後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

『迷おう。それが始まりだから。』の威力

 3月11日。金曜日。ほどよく暖かかった一日。週末には気温はさらに20℃以上まで上がるそうで、もういい加減モコモコ上着を破り捨ててやりたいです。絶対に数日後には後悔するだろうからしませんけれども。それぐらい、冬のかさばる上着が嫌いなのです。

 今日は一日中パソコンに向かって論文を書き続けていたため、腰が爆発しそうでした。ここ最近はずっとそんな感じです。夕方頃には腰が痛すぎてコルセット巻いてパソコンに向かっていました。命がけですね。しかしそのおかげでかなり進んで、あとは投稿先の雑誌を決めるだけです。本当は投稿先を決めてから書き始めるのがベターなのですが、どうしても決まらなかったので後回しにしながら書き上げたのでした。

 また、確定申告もようやく終えました。締め切りが3月15日なので今年はわりとギリギリでした。作成している時に、昨年までは気づかなかったとある「記入したら納税額安くなりまっせ欄」を、今年になって初めて気が付きました。だからきっと昨年まで多く取られていたことでしょう。なんじゃい。何千何万回と書いていますけど、納税する側が納税額を申告するシステム自体に問題があるのです。だから度々こういう事が起こるのでしょう。マイナンバでも何でも良いので、さっさとすべての支払いも給与も口座番号も全部紐付けたシステムを構築してほしいものです。AIによって納税額も自動で算出してくれるようなさ。まってるぜ管理社会。早く来い来いディストピア

 そして今週の水曜日には、4月からのオールナイトニッポン0の新パーソナリティ記者会見がやっていたので、作業をしながら見てました。水曜佐久間さん、木曜マヂラブはこれまでも欠かさず聴いていたので来年度も継続とのことでホッとしつつ、月曜火曜がフワちゃん&ぺこぱで、「オールナイトニッポン✕(クロス)やんけ!」と思ったのでした。良く言えば盤石の布陣、悪く言えば新鮮さ皆無の発表記者会見だったなぁ…(もちろん楽しみです)

 

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 日向坂46の新メンバーオーディションが日曜日に発表され、一週間ほどが経ちました。この数日の間にも、日向坂46のメンバーの方々がそれぞれ、ご自身のブログやメッセージに思い思いのことを書かれており、その一つ一つの文章に私は胸にグッときてしまっているのです。本当、歳を重ねる毎にこういうのに弱くなるのよね。新メンバーを迎えるということで、現メンバーは立場や期によって想いは様々だと思うのですが、共通して書かれているのは「日向坂を好きな人に入ってほしい」ということで、それはメンバーもファンも変わらない願いなのでしょう。

 さて、今回の新メンバーオーディションのキャッチコピーが「迷おう。それが始まりだから。」なのですが、このワードの懐の深さというか、包容力が凄まじいです。告知から一週間ほど経ったのですが、今更ながらじわじわとその威力を感じてきたのでした。

 生きていると、事あるごとに様々な選択肢にぶち当たり「どうしよう…」と迷ってしまうことが多々あります。受験だったり就職だったり、選択肢だらけです。もちろん今回の主題で言えばこの「アイドルのオーディションに参加するかどうか」というのもそうでしょう。しかし、「迷う」ということは、そこに自分の意志(というエネルギー)が介在しているということでもあります。ブレーキをかけるのにもエネルギーが必要なわけで、何も考えずに生きている人間は迷うことなんてないのだから。その、「迷う」という行為そのものを肯定してくれるこの言葉、包容力がすごくないですか?(いや、本当に)。目標があって、もうすでに前を向いて進んでいる人は、自分のエンジンで推進できます(それはもちろん素晴らしいことです)。ですが、そこまで自分をもっていけない人、大丈夫かどうか不安でいっぱいで押しつぶされそうな人だっているわけで、でもそういった迷っている人すらも肯定してくれる愛に満ちた言葉だと思うのです。そして、散々迷って悩んだ果てに「オーディションを受けない」ということを選んだとしても、その選択を人生にとって価値のある選択だったと思わせてくれる、そういう言葉でもあると思いました。

 この懐の深さは、日向坂46の歩んできた歴史があるからこそ、説得力を増しているのでしょう。もともと「けやき坂46」としてデビューしたはいいものの、なかなか日の目を浴びない日々が続いて「本当にこのままで大丈夫だろうか?」と迷ったり悩んだりして、それでもなんとか踏ん張ってメンバー全員で歩んできた歴史を持つ日向坂さんだからこそ、この説得力のあるキャッチコピーなのでしょう(詳しくは映画『3年目のデビュー』や書籍『日向坂46ストーリー』にて)。

 そして、この時代にも合っているような気もします。多様性の尊重されつつあるこの現代では、人生の選択肢だって以前よりもグッと増えています。いい高校に入っていい大学に入っていい会社に就職することだけが正解じゃなくなっている時代です。だからこそ迷うことも増えているわけで、そういう時代に合った素晴らしいキャッチコピーだと思ったのでした。

 

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