後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

おおせのままに…!(日向坂46『ゴーフルと君』MVの感想文)

 つい昨日、5月18日20時に日向坂46の7thシングル『僕なんか』のカップリング曲である三期生楽曲『ゴーフルと君』のMVが公開されました。


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 三期生楽曲はこれまでもTHE アイドル路線って感じのピュアでポップな曲が多かったですが、今回も過去作に負けず劣らずのゲキカワ曲&MVでございました(マジ感謝)。タイトルが『ゴーフルと君』ということですが、「ゴーフル」というのはパリパリの平ぺったい煎餅?みたいなのでクリームを挟んだあのお菓子です。いいとこの子の家でおやつに出てきそうなアレです。旅行のお土産にもらいそうなアレです。それにしても、三期生曲は『この夏をジャムにしよう』といい今回の『ゴーフルと君』といい、甘いものがよく出てくるなぁ…三期生の雰囲気とばっちり合っていますが。

 で、『ゴーフルと君』は、味も食べたときの感覚も覚えているのに「ゴーフル」という名前だけが出てこない、という曲ですが(ざっくりとした説明)、ゴーフルというのがまた絶妙に名前が出てこなさそうなアイテムで良いですね。でも、そんな素朴で誰にでもありそうな体験なんだけれども、それを食べた時に「君」が一緒にいたという思い出だけははっきりと覚えているしそれをふと思い出してしまったという、なんとも甘酸っぱい歌詞が印象的です。なんというか、三期生4人も日向坂46に加入して様々な活動をしているのでしょうけども、将来ふとした物事をきっかけに4人での些細な思い出なんかを回想する機会があってほしいな、なんてことを思ってしまいました(マジでおせっかいおじさん)。三期生4人の雰囲気と素晴らしくマッチしているし、秋元康氏のラジオか何かでも聴きましたけど「誰が歌うのか」ってめちゃくちゃ重要なポイントなんでしょうね。それを改めて感じました。

 さて、MVは日向坂さんの作品では珍しいドラマパートありの仕上がり。MVの監督をされた頃安さんがツイッターで、

 

 

 と書いていましたが、いやマジで天才監督ですやんこんなの。配役といい物語といい。感謝しかないわ。

 MVでは、山口陽世さんがお友達の3人に自分の描いた漫画を見せて盛り上がっていたら、同じクラスの男子に「これくらい上手い人っていっぱいいるよね」と言われてしまい、しょぼんとしてしまうとこが導入部。もう男子って本当にバカ(後にちゃんと謝るシーンもあって微笑ましかった)。

 (いやいっぱいいるか?高校生でこれ上手すぎひん…???) 

 

 で、そんなわけで落ち込んでしまった陽世ちゃんのために、三人が漫画のキャラクタの衣装を手作りしコスプレをして元気づけてあげる、というストーリーです。

 この衣装のサイズあっていないところとか生地が安っぽいところとか、高校生の手作りって感じで素晴らしいな、と思いました。

 あとでもちろん先生に怒られます(全然聞いてないし、森本さんのこの顔めちゃくちゃ良いな…)。

 

 でも怒られた後も着替えることなくそのままの衣装で授業受けるのは、なかなか図太い。というか授業聞いてない(おそらく徹夜で衣装を作っていたのでしょうね…)。このシーン、髙橋さんだけ耐えているのもなんだかご本人っぽくて良いです(上村さんにいたってはもう授業聞く気すらない。素晴らしいです)。

 そんなわけで、三人のおかげで陽世ちゃんは元気を取り戻し、描いた漫画を漫画の新人賞に出す勇気が出た、という物語です。

 送る封筒にお友達がメッセージ書いてあげてんのめちゃくちゃ良いです。

 このシーンの三期生同士の会話、めちゃくちゃアドリブっぽい(本当かどうかはわかりませんが)。 

 

 あと、サビのダンスシーンが素晴らしいです。これまた1期生楽曲『真夜中の懺悔大会』のようにポップで振りコピが楽しそうな曲なのですが、漫画っぽい演出が可愛くて面白いです。ごちゃごちゃとした電子音も聴き心地が良いです。あと3期生、他の曲の衣装もそうですけど、カラフル衣装がめちゃくちゃ似合う。

 そんなわけで、今回も素晴らしいMVでございました。

 あと細かいところですけど、陽世ちゃんの描いていた漫画のタイトルが『∞の恋』ってのもなんかいいな、と感じました。学校生活という必ず終わりが来る限られた時間の中で、そこで培った友情は卒業しても無限に続いてくれることを願っているようで。アイドルも同じで、いつかは卒業するときがやってくるものですけど、そこでたまたまタイミングと運命によって一緒になったお友達とはその友情が無限に続いてくれることを我々ファンも願っているのです。いや、どこまで意図してなのかは知らんけども…(MV深読み全肯定おじさん)

 というわけで、『ゴーフルと君』の感想文でした。