後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

感情・意志・オメガ

 10月17日。月曜日。7時から21時くらいまで研究室にいてヘトヘトな一日でした。雨が降っていましたが、気温はずっと20℃程度と安定していて過ごしやすかったです。秋って最高だな。

 調べ物をしたり、論文に必要な追加実験の準備をしていました。またそれとは別件の出張の予定も埋まったりと、何かとごちゃごちゃとした年末になりそうな予感です。あと講義が1本。疲れ果てました。

 

 最近読んだ本の話。

 先週、キングオブコントで最高の人間のコントを観てから、感情に関する本を読んでいます(コントの中で「恥ずかしさを司る脳の部分を切除する」というくだりがあった。百回言ってるけどなんだそのくだり)。乾敏郎『感情とはそもそも何なのか』もその流れで読みました。自由エネルギー理論と感情の発生を結びつけた本で、自由エネルギー理論は少し前に論文か何か(同著者の)を読んだ覚えがあったので、イメージしやすく読みやすかったか。

 最近、講談社現代新書が新しいシリーズで、1000円弱100ページ程度の本を売り出しているようで、梅田孝太『ショーペンハウアー 欲望にまみれた世界を生き抜く』もその一つ。ショーペンハウアーは『読書について』『自殺について』をむかーし読んだことがあったのですが、メイン?の哲学部分(意志の否定について)は詳しくなかったので、その流れ(ショーペンハウアーがどういう生い立ちでその発想に至ったか)を確認するのにちょうどよかったです。どうでもいいことだけどこのシリーズ、いい紙使ってるか知らないけど、100ページちょっとの本のわりに厚さは普通の新書ぐらいあるのです。その厚さが邪魔だなぁ、と読みながらしみじみ思いました。もっと薄くてペラペラの紙を使ってほしい。

 森博嗣『オメガ城の惨劇』は、てっきりGシリーズの最終巻かと思いきやシリーズ外の位置づけなのですね。勘違いしていました(そりゃこのタイトルで、その副題ついてたら勘違いするわなぁ…)。内容はなんというか、これまでの作品をずっと読んできた読者にむけてのご褒美のような展開でした。大満足です。著者はよく「どこから読んでもかまわない」と書いていますが、それでもやっぱり、過去のシリーズを読んでいた人(そしてキャラ萌えな読者)はよりオチを楽しめるな、と感じました(メイントリックとは別にあるところの展開なので、単体でも楽しめるとは思いますが)。