通信障害・副反応・短編SFの夏
7月2日。土曜日。今日もよく晴れていて、日中は38℃の激アツな一日でした。昨夜からau回線で通信障害が起きていたようで。私もauではないですがバリバリのuq回線なので昼間は通信が死んでいたのですが、どうやら世の中にはブチギレてauショップの店舗までいくエネルギッシュな人(時代に合わせた表現)も多いようで、そんなニュースを見ました。このクソ暑いのに元気なことで…しかし店舗に行って怒りをぶつけたからといって、回線が回復するわけでもないでしょうに。そもそも、それぐらいブチ切れる被害を被っているならば、前もってsimを複数準備しておくなどの対策をしとけば良かったのに…と思いました。きっとそういう方々は、電車も絶対に時刻通りにくるものだと信じているのでしょう…
私もuq回線は死んでいましたが(現在も死に続けている)、別の回線もあるので、特に問題ありませんでした。回線が突然ダウンして困る生活(仕事を含めて)をしているならば、それぐらいの備えをしておくのが大人なのでは?と思うのでした。
さて、そんな土曜日。昨日、3回目のワクチン接種をしてきたせいか、その副反応で二の腕の痛みが続いています。しかし2回目の接種のときと比べると楽です。2回目も昨年の夏頃に受けましたが、その時はクーラーをいれていても悪寒がおさまらず、吐き気もあって、かなーりしんどかったです。そんなわけで、腕の痛みもあって車を運転するのもちょっとだけ不安だったので家で過ごしていました。まぁ外に出ても暑いし…
今週読んだ本の話。SFマガジン2022年8月号と、伴名練編『新しい世界を生きるための14のSF』を読みました。短編SFばかり読んでいました。
SFマガジンは短編SF特集。表紙も涼しげですし、やはり夏は短編SFの季節です。茹だるような暑い日が続いていて「長編はちょっと重たいなー」という日でも、短編SFならさらさらっといけますもの。そのままでも良いですし、ミョウガやネギを合わせても美味いです。毎日短編SFばかりが続いてしまい「もう飽きたよぁ…」となるのも、もはや夏あるあるです。
そんな与太話はおいといて、今月号はその名の通り短編SFがたくさん並んでいるのですが、なかでも天沢時生『すべての原付の光』が好みでした。不良が中坊をとっ捕まえてボコって刺繍入れてバカデカ大砲でぶっ放す話で、あらすじだけ読んでも意味がわからないですが、天沢氏のこういった治安悪いSFすごく好きです(「治安悪いSF」というジャンルがあるのかは不明です)。天沢氏は他の短編集でも、ヤクザがタオルでしばき合う話とか、侵入者を殺しまくる未来の店(某ドン・キホーテがモデルでしょう…)で大暴れする話を書いていて、どれも面白いです(もちろんどれも治安悪い)。それ以外の短編SFもどれもだいたい面白かったのですが、百合SFがちょこちょこあってちょっと食傷気味です。別に百合SF自体は良いのですが、ちょっとそこに乗っかりすぎでは…?と思ってしまいました。あんまり紹介文に「百合SF」と書かないでほしいなぁ…
『新しい世界を〜』はこちらも短編SF集ですが、全800ページを超える鈍庫本(「鈍器みたいに分厚い文庫本」の略。私が名付けた)。編集した伴名練氏の読み応え十分な解説とブックガイドのついた一冊です。とはいえ、5本くらいは別の雑誌や短編集で読んだことがあったので、初めて読むのは9本ほどでした。こちらはSFマガジンよりも作品によって合う合わないの振り幅が大きかったです(それだけ広く寄り集めてくたということでしょう)。そんな中でも、八島游舷『Final Anchors』、高橋文樹『あなたの空が見たくて』、黒石迩守『くすんだ言語』が好みでした。あと既読済みのであれば、坂永雄一『無脊椎動物の想像力と創造性について』も。
そういう一週間でした。おそらく今年読んだ中(そしてこれから読む中)でも一番分厚い文庫本(鈍庫本)だったことでしょう。ちなみについ先日、鈍行本(「鈍器みたいに分厚い単行本」の略。私が名付けた)も一冊買ったので、そのうち読む予定。今は寝かせる時間。