後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

謎ザクラ・写真集・読書

 3月5日。土曜日。気がつけばいつの間にやらすっかり暖かくなっていた今日このごろです。つい先日まで雪が降っていたのが嘘のように日中は暖かかったです。大学構内には桜の木が植樹されている場所があるのですが、そこの桜が満開になっていました。これぐらいの気温でも咲くのですね。おそらくソメイヨシノではない種なのでしょうけれども、いかんせん花の名前に明るくないため、毎年私は謎ザクラと呼んでいます。しかし振り返ってみれば、我々の身の回りには名前の知らないままになっているものに囲まれているのです。謎ザクラに春の訪れを感じ、謎ネコが目の前を横切り、謎おばさんに挨拶をして研究室にたどり着きました。謎おばさんはきっと私のことを謎野郎だと思っていることでしょう。お互い様なのです。そうやって世の中はうまくまわっているのです。

 先日、3月1日には日向坂46の河田陽菜さんの写真集『思い出の順番』が発売となり、私も発売日当日に買いました。

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 いやはや、素敵な写真集でございました。年甲斐もなくドキドキしてしまいました。タイトルやコンセプトにあるように、河田さんと1年暮らすとしたら…の思い出がスナップ写真のように並んでいます。その一枚一枚の写真に一言ずつ河田さんのコメントみたいな文がついていて、アルバムを眺めながら思い出を遡っている感覚に浸れます。ロケ地として河田さんの地元の下関や、奄美、鎌倉などをまわっているのですが、そういう写真だけじゃなくて、意外とただ道を歩いていてこちらを振り返っている1枚や夕日の差しているだけの写真にドキリとさせられたりします。そんなふうに写真と河田さんの一言を眺めていたら、ベッド&ランジェリーカットの写真が時折現れて、しかもそういった写真には一言がなくて、「こんなんドスケベ写真集やんけ!」と思いました(男子高校生のような台無しの感想)。色々と妄想も掻き立てられる素晴らしい写真集でございました。

 日向坂46さんといえば今月末には初の東京ドーム公演があるのですが、私は残念ながらスケジュールがとれず、今回も現地参加できません。いったいいつになったら参加できるんや…って感じなのですが、おそらく配信もあると思うので、それを信じて生きていこうと思っております。つい昨日には現在まで休養されていた小坂菜緒さんの復帰も発表され、なかなかしんどいことの多いこのご時世の中、それは嬉しいニュースの一つでした。いやはや、本当良かったです。

 

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 最近読んだ本の話について。池田清彦『もうすぐいなくなります』、青山拓央『心にとって時間とは何か』を読みました。相変わらずノンフィクション&新書が続いています。そういう気分なのでしょう。『もうすぐ〜』は生物の絶滅の話について。生物学者の池田先生の本です。池田先生の本は他にも何冊か読んだことがあるのですが、内容は別としてだいたいどれも教科書的で読んでいて面白くはないんだよなぁ…という勝手な偏見をもっていたのですが、まぁ、今回の本も予想通りでした(内容は別として!)。そんなことを思っていたら、つい先日放送されたテレビ番組『オードリーと選の夜』で、「朝の早い芸能人が寝る前に見るYoutube」として池田清彦先生のYoutubeチャンネルが紹介されててちょっとだけ笑いました(大久保佳代子さん曰く、「勉強するために見始めたけど、わからない専門用語が出てくると、だんだん話自体がわからなくなってくる」とのこと)。というか池田先生ってYoutubeやってたんかい。

 『心にとって〜』は「時間」について、哲学的に解きほぐしていく話。時間については物理学的な話の本は何冊か読みましたが、哲学的な話で書かれた本はあまり読んだことがなかったので新鮮でした。しかしテーマが重厚なせいか、新書サイズにするには説明足りないんじゃないか、と感じました(私の知識不足が原因なのですがね…)。

 そんな読書事情でございました。

 

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