後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

ひなくり2021 Day2の感想文のようなもの

 つい先日行われた日向坂46さんのクリスマスライブ『ひなくり2021』の2日目を配信ライブにて拝見しました。その感想文です。個人的には久しぶりの日向坂46さんのライブでございました(おそらく夏のW-KEYAKI FESぶり)。せっかく今年は、秋にはツアーライブ『全国おひさま化計画』にて私の住んでいるところ近くの会場でもライブをやっていたのに、都合が合わず現地参加ができず、その配信ライブも観ることができないでいたのです。このクリスマスライブ『ひなくり2021』も2日間開催だというのに1日目は観ることができず、なんとか2日目分だけ観ることができたわけです。やばいぜ師走ここまでか。

 ということでひなくり2日目。ライブ開始前から会場(幕張メッセだったっけ?)の様子が映し出されているのですが、パンパンの客席を観て、改めて有観客のひなくりが戻ってきたんだな、と感じました。そして定刻となり、overtureとともに昨年のひなくり2020とメンバー紹介の映像がスクリーンに映し出されます。ovetureの高揚感がヤバいですね。もう、そういう風に体に刷り込まれてる。

 そして、前方ステージ上の階段状に組み立てられたセットにメンバーが登場します。空色のダッフルコートっぽくてそして白色のスカート衣装。他で観たことあったかしらこの衣装。特にフード部分が冬感丸出しでとてもキュートです。1曲目は『アディショナルタイム』。センターはもちろんおすしちゃん(金村美玖さん)。最新シングル『ってか』通常版に収録されている曲なんですが、めちゃくちゃ良いんですよねこの曲。隠れた名曲というか。クールで切なさを伴う歌詞が日向坂さん楽曲の中では珍しいタイプの曲なのです。強さと弱さが共存しているというか(説明へたくそ)。今はまだ観客席も声が出せないですが解禁されたら「おーおーおーおー」のところが盛り上がるんだろうなぁ…

 『アディショナルタイム』が終わると、ステージ上空から直方体のセットが複数下りてきて、それぞれの直方体の中にメンバーが立った状態で始まる2曲目『膨大な夢に押し潰されて』。2曲続けてセツナかっこいい曲が並び、この時点で「いつもの(昨年の)クリスマスライブとは一味違うぞ!」というのを感じさせます。ステージにメンバーが一列に並んで披露される演出が良きでした。センターのとしちゃん(加藤史帆さん)の表情がまたこの曲にすごく映えてて良いんだぁ…(しみじみ)

 切な系の楽曲が続いた後の『ソンナコトナイヨ』で一気に会場の空気をもっていきます。いつものセンターは小坂さん(小坂菜緒さん)ですが現在は休養されていて、そこで代理センターとなったのが我らがめいちゃん(東村芽依さん)です。めいちゃんは、普段のバラエティ番組などではあまり自らしゃべるようなタイプではないのですが、ライブとなると凄まじい。まさに「豹変する」というか。キレッキレで、体が大きく見えます(普段はちっちゃい)。絶対10cmぐらい身長伸びてる。あと楽曲中の「ソンナコトナイヨー!」のときのドアップが超絶かわいい。曲中の振り付けで、メンバー同士の距離がぐっと近くなるとこ好きぃ。

 3曲終わってMCの「メリークリスマス!」でようやくこれがクリスマスライブであることを思い出します。あまりにもその主題が置いてきぼりだったのですっかり忘れていました。MCが終わり、今度はステージに靴下型のドアのオブジェが登場して、そのドアを開けてステッキを持ったメンバーが次々と再登場します。そしてみーぱん(佐々木美玲さん)センターの『アザトカワイイ』。ステッキを使った振り付けと、間奏部分のクリスマスアレンジでクリスマス感を取り戻します。ワクワク感マシマシの神アレンジ。あとね、『アザトカワイイ』のポニーテールみーぱんの笑顔がとにかく眩しい。最高にキュート。世界を救える笑顔。

