後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

日向坂文庫

 2月7日。暖かいような寒いような中途半端な気候の日曜日。2月が愛車の車検日なので、昼間に整備屋さんに持っていきました。「運転してても別に気になるとこないし、どうせ5万くらいやろなぁ」などとアホ面こいて待っていたところ、「詳細な見積もりはもう少しかかりますが30万円近くかかる可能性ありますねぇ」とあっさり告げられてドン引きでした。高ぇな外車じゃねぇんだぞ。振り返ってみれば、数日前にエンジン警告灯がついたり消えたりしていたことが伏線になってたのでしょうね。とりあえず、詳細な見積もりを出してもらうことにして、代車を借りて後にしました。問題を先延ばしにしただけ。

 2月から全国の書店で『日向坂文庫』というフェアが始まっています。これは光文社文庫と日向坂46がコラボしメンバーの特製カバー(冬の服装で超カワイイやつ)のついた文庫本が販売されるというものです。

 私もつい先日、名古屋に行く用事があったのでそのついでに書店に寄ってきました。

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 寿司ちゃん(金村美玖さん)のボード付きで展開中。

 

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 特製カバー(めいちゃん(東村芽依さん(かわいい)))。

 

 こういった文庫本にアイドルさんの特製カバーがついてくるフェアは他の出版社でも以前に行われていました。少し前には講談社文庫が乃木坂さんのカバーで展開し、売上が爆発したことも記憶に新しいです。3年くらい前のことでしたかね。

 日向坂さんでもこういったフェアが行われるのはありがたいことなんですが、しかしながら正直、「日向坂46が光文社とコラボ」という第一報を知った時は嬉しい反面「光文社かぁ〜」という感想でした(ド失礼)。光文社文庫は「有名な作家の有名じゃない本を取り扱っている」というイメージでしたから。あとは時代小説が強い出版社のイメージ。まぁ私の好きな作家が光文社ではほとんど出しておらず、馴染みがなかったのでしょう。それはそれで、こういった機会で新たに作家さんを知ることができるのでしょうけれども…

 また、光文社文庫ではなく光文社古典新訳文庫であればそこそこ読んできたので、そっちの可能性(古典新訳文庫のスペシャルカバー)も最初は考えたのですが、さすがにそんなことはありませんでした。そりゃそうだ。ニーチェドストエフスキースペシャルカバーが日向坂ちゃんだったら、さすがに企画が尖りすぎています(それはそれで面白いけど)。あ、でも『ナルニア国物語』なども光文社古典新訳文庫から出されているから、アイドルが表紙でも大丈夫なフェアにできるのか…などと色々と考えていたらだんだん楽しくなっていました。テーマ「光文社古典新訳文庫のどの本ならば大丈夫か」。サン・テグジュペリシェイクスピアはきっと大丈夫でしょう。ポーもまぁいける。ウェルズだったら私は嬉しい。こさかなちゃん(小坂菜緒さん)はきっと『失われた世界』だろうなーとか、めいちゃんは『猫とともに去りぬ』なんだろうなーとか勝手に想像しました。あるいは逆に、尖りまくった本の表紙をアイドルがやって、意気揚々と手にしたファンが読んで精神揺さぶられるという光景も見てみたい気もするなぁ…

 そんなわけで、この「出版社を縛ってどの本のカバーをどのメンバーが担当するか」を考える作業、なかなか楽しいです。すべて妄想ですが…

 日向坂文庫フェアからそういう想像まで広がっていった今日このごろです(次回は早川書房や河出書房でも日向坂文庫フェアやってほしいなぁ…)。