後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

『僕なんか』

 先日の4月4日に日向坂46さんの7thシングル『僕なんか』のMVが公開されました。先月末に行われた「3回目のひな誕祭」で初披露され、その4日後にMV公開。さらにその間には渡邉美穂さんの卒業発表があったり、今日に至ってはグループ内で新型コロナウイルスの集団感染が発表されたりと、なんとも怒涛の1週間です。新型コロナウイルスの感染については、ライブで体力も免疫力も低下していたことでしょうし、十分注意していても罹る時は罹るものですから、仕方ないものだと認識しています。なので、快復を祈るばかりです。

 さて、公開されたばかりの『僕なんか』。今回も素晴らしい作品となっていました(毎回言っているから説得力ないけれど、いやでも本当に素晴らしいの…!)。

 


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 もうすでに多くの方が感想や考察を書かれていますが、MVのメインテーマはセンターを務める小坂菜緒さんの復帰でしょう。冒頭、切ないピアノのイントロとともに、部屋で一人パソコンに向かう小坂さん。画面には日向坂のメンバーが踊る映像が流れており、そこに小坂さんが建物や街などのオブジェクトを配置していきます。メンバーの踊る映像を始めは眺めているだけだったのですが、だんだんと口ずさみやがて自らも体が動き出し、引き込まれていきます。

 

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 そしていつの間にか画面の中に取り込まれ、メンバーと小坂さんが合流し、全員で踊りだします。

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 合流するまでは、小坂さんもメンバーも精悍な表情だったのが、合流することで笑顔となり、そして現在の日向坂の22人のすべてのメンバーが揃う、というストーリィとなっています。

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 色んな考察を見かけましたが、「小坂さんの精神世界」というのが個人的にしっくりきました(別に、何を感じても自由なんですがね)。前回の『日向坂で会いましょう』の最後に今回のシングルのフォーメーション発表があったのですが、その時のインタビューで小坂さんが「休養している期間、テレビやライブで活躍するみんなを見て、私がいなくてもいいんじゃないかなと思ったけども、定期的に連絡をくれるメンバーもいて、そういう子たちが大好きだから、ここに戻ってきて新しい自分としてまた始めから進んでいきたい。(日向坂46の)次の新しい幕開けという面で、日向坂46を支えられる人にもう一度なりたい」と話されていました。もうね、その言葉がすべてなのでしょう。

 MVでも、始めは小坂さんが自分のいないグループを外側から一人で眺めていたのが、メンバーと合流することで「ここが帰る場所である」ということに気づき、新しい世界が広がり、最後には「僕なんか」を捨てられる(その決意をする)。

 あと、ラスサビ前ぐらいの、メンバーとつないでいた手をもう一度固く握り直すシーン、そして自分がデザインしていった街並みが消え去っていくシーンが印象的でした。自分が勝手に思っていたこと(それこそ曲タイトルの「僕なんか」!)は幻想であり虚像であって、でもそんな世界で消えずに残る確かなものはメンバーとの繋がりであるということ。その仲間たちと共にいることで、夜が明け真の世界が拡張されていく。まさに、これまで日向坂46がその歴史の中で大切にしてきた精神そのもののように感じました。

 

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 素晴らしいMVでございましたし、改めて、休養も復帰も卒業も、そのすべてが応援している人を感動させる物語になりうるという、日向坂46のグループとしての生き様の美しさと尊さを感じたのでした。

 

 あと、私の好きなシーン。

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 ここの東村芽依さん(めいちゃん)(最強)(天使)(五歳児)(奈良のチーター)(猫)が最強に可愛い。私は見逃しませんでしたとも。「めいちゃん上手に踊れているねぇ偉いねぇ〜」って気持ちになりました。お小遣いあげたい。

 

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 あと、冒頭の小坂さんのいないメンバー21人が画面の中で踊っているシーン。このキャプテン佐々木久美さんの表情がすごく素敵で好きです。「儚い」って辞書で調べたらそのままこの画が出てきてほしい。

 佐々木久美さんといえば、これもフォーメーション発表時の話になるのですが、そのときの映像で、復帰されたばかりの小坂さんとシングル表題曲初フロントの3期生上村さんの手を握っていたシーンが話題となっていました。

 

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 キャプテンとして「大丈夫だよ」と寄り添ってあげているその姿が素晴らしく素敵なのですが、それだけでなくて、佐々木久美さんご自身も二人に寄り添ってもらっているのではないか、と思うのでした(フォーメーション発表後のインタビューで「私なんかがフロントで大丈夫かな日向坂に迷惑かからないかな、そういう気持ちです」と話されていたのもあって)。しかしこの寄り添い寄り添われる関係というのが日向坂さんの強みでもあり、それを強く感じられるシーンでございました(あと佐々木久美さんのフロントメンバー入りが私は本当に嬉しいのです…!)。

 まだ表題曲しか発表されていませんが、5月11日発売予定の7thシングル『僕なんか』。今からとても楽しみでございます。

 

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 最後に、書かなくても良かった余談。MV前半でプログラミングをしている小坂さんのシーンを見て、『ナゼー』のMVでパソコンをリズミカルにぶっ叩く河田陽菜さんの画をほんのりと思い出しました。

 

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 比較してしまうと、河田さんのお気楽情報処理部部長感がすごい(大変キュートであるのは違いないけれども)。