 クリスマスアレンジの『アザトカワイイ』から、そのままクリスマス風味のBGMが流れつつダンスパートを2期生&3期生が披露します。かと思ったら1期生がトロッコに乗って登場してきて、本当に目まぐるしい。おもちゃ箱をひっくり返したような演出とセットリスト。そして1期生による『好きということは…』が披露されます。私服風の衣装が『どうする?どうする?どうする?』のMVを彷彿とさせますが、これは、1日目が『どうする?〜』だったからでしょう。この私服風衣装、みんな最高に可愛いのですが、中でもストライプ柄のシャツにオーバーオールのみーぱんが最高に可愛いかったです(個人的趣向)。なんだか今回のひなくりはやたらみーぱんに目がいってしまうなぁ…あと、ジーンズスタイルのくみちゃん(佐々木久美さん)のスタイルが最強に良い。モデルさんってすげぇんだなぁと改めて感じました。そういう楽しみもできる私服衣装。そして、1期生の後は2期生による『世界にはThank you!が溢れている』。こちらもトロッコに乗りながら披露されます。2期生はフリルのついた赤を基調としたドレスのような衣装。これもかわいいんだなぁ。広い会場で、しかも会場には柱も建ってるので席によっては見づらい場所もあるのでしょうけれども、こうやってトロッコに乗ってそばまでやってきてくれるのは良いですね。ちょくちょく抜かれる宮田さん(宮田愛萌さん)が最強にかわいいし、曲も尊い。すーじー(富田鈴花さん)はトゥースしていた。1期生、2期生の曲が続いたので、今度は3期生が会場中央に立つ柱をぐるりと囲んだステージに登場し『この夏をジャムにしよう』が披露されます。なんて季節違いの選曲。でもかわいいので良いのです。水色チェックのシャツに原色カラーのスカートがメイドさんっぽくて良いです。はじめは初々しく感じた3期生のステージも、もはやベテランのような立ち振舞です。でもピュア感も共存しているのです。弾ける笑顔。曲ラストはひなのちゃん(上村ひなのさん)のウインクのカットで締め。完璧なカメラワークでございました。

 トロッコ曲パートが一段落し、今度はとしちゃん(加藤史帆さん)一人がステージに登場し、ソロで『嘆きのDelete』が歌われます。白いふわふわドレスの衣装で現れたとしちゃんは、表情も歌声も凄まじくこの曲とマッチしています。『嘆きの〜』はかなり重たい歌詞なんですけど、その楽曲の世界観ととしちゃんを丸ごとぶちくらったような感覚。別れの曲が似合う歌声と表情なのは生まれ持ったものなのでしょうね…あと、ヘビーな曲なのにイントロでちょっと笑ってしまうのはおそらく文化放送レコメンのせい。

 としちゃんソロ曲が終わった後はステージに傘が下りてきて(中空に浮いている感じ)、花ちゃんず(松田好花さんと富田鈴花さん)による『まさか 偶然…』の弾き語りが披露され、しっとりとした歌声が会場に響きます。スクリーンに投影された窓の外には雪が降っているけれど、一方で家の内では暖かい雰囲気が漂っています(そういう演出)。花ちゃんずのハモリがとにかくきれいで、二人の信頼関係すらも歌声に乗ってじんわり伝わってくるような感じ。そして、ステージが切り替わり、今度は家の外の雪がしんしんと降り注ぐ中(そういう演出)で披露される『こんなに好きになっちゃっていいの?』。個人的に久しぶりにライブで観た気がしますが、とにかくこの雪が似合う。センターは齊藤さん(齊藤京子さん)。この一連の曲の流れがとにかく良いのです。間奏のくみちゃんこのちゃんによるダンスシーンも素晴らしい。そして『川は流れる』。以前の配信ライブでもこの、こん好き→川は流れるの流れは合ったような気がします。この曲、振り付けも含めてトップクラスに好きなんですよね。この曲も歌詞はけっこう重いんですよ。「生きることは辛くて苦しいものだけど どうせいつか消えてなくなるんだ」って、諸行無常感というか諦めというか、でもその中で生への欲望を歌っているような曲なのです。すっごく好き。振り付けも川の流れのように一列になってのがとにかく良い。白い衣装もよく似合います。

 そして、怒涛のセットリストを終えてMCパートへ。楽屋で踊っているのをとしちゃんに暴露されるめいちゃん。本物のトナカイを見たことあると嘘をつくひなちゃん(河田陽菜さん)。MC後には機関車が登場し、そこにメンバーが乗り込んで後方ステージから前方ステージへ移動します。以前の配信ライブではバスが登場しましたが、今回は機関車です。船もあった気がするな(記憶違いかしら)。乗り物のバリエーションに定評のある日向坂。次はきっと飛行機がくるんじゃないかとにらんでいます。機関車ステージにみんなが乗り込み『ホントの時間』が歌われます。余談ですけど宮田さんのウインク抜かれ率がエグい。

 前方ステージにメンバーが再び戻ってきて『何度でも何度でも何度でも』が披露されます。最年少の上村さんがセンターの曲ですし、高校生クイズのテーマソングということもあって、3期生が抜かれることが多かった印象。そして続いて『日向坂』。でたぜ最強楽曲。日向坂46のこれまでを過不足なく表した4分1秒の自己紹介楽曲。会場全体が幸福感に満たされていました。何度でも→日向坂の流れ、美しすぎない?メンバーも客席も、手を左右におおきく振りながらの振り付けで共鳴していく光景は幸福そのもの。

 幸せ楽曲が続いた後は、雰囲気が一転してダークな世界観が現れます。前方の階段状ステージには赤い衣装を身にまとった半数のメンバーが登場し、ダンスパートが始まります。ステージには炎も吹き上がってボス感が強い。その一方で、後方ステージには青い衣装に身を包んだもう半数のメンバーが登場します。こっち雨の降る演出も。そして披露される『My fans』。前方の赤のメンバー(センターはみーぱん)、そして後方の青のメンバー(こっちのセンターはとしちゃん)はやがて一つのステージに集まりダンスバトルのような演出が始まります。なんだかポケモンみたい(ルビー&サファイア)。それぞれのチームが客席を煽りまくります。青チームのこのちゃんが「やっほっすー!」と煽り、赤チームのぱるちゃん(山口陽世さん)が「もっともっと声!あ、声じゃないでーす!」と煽ります。ご時世に配慮できてえらいねぇ…『My fans』でテンションぶち上げたまま勢いを切らさず続けて『キツネ』が披露されます。クソ盛り上がりテンションバク上げ楽曲『キツネ』。赤と青の衣装が混じり合ってめちゃくちゃかっこいい。ラストはひなちゃんが和傘を持って終わり、と思ったらそのままダンサーさんによる和傘を使ったダンスパートが始まります。和風アレンジのBGMが映えています。曲のつなぎ方が天才のそれ。

 そして、スクリーンにはMVでもおなじみの巨大人参怪獣が現れます。ということは次の曲はもうわかりますね。最新シングル『ってか』です。センターはもちろんおすしちゃん。歌番組などで何度か観ていますが、何度観てもパフォーマンスの振り付けがエグい。そしておすしちゃんの笑顔が眩しい。衣装のフリルの部分はかわいい。間奏パートではスクリーンに投影されている巨大人参怪獣を倒すために、メンバーが技をぶつけるのですが、そのときの戦隊モノっぽいSEでつい笑ってしまいました。この曲、メンバーの決め顔が良いのですが、中でもなっちょさん(潮紗理菜さん)のダンスパートがすごく良いのです。ギャップでしょうね。そして、ラストスパートに向けて会場をぐんぐん煽り、曲は『誰よりも高く跳べ!2020』へ。フリーダンス部分はカスカスダンスだったので、今回こそは春日さんも会場に来ていらっしゃったことでしょう。としちゃんもトゥースしていたし。

 激盛り上がりブロックを終え、サンタ衣装に身を包んだメンバーがステージに登場します。そして『思いがけないダブルレインボー』とラスト曲『JOYFUL LOVE』が披露されます。『思いがけない〜』は初めて振り付けを拝見しましたが、バックスクリーンに投影された青空と爽やかな振り付けの相性が素晴らしいですね。客席はペンライトで虹色に染まっていて、とにかく美しいです。『JOYFUL LOVE』でトロッコに乗ったメンバーが虹の中を渡っていく光景はとにかく幸せそのもの。おすしちゃんのウィンクがキラリと光って(SE付き)終演となりました。

 そして、アンコール代わりのスティックバルーンの「パパンっ!パパンっ!」の軽快なリズムに合わせてメンバーが再度登場します。センターとしちゃんの『君しか勝たん』。この曲もめちゃくちゃ好きです。シングルカットされた曲の中では1番2番くらいに好きです。流れるように滑らかな振り付けも、サイドステップのサビも(あれ、簡単そうに見えてめちゃくちゃ難しいんだろうなぁ…)、全部好きなんですよね。あと曲の途中でとしちゃんが鬼瓦をやっていたような気がする(うろ覚え)。

 最後のMCではにぶちゃん(丹生明里さん)がかめはめ波でウェーブを起こしたり、ひなのちゃんが言葉を発する度にお姉さんたちが愛でたり。そして、3月に開催される「3回目のひな誕祭」が東京ドームで行われることが告知されました。ある程度予想はしていましたが、ついに来たか…!って感じです。2019年のひなくりでは運営によるサプライズの形で2020年のクリスマスに開催されることが発表されましたが、このご時世のため延期となっていました。そして、そこから時間はかかりましたが、改めて東京ドーム開催が発表されたわけです。2019年の発表と異なるのは、メンバーの口から発表されたということ。2019年の時はサプライズ発表にメンバーが泣き崩れ、そのまま『約束の卵』が披露されていましたが、今回は違うのです。胸を張っての発表であって(もちろんそれでもまだ不安を感じているメンバーもいるのでしょうけれども)、そして『約束の卵2020』が披露されるのでした。「物語に乗せられている」と言われたらそれまでなのかもしれませんが、でも全力で歩み登り続けるそのアイドルの生き様があるからこそ物語が生まれ、ファンは感動するのだと思うのです。物語は人間が作るものなのですから。そんなことを『約束の卵』を聴きながら感じました。ラスト曲も終わり、メンバーがステージから捌ける時には、最後の最後に富田さんの最敬礼とガオーポーズ(休養中の小坂菜緒を感じさせます)でライブを締めくくりました。

 そんな『ひなくり2021』でございました。いやはや、とにかく良かった(結局それ)。昨年のクリスマスライブは配信オンリーだったので、それ用に振り切った演出でした。配信ならではのおとぎ話のようなストーリーに乗せて楽曲が披露されていて。今回のライブは配信もありましたが有観客ということもあり、がっつりと「ライブに強い日向坂」ってのを全身にぶつけられたような感じでした。どちらの方が良い、ではなくてどちらもあって良いと思うのです。昨年の演出だって、こういうご時世だからこそできるスタイルでかつ配信ライブじゃないとできない演出で、それを限界まで突き詰めたモノでしたし。そんな『ひなくり2021』の感想文でした。

 

以下セットリスト

01. アディショナルタイム
02. 膨大な夢に押し潰されて
03. ソンナコトナイヨ
04. アザトカワイイ
05. 好きということは…
06. 世界にはThank you!が溢れている
07. この夏をジャムにしよう
08. 嘆きのDelete
09. まさか 偶然・・・
10. こんなに好きになっちゃっていいの?
11. 川は流れる
12. ホントの時間
13. 何度でも何度でも
14. 日向坂

15. MY fans
16. キツネ
17. ってか
18. 誰よりも高く跳べ!2020
19. 思いがけないダブルレインボー
20. JOYFUL LOVE

21. 君しか勝たん
22. 約束の卵

 

 東京ドーム公演、行きたいなぁ…行けるのかしら…