといけないと思っています。だから、今回の件は本当にしんどい気持ちになりました。はぁ……

 そういう金曜日。辛いことも多い世の中です。