後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

隠れ絡繰り

 7月18日。土曜日。昨日は毎度おなじみのリモートでゼミを。もはや慣れたものですけど、やはりリモートだと対面よりも疲れるような気がします。それはパソコン画面を見続けているせいもあるけれども、それ以上に、相手の視点がどこにあるかがわかりにくいせいもあるのだと思います。対面の場合だと当然相手の視点は一点であるし、しかも空気や時間や発表内容によって移動するので、それに合わせてこちらは力を抜いたりすることができます。しかしリモートの場合だと相手の視点の移動が分かりづらく、なんというか画面全体にずっと見られ続けられているような感覚になります(勝手な感覚ですが)。ぶっとい視線で丸まる見続けられているような。ですので気の抜けないというか、繋いでいる間ずっと神経を使わなければならないのです。そんな感じで2時間のゼミを終えました。いやはや疲れました。

 今日は朝から調べ物をしたり、学部生から送られてきた資料を添削したり、とある申請書を書いたりしているうちに夜でした。あっという間に日が暮れています。それにしてもずっと雨が降り続けていますね。昨日も今日も。なかなか梅雨が明けないので、洗濯物も干すタイミングがなく溜まっていく一方です。部屋干しでもいいのですが、晴れていれば外に干せば秒で乾くはずなので、なんだかもったいない感じがしてまた今日も洗濯ができず…そんな感じのクソどうでもいい日常が続いております。

 さて、先日暇つぶしに本屋に行くと懐かしい作品が文庫化していました。

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 森博嗣氏の『カクレカラクリ』です。もともとは2006年にメディアファクトリーから単行本が出てて、その後講談社からも講談社ノベルスとして2008年に出版されていたものです。それが講談社文庫としては2020年になってなってようやく文庫化されたようです(2009年にメディアファクトリーから文庫版も出ていたのですが)。私も10年くらい前に読んでいたのですが、「なちぃな!」と思ってつい買ってしまいました。家にノベルス版もあるのにね。

 『カクレカラクリ』は森博嗣作品の中でも特に爽やかで、夏にぴったりな雰囲気の作品です。シリーズ化していない作品の中では好みな方だったので、再読にも関わらず2日かけて読みきりました。良い作品はいつ読んでも良いものです(当たり前なこと言ってますね)。中高生の夏休みに読んでたらまた違った感動があったりするのかな、と一瞬だけ思いましたが、きっとそれは今この歳だから思うことなのでしょう。案外その当時に触れてたら「つまんねー」とか思っちゃうのかもしれません。その逆もあるのかもしれないけれど。時の流れって残酷ですね。

 あと、この作品を読んでいるとコーラが無性に飲みたくなります。もともとコカ・コーラのスポンサで映像化が決まっていた上で書かれた作品だとかで(そのドラマは見ていないのですが)、コマーシャル的にコーラが登場するのです。読み終わった後、私もなんとなくコーラを買いに行ってしまったので、コマーシャルとしては成功しているのでしょう。してやったりです。

 そんなここ最近です。書く内容に困ったら最近買ったり読んだりした本のことを書けばいくらでも内容のかさ増しができるってのが今日のテーマでした。