後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

買い替え時・フラワーズ・トポロジカル

 4月4日。月曜日。関東地方では雨が降っていて気温も低かったそうですが(朝のラジオ番組で東京の天気知りがち)、私の住んでいる地方は終日良い天気でございました。午前中から研究室へ。今日から新学期だと思い込んでいたのですが、大学構内は混んでいませんでした。ちゃんと把握していないけれど、違ったのかしら。新学期が始まると駐車場も混みだし、不本意にも遠くのところに止めないといけなくなるので警戒しているのです(混む前から行けばいいだけなんですけれどもねぇ…)。

 私自身としては来週から新年度の講義が始まるので、その準備をしていました。なんの問題もなく完成。あとの残った時間は相変わらず論文をコツコツと書いていました。そんなことをしているうちに夜になっていたという、なんとも振り返り甲斐のない一日ですが、もう慣れたものです。

 作業をしている間は(可能な時は)だいたいラジオを聴いているのですが、この4月から始まった文化放送の新番組『おとなりさん』の月曜パーソナリティがアルコ&ピースの平子さんなので、午前中はずっと聴いていました。TBSラジオの『DCガレージ』とはまた違うテンション感と声のトーンで、とても聴き心地良いです。末永く続いてくれますに…

 家で使っているメインマシンのMacBook Proがそろそろ寿命っぽくポンコツ化しているので新調したいなぁ、と1年くらい思っています。どれぐらいポンコツかというと、常時電源につないでいないとみるみるうちにバッテリィが減っていってしまう程度に。まるでノートパソコンの意味がねぇ。バッテリィが搭載されているであろう裏の部分もほんのり膨らんできていて、水平に置いてもガタガタするし。2014年頃に購入したものなので、さすがに買い替え時なのでしょう。しかしながら、どうも今年度は他にも色々とお金がかかりそうな予感がするので(そしてだいたいこの類の予感は当たる)、おいそれと購入に至れないでいます。何をするにも金がねぇ。

 さて、夜になって研究室を出て、時間があったのでタワレコに寄ってASIAN KUNG-FU GENERATIONの新アルバム『プラネットフォークス』を買って帰りました。

 

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 今年でアジカンは25周年ということなのですが、そのうち20年近くは追っています(一番最初は小学中学生くらいで、そこからCDはすべて買い続けています。ライブは近年は行けてないけども…)。それにしても買った後に気づきましたが、前回のアルバム『ホームタウン』から3年以上経っているのね。早いなぁ、空いたなぁ。

 新アルバムということなんですが、そのうち6曲ほどはすでに先行発売されているので、新曲としては8曲でしょうか。そもそも全14曲ってのもアジカンにしては珍しいです(ありがたい)。

 まだ全体を通して1周ほどしか聴いていないのですが、アジカンらしいロックな曲(それもあの頃の!)もあれば、シティポップっぽい曲も人間讃歌もあって、はたまた別のアーティストとのコラボ曲もあったりと、バラエティに富んだアルバムになっているなぁ、という第一印象です。ド名盤だぜこりゃ。特に、アルバムを締めくくる最後の曲『Be Alright』は、なんか知らんけど涙がこぼれ落ちそうでした。この今の時代、混沌に陥りつつあるこの世界で、「大丈夫だよ」って言ってくれるのはいつだって歌なんだろう。ネガティブで後ろ向きな事象に私たちはつい目を背けたくなるけれども、それらを冷静に直視していて、そして紡がれる言葉には必ず希望が込められている。それがアジカンであり後藤正文なんだろうな。そう思わずにいられないアルバムでございました。

 また個人的な話ですが、つい昨日の日向坂46渡邉美穂さんの卒業発表と、それ以降次々とアップされる他のメンバーの濃度の濃いブログの影響を私も少なからず受けてたせいか、『フラワーズ』がぶっ刺さりました(こちらはもともと先行リリースされてましたけど)。

 


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 (そういう意図が作り手になかったとしても)なんでもかんでも照らし合わせてしまうのはヲタクの悪癖。

 

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 最後に全くの別件で、最近読んだ本の話。最近は時間がなかなかとれないので読書スピードも落ちているのですが、長谷川修司『トポロジカル物質とは何か』と最果タヒ『少女ABCDEFGHIJKLMN』を読みました。

 ブルーバックスと詩人による少女小説という、なんとも食い合わせの悪そうな2冊を交互に読んでいました。『トポロジカル物質とは何か』は面白かったです。物性化学に関してはほとんど知識がなかった(大学時代の教養課程の化学の講義でちょっと触れた程度)ですが、ちょうどよい難しさでした。ブルーバックスって一般向けのシリーズなのに、たまに「誰が理解できんねんムズすぎるやろ阿呆ちゃうか」って難易度のものがあったり、自分の専門に近そうなタイトルで気になって買ってみて「簡単すぎたな、目新しいこと書いてなかったな」と、自分のレベルとずれてしまうことがよく起こります。ですが、この『トポロジカル〜』は私にとってちょうどよいレベルでした。『少女〜』は私にとっては微妙だった。最果タヒ氏の作品のうち、小説作品は『星か獣になる季節』しか読んだことなかったけど(あと詩集はいくつか)、『星か〜』のほうが面白かったな、と思いました。別に比べるものでもないし、たまたま私がそう受け取っただけですがね。ちなみに氏のエッセイはどれも好きです(特に『好きの因数分解』)。

 

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 しかし相変わらずラジオとか音楽とか読書とか、つまらなそうな奴の趣味欄みたいな日記だなぁ…