後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

臨界点

 8月19日。水曜日。昨日一昨日と建物が封鎖されていたため、土日も合わせると久しぶりの研究室です。爆破予告を受けての封鎖だったのでほんの少しだけヒヤヒヤしながら向かいましたが、無事でした。なのでいつものように研究室でパソコン作業です。どっちにしろ場所が変わるだけで、やってることはほとんど変わらないものです。作成した資料を送付、そして論文を少しだけ。なかなか進まないのはすべて自分のせいです。あはは。

 明日は朝から農場での作業なので早く寝るべきなのですが、帰ってきたのが2時なのでもう寝るわけにはいきません。もともと睡眠は浅い方なので2〜3時間だけ寝て朝起きることも可能なのですが、「もし寝過ごしたら…」と考えると、それだけでぶるぶる震えて眠れません。そもそもの睡眠の浅さも、原因は精神的なものなのかもしれません。でもこればっかりはどうすることもできないから…

 昨日なんとなく読んだ本のことを書いたので、そのついでにもうひとつ。この夏(この年?)はなぜだかSF短編集が熱く、各社からたくさん出版されております。これはなかなか嬉しい状況で、ちょこちょこ本屋に寄る度に購入しています。中でも最近買ったのがハヤカワ文庫の『日本SFの臨界点[恋愛篇]』です。

 

f:id:sibainu_08:20200820032957j:plain

 このシリーズは[恋愛篇]と[怪奇篇]があり、どちらも伴名練氏が選んだ(編集した)珠玉のアンソロジーです。SFをずっと愛してきた伴名練氏がチョイスしたこともあり、めちゃくちゃ面白い作品ばかりが載っているのですが、実は買うまで躊躇していました(発売は7月の下旬なので一ヶ月ほど)。というのも、ハヤカワ文庫のアンソロジーはここ最近、表紙がキャラクターばかりなのですね。見てわかるようにこの作品集も。

 別に二次元美少女が表紙だからって、それで恥ずかしいと思う多感な年齢でもないですし、そもそも本はソフトウェアで重要なのは中身だと思いますが(なので気にはしないのですが…)、それにしたって頼りすぎでは?と思う今日このごろです。おそらく、それで売れることに味をしめた出版社側の意向だと思います。それで「う〜ん」と思っていたら、いつの間にかずるずると購入が遅くなってしまった次第です(結局、気にしているのかもしれませんね)。

 ですがもちろん、中身は素晴らしい作品集です。[恋愛篇]を先に買ったのは円城塔氏の作品が載っていたからですが(いつもの尖った円城塔でめちゃくちゃ良かった…)、[怪奇篇]ももちろん買う予定です。「う〜ん」と思いはするけれど…笑 

 というわけで、今はこの『日本SFの臨界点』を読んでいます。しかし、そのうちすぐに(というか明日20日に)柴田勝家氏の短編集(『アメリカン・ブッダ』)も発売されますし、竹書房から発売された『ベストSF2020』も買って寝かせたままになっています(そっちも円城塔氏の作品だけとりあえず読んだ)。6月に新紀元社から発売された『時のきざはし』という中華SF短編集は「たけぇなぁ」と思ってまだ手が出せていないですし、なんというか、いっぱいいっぱいです。何よりも時間が足りない。