後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

恐竜超伝説

 2020年に入ってから恐竜がマイブームに入っています(マイブームって言葉は死語なのかもしれませんが)。なので、やたら恐竜関連のモノに惹かれている日常です。本屋に入って恐竜に関する本があると引き寄せられてしまったり、ネット記事なんかをつい開いてしまいます。自分の中でまだまだ余白が広いのでその分好奇心がそのまま原動力になるのでしょう。何かに興味をもったり何かを好きになることは、世界の解像度を上げる行為なのかもしれませんね。

 そんなわけで恐竜の話です。つい先日は「劇場版ダーウィンが来た!恐竜超伝説」という映画を見てきました。その名の通り、NHKで放送中の「ダーウィンが来た!」の恐竜特集を劇場版にまとめたものですが、公開前に知り合いの方におすすめされていたのもあって観てきました。ドキュメンタリィというか、最近の研究成果と元にして「恐竜はこういう生活をしていたかもしれない」を紹介するような作品なのですが、子供向けだと侮ってはいけません。最新のCG技術を思う存分駆使していて、きめ細やかでかつダイナミックで、こんなクオリティのもモノに簡単に触れられるなんて、今の子供達は幸せだな、と観ながら映画館で思いました。いやー凄かった… 例えば「恐竜は羽毛で覆われていた」という事実もようやく定着してきた今日このごろですが(私が子供の頃はやはり鱗が定説でした)、もちろんその部分もしっかり反映されていたりと、子供だましでは終わらせない誠実さを感じました(細かいツッコミどころはありましたけども、それはまぁいいじゃないの)。いや、逆かもしれませんね。子供の方が鋭い目を持っているのかもしれません。大人の方がよっぽど誤魔化されやすいのでしょう。いやー、良い作品でした。

 

 以下、作品を観ながら頭に浮かんできた大人げない疑問のメモ書き(それはまぁいいじゃないのと言ったばかりなのにね)

・恐竜が鮮やかな毛に覆われていたという描写。羽毛に覆われていたことは今となっては事実だけれども、その毛色の色合い、ましてや鮮やかだったかどうかは何の根拠があってのこと?(もしかしたら現在森に住んでいるような爬虫類や鳥類の色を参考にしているのかもしれません)

ティラノサウルスが集団で狩りをしていたとの描写。おそらく一箇所で化石が見つかったことが根拠なのでしょうけれども、それイコール集団で狩りをしていたとまで言い切れるのかと。

ティラノサウルスの歯丸出し問題。他の書物でも読んだことなのですが、歯をむき出しならば唾液は常に垂れ流しであり、それは不自然なのでは(水辺に住むワニ類ならまだしも)。

ティラノサウルスには羽毛の他に鱗に覆われている個体もいたという描写。鳥類の祖先なのにぃ?鱗の個体ぃ?

・デイノケイルスの求愛行動。他の恐竜についても思うのですが、化石からそこまでわかるものなのか。

・デイノケイルスのメスが繁殖シーズンになると体色が変化したという描写。同じく化石からそこまで言い切れるものなのかしら。一つ前のものと合わせて、おそらくデイノケイルスについては現存の鳥類の行動なんかを参考にしているのでしょう。

・トロオドンは賢くて昆虫を使って釣りをしていたという描写。頭蓋骨の化石の大きさからして知能はもっていたのでしょうけれども(賢い恐竜で有名ですもんね、トロオドン)、釣りをしていたかどうかまでは言い切れるのか。

・モササウルスがかっこよくてロマンあったなぁ(これは素直な感想)

 

 覚えている限りでこれぐらいが疑問に思いました。本当はもっと色々とあったんですけど、いかんせん劇場作品なので一つ疑問を考えているうちに次のシーンに移ってしまうので、まともに考えられやしなかったです(映画なのでそれで良いんですが)。もちろん私の知識不足がゆえの疑問もあるので、暇な時間に元の研究や論文を調べてみようと思っていますが…