後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

逃げ足が早い

 4月7日。金曜日。朝から夜まで雨が降り続いていた一日でした。ゆるやかに新年度が始まっています。すでに新年度の講義のお仕事も始まっていたり、また研究室では実験をしたり論文を書いたりしています。それにしても、先週土日は横浜スタジアムでアイドルに向かって声が枯れるくらい叫んでいたのに(「め"い"め"ーーーい"!!!」「超絶可愛い!!め"い"め"ーーーーーい"!!!!!」)、その数日後には教壇に立っていっちょ前に学生相手に講義をぶっかましているものですから、なんだか申し訳なくなりますね。誰が何を教えとんねんって感じ。

 

 そんなわけで(?)、また日向坂さんの新曲の話。

 つい先日、9thシングル『One choice』のカップリング曲『恋は逃げ足が早い』のMVが公開されました。これがね、ちょっと、すごすぎた。


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 すごすぎて見終わった瞬間深い溜息が出ましたわ。

 過去の密着カメラの映像や、メンバーやスタッフのカメラロールに残っていた動画(つまり過去の日向坂メンバー)と新たに今回のMV用に撮影された今の日向坂メンバーの姿が同じ場所・シーンで登場するような演出になっていて、とにかくすごいのです(クソ語彙力)。歴史と今が交差しているような感じというか。

 特に一期生のシーンは胸にグッとくるものがあります。

 当時「けやき坂46ひらがなけやき)」が結成されたものの、なかなか日の目を浴びる機会がなくて「自分たちの存在する理由が見つからなかった」とドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』などでも語られていました。その当時の映像と今の日向坂46としての姿が交差しているシーンなんて、もうね、やばない????(クソ語彙力が止まらない)。卒業してしまった長濱ねるさん柿崎さん井口さんが映っていたのも良かったな。すべては地続きで今があるんだなって。

 私たちはいつも彼女たちの表に立つ姿しか知らないわけで、表というのは常に「更新」や「進歩」が求められる場所です。しかし、表から見えない部分には我々の想像を絶するほどの苦しみや悩みや涙があるわけです(もちろん仲間同士の笑いも喜びも)。プロだから普段はそういう部分を見せないようにしているんでしょうけれども(その部分もコンテンツ化されて求められてしまっているけれども)。そういった、楽しい思い出も辛い記憶もすべての事象が現在につながるために必要なモノだったんだと感じさせる作品になっているのです。そして、だからといって「あの頃は良かった」と過去にすがるわけでもなく、爽やかな仕上がりになっているのがまたニクいところ。あの頃に思い描いていた未来と現在地が重なっているかを確かめている感じというか。これはちょっととんでもないです。日向坂ファン全員を根こそぎやっちまうつもりじゃないか(MVのプロデューサは『飛行機雲ができる理由』と同じ方で「なるほどなぁ」と納得しました)。

 

 最後のCメロ?からラスサビにかけて、舞台が暗いレッスン部屋から場面が転換して開いた横浜スタジアムに変わるシーンは、わかっていても「おお…!」となってしまいましたもの。

 まさに、つい先日開催された横浜スタジアムのライブ『4回目のひな誕祭』が5年目そしてこれからへの決意表明だったように感じます。いやそれにしても日向坂と舞台装置として横浜スタジアムってめちゃくちゃ相性いいな(先週末から500回くらい思っています)。あと、MVのエモーショナルさが強すぎて隠れがちだけど、このブルーの短パン✖フード付きパーカー風衣装、めちゃくちゃいいです。『アザトカワイイ』の衣装を改良したものだとちらっと読みましたけど、天才じゃないか。

 そんな『恋は逃げ足が早い』のMVについてでした。それにしても、このタイトルやサビに何度も現れる「恋は逃げ足が早い」の「恋」の箇所は別の言葉に変えられそうなんですが、それを考え出すとちょっとしんみりしてしまうのでやめておきましょう。それもまた変化だとファンは受け入れなくちゃいけないものですし。

 

※以下好きなシーン。

 

 雑コラ感があるというか、中学校のクラスアルバムで各々が持ってきた思い出写真でコラージュを作っているような感じがとっても良いです。イッキさんのバス旅動画なんてまさにそれじゃないか。あとスイカ割りは『10秒天使』のMVから。

 三期生と一期生が初々しい制服姿で交わるシーンも好きです。『僕たちは付き合っている』ってマジで名曲だな……

 ジャンプしたときの姿勢が良すぎる今のめいちゃん(東村芽依さん)(推し)(可愛い)(猫)と、おそらく4年前『ドレミソラシド』のときのめいちゃん。まだまだのびしろを感じます。

 

 ヤバカワ。