後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

ポメラ・めいちゃん・点滅

 7月16日。土曜日。朝から雨が強く降り続いていた1日。というか今週はずっと天候がぐずぐずでしたね。なにやら梅雨前線が復活したとかどうとかのニュースも見ましたが、まぁそういうこともありますわな(ちゃんと読んでいない)。

 ここ最近あったあれこれ。

キングジム ポメラDM250の発表

www.itmedia.co.jp

 

 ポメラはこれまでにDM100, DM200と使ってきてて、それなりに好きなガジェットです。なので4年ぶりの新型発表のニュースには「おぉ!」とは思ったのですが、それにしてもやっぱり高い(6万円ちょっととのこと)。Type-Cになったり、クソ雑魚アップロード機能が改善されるのはありがたいのですが、にしても6万円はなぁ。DM200の時も、定価はたしか5万円くらいで、1年後くらいにAmazonで3万5千円くらいになってようやく買った記憶があります。爆速起動&書くことしかできねぇというコンセプトは素敵だし、搭載されている辞書もかしこいのでそこそこ使っていました。しかし、今は結局 ipadロジクールのキーボード(専用で装着できるやつ)が最適解であることを知ってしまったからなぁ… あと、ポメラは画面の故障がまぁまぁ多いことでも有名です。以前使っていたDM100もDM200も、最終的には液晶が逝ってしまっていました(物理ダメージなし)。なので、手を出すにしろ出さないにしろ、しばらくは様子見になることでしょう。

 あと、ニュースが出てから気になる度にポメラの情報を調べているのですが、その度にキングジム公式のちょいイタツイッターを見なくちゃいけないのが地味に嫌なのです。キングジム製品は好きでリピートしているものも多いですが、ツイッターだけが本当に苦手。

 

東村芽依さんの写真集

 

 

 最高としか言いようがないだろうが。

 

・最近読んだ本の話。

 今週は中沢弘基『生命誕生』、平沢逸『点滅するものの革命』を読みました。ノンフィクション1冊、小説1冊。ほどよいペースです。

 

 

 『生命誕生』はどうやって生命(というか初期のアミノ酸)が生まれたか、を地球史に沿って解説した新書。こういった地球起源論の話になると、未だににミラーの実験(フラスコの中を原始大気を見立てて水素とかアンモニアとかメタンをいれて、そこに紫外線を当てたり放電させるとアミノ酸が生まれたという実験)の話が出てくるのですが、原始の地球はそういう環境じゃなかったと、その手法はすでに否定されています(画期的な実験だったことは間違いないのですが)。この本では、じゃあどうやってアミノ酸ができたのか、またアミノ酸から初期の細胞がどうやってできるに至ったのかを著者の仮説とともに丁寧かつ理論的に解説していきます。もちろん、あくまで仮説で確かめようがない点もあるのですが、それを差し引いてもなかなか面白かったし、途中で出てくる著者が行ったイカツイ実験もワクワクしました。個人的には、生命誕生の仮説として「地球外から生命の元がやってきた」というのはSFっぽくて嫌いじゃないのですが、逃げ道のような感じもしていたので、このテーマはドンピシャでした。

 『点滅〜』は久しぶりに読んだ純文学(「純文学」っていまだにその定義がわからず使っているけど)。自分としては珍しくタイトル買いでしたが、かなーり面白かった。人間的な汚い部分もみせる『よつばと』って感じした(我ながらめちゃくちゃな紹介だ)。帯に載ってる町田康氏のコメント「なんの意味もない人間が、なんの意味もない場所に、なんの意味もなく集まって、なんの意味もない言葉を発するという、私たちが普段やっていることをそのまま描いておもしろいという稀有な作品」が本当にその通りで、物語の中で大きなドラマがあるわけでもないのだけど、でもめちゃくちゃ面白かった。ひと夏の話なのですが、文から夏の有機的な匂いが漂ってくる感じがすごかった。著者の技術なのでしょうけれども。