後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

不眠・生・もぐ

 4月19日。火曜日。昼間は暖かく過ごしやすかった一日。少し前の日には30℃近くまで上昇していて暑さを感じるくらいでしたが、でも急にまた寒くなったりと、なかなか安定していません。でも春ってそれも魅力だからね(適当に書いています)。

 先週から今年度の講義が始まったり、研究室の引っ越しがあったりと、バタバタと動いています。一日中体を動かした日はヘトヘトになって帰ってくるのですが、持ち前の不眠を存分に発揮しているため、長時間寝られないでいます。眠りについても3時間くらいで目を覚ましてしまうのです。完全にジジイの所業。眠りにつくまでも時間がかかるし、疲れも取れないでいるのです。

 ここ数日間でやたら「生娘」という言葉をやたら目にしたり耳にするようになりました。そもそもの発端となった出来事については詳しくは知らないのですが、「『シャブヅ漬け』なんてVシネでしか聞かないフレーズだな」なんて思いました(関心はしないけれど)。やらかしてしまった当人は、他の企業にいた頃には某商品を流行らせたりと、マーケティングの界隈ではかなり有名な方だそうですね。それが失言一つで過去のキャリアもすべてを失ってしまうものですから、恐ろしいものです。少し前に某市長が金メダルを噛んで大炎上した事例を思い出しました。なんというか、今回の件もメダルの件も、時代の変遷に伴って価値観をアップデートできなかったおじさんの行く末って感じで、悲しい気持ちになりました。きっと仲間内ではそういう言い回しもまかり通っていてゲラゲラと笑っていたんでしょうに(そしてそこには悪意などもなくて)。しかし、今はこうやって他人事のように思っていても、誰しもが失言おじさんになりうる可能性があるのだとも思うのでした。己の中の失言おじさんを肥大化させないように注意して生きていかねば…なんて肝に銘じたのでした。

 また今回の件で「生娘」というワード自体が取り沙汰されているけれど、そういえば「バージンロード」も避けられる言葉になってたりするのかな?なんてふと疑問に思ったのでした。「バージンオイル」も?「処女作」とか「処女林」はもう使わない方が良さそうな言葉になってそうだけど…

 

ーーー

 前述の通り、本を読む時間もなかなかとれていないのですが、そんな中で最果タヒ『もぐ∞』と森博嗣『リアルの私はどこにいる?』を読みました。エッセイと小説を1冊ずつのロウスピードです。『もぐ∞』(本当は「もぐ」の∞乗)は食べ物エッセイ。やはり、最果タヒ氏の作品は小説よりもエッセイのほうが私は好みだなーと思ったり。『リアル〜』はWWシリーズの最新作。Wシリーズも含めてずっと楽しみに読んでいるシリーズですが、今回も面白かったです。それにしても、Wシリーズ、WWシリーズともに森博嗣氏のSF作品(そもそも、もうSFとかジャンルで分けることの意味もないのですが)ですが、そういえばSFマガジンなどではあまり名が上がったりしないな、出版社間でいざこざとかあったりするのかしら…?なんて下世話なことを思いました。作品の面白さとは無関係です。