後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

プードル!

 1月20日。新年入ってすぐにM1 mac miniを買ったばかりなのに、つい先日にはM2 mac miniが発表されていて「くそぉ!」と思いました。appleってすぐそういうことするよな。「でもまぁプライベート用のPCにM2ほどの性能も必要ないか…」と思い直すことで今は自我を保っています。

 そんな金曜日。ほんのり雨が降ってて寒かった一日。来週には雪も降るそうです。ひえぇ…(「ヒエー」と「冷え」とかけてる)。昨日分析用キットの追加分が届いたので、さっそく朝7時から実験室で作業をしていました。あとは論文用の図の修正を何点か。今日も平常運転です。

 毎年、この時期になると卒論や修論の締め切りを直前にひかえた学生が徹夜も辞さない勢いで実験室に残っているのをよく見かけます。毎年の風物詩です。きっと江戸時代だったら季語になっていたことでしょう。まぁ徹夜が続いても意外と人間は大丈夫なものです。ただ、USBフラッシュメモリだけはバックアップをちゃんととっといた方が良いです。私は学部生時代にこの時期にエクセルのデータがクラッシュして死にかけた経験があります。人間は頑丈だけど、機械は繊細。まぁ今はデータもクラウドで保存しているかもしれないけれども…

 

 最近読んだ本の話。チャック・パラニューク『チョーク!』を読みました。パラニュークはみんな大好き『ファイト・クラブ』と昨年出版された『サバイバー』以外は、長らく絶版となっていました(プレミア価格もついてら)。それが2021年に電子版が出版されて(ありがとう早川書房)、その中の1冊『チョーク!』を読みました。来週には『インヴェンション・オブ・サウンド』も出版されることですしね(これがめちゃくちゃ楽しみ)。

 いい感じの2000年代サブカル臭のぷんぷんする表紙(もともとは2004年発売だから間違っていない)からもなんとなく察せられるのですが、最初から最後までセックスの話です。セックス中毒者の主人公と、その周囲の女と、友達と、あとイカれてしまって施設で暮らす主人公の母親の話です。もう重たい重たい。この作品も他のものと同様にパラニュークの得意とする(と私が勝手に思っている)救いがない話なのですが、それでも読むのを止められないのは、きっと読者もすでになにかしらの中毒なのでしょうね。あと、文のリズムがすごく好きです。これは訳者の力でもあるのかもしれないけれど。パラニューク作品の文章って、とっちらかっていて、意味不明な文も随所に挿入されまくっているのですが(あと膨大な豆知識)、暴力的なまでに聴き心地(読み心地?)の良いリズムに言いくるめられている感じがするのです。それがすごく心地よい。ドラッグって吸ったことないけど、きっとこういう感じなのでしょうね。知らないけど。

 そんな金曜日でした。