後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

住住

 3月に入ってから研究室の近所に部屋を借りました。とはいっても完全に引っ越したというわけでもなく、別宅のような作業場のような、そんな形で利用しています。本当の家(本当の家?)はそのままで、週1回ほど帰り、普段は別宅に寝泊まりしています。これまでは家から研究室まで距離にして50kmほど、時間にして片道1時間ほど運転していたので、早くも別宅のありがたみを実感しております。すげー楽。運転って思っていた以上に疲れる行為なんだとしみじみ感じております。

 そういったわけで、2月中はその別宅を探していました。思い返してみれば家を探すなんて作業が生まれてこの方初めてだったわけで、どうすりゃいいねん状態でした。何しろ条件も特になく、作業できるスペースとシャワーと駐車場さえあればそれだけで良かったため、不動産サイトを利用しても検索結果が何千件と出てくる始末です。ただただ途方に暮れていました。そんなこんなであれこれ見て回って、結果1K家賃1万7千円の賃貸アパートに行き着きました。「郊外とはいえ安すぎんか…」とも思いましたが、こちらとしては寝泊まりさえできれば良いので問題ありません。研究室まで車で5分ほどなので、ガソリンも減らなくてありがたい限りです(前まではガソリン代だけで月2万円以上かかっていた)。

 また、部屋を借りてみて初めて感じましたが、独り身(家族も親族もいない者)に対して社会はなかなか厳しくできてんだなぁ、と思いました。契約書に色々と記入するのですが、保証人は保証会社があるからまだしも、緊急連絡先も基本的には家族じゃないとダメのようで困りました。不動産会社には頼み込んでなんとか友人でOKにしてもらいましたが、それでも最初はやはり難色を示されました。まぁ私が飛んでしまった時に面倒事になるから不動産会社側からしたら懸念点なんでしょうけれども…自分が信用のない人間であることをまざまざと思い知らされました。生きるのってムツカシイ。「人間は一人じゃ生きていけない」なんて常套句がありますが、それはそうじゃないと社会から認められないからなのでしょう。

 そんわけで、今日も元気に別宅に寝泊まりしています。