後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

にっちもさっちも

 ここ3ヶ月ほどがやたらめったらバタバタしていて、にっちもさっちもいかない日々が続いておりました。それがなんとか、その窮地を脱してにっちもさっちもいったので更新するに至っております。ちなみに「にっちもさっちもいかない」は2でも3でも割り切れず計算が合わない、どうにもならない、みたいない意味ですが、よく考えれば2でも3でも割り切れない数のほうが世の中には圧倒的に多いわけで、生きていくってのはそもそもがにっちもさっちもいかないものなのでしょう。

 かといって、じゃあここ数ヶ月の間は碌なことがなかったかというと、そういうことでもなく、アイドルのライブに行ったり、アイドルの接近イベントに行ったり、アイドルのCDや写真集が発売されたりしていました。アイドルばっかりだな。

 4月に初めて名古屋で行われた櫻坂46のライブに行ったのですが、そのライブがあまりにも良くてその一ヶ月後に大阪の櫻坂のライブにも行きました。新曲『Start over!』めちゃくちゃ良かった。

 


www.youtube.com

  このMVを初めて見たときに「こんなのまさに令和版『ファイト・クラブ』じゃん…!」と思ったのですが、全然共感を得られなかったです。なんでやねん。藤吉夏鈴さん、まんまブラッド・ピットやