後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

ひげを剃る。そして机を拾う。

 5月11日。水曜日。朝から曇り空が広がっていたものの、ほどよく暖かく過ごしやすかった一日でした。すっかり連休の雰囲気も消えてなくなり、いつもと変わらぬ日々を送っています。今日は(今日も)朝から研究室へ行き一日中文章を書き続けていました。パソコンカタカタ楽しいナ。

 さてここ一ヶ月ほど、学部棟のたくさんの研究室で引っ越し作業が続いています(建物の耐震工事のため)。それに伴ってなのか、屋外の粗大ごみ置き場には要らなくなったであろうデスクやらキャビネットが山程積まれています。そこには壊れたり使えなくなったモノ以外にも、引っ越し先の学生部屋や実験室のスペースの都合で廃棄されたモノが沢山積まれているのです。そして、うちのような貧乏研究室にしてみたら目ぼしいものも捨てられているわけで、昨日は台車を転がして作業机とちょうどよいサイズのカラーボックス、傘立て等を頂戴してきました。ラッキィでした。下手したら横領とか窃盗になりそうですが、ちゃんと了承を得ているので問題ありません(こういうこともイチイチ書いておかないとなんだか怖い)。おそらくSDGsってこういうことなんでしょう(多分違う)。

 SDGsといえば、目標が多岐にわたりすぎて、もはやよくわからなくなっていますね。それぞれの目標同士で内容が矛盾してしまってないか?とすら思ってしまいます。もっと絞った方が良さそうな気もするのですが、ふんわりと何かをやった気(取り組んだ気)にしてくれるには、ちょうど良いのかもしれません。企業側も目標が多ければ多いほど、「うち当てはまるわ。SDGsに取り組んでるわ」って感じになるのでしょう。どれぐらい効果があるかは二の次で。

 

 最近読んだ本の話。先月末に買って少しずつ読んでいたSFマガジン6月号をようやく読み終わりました。

 今回はアジアSF特集。ここ数年は『三体』を筆頭にアジア(というか中華)のSF作品が盛り上がっています。そういうブームもあってのアジアSF特集なんでしょうかね(そういえば2019年には中国SF特集もありました)。私はアジアでは中国以外の作品や作家さんを詳しくは知らなかったのですが、今回の号には韓国やフィリピンの作家の短編作品も掲載されていて、どれも楽しめました。

 並べてみるとそれぞれの作品でお国柄?が出ていて面白かったのですが(韓国SFはラブ・ロマンス、フィリピンは麻薬戦争で亡くなった子供の話)、「それってステレオタイプな国のイメージに合った作品を選んでない?」という気もほんの少しだけしました。また、アジアSF特集なのですが、一番好みだったのはティモンズ・イザイアス『さあ行け、直せ』でした。簡単に説明すると、パンダ型の枕が飛行機事故から乗客員を助けていく話です。なんだそれ。あと、日本人作家の読み切り作品(斜線堂有紀『骨刻』と大滝瓶太『天使のためのニンジャ式恋愛工学』)も面白かったです。『天使の〜』はフザけたタイトル(失礼)なんですが、中身はブラック企業で働かせられている天使の話です。なんだそれ。

 そういう一日でした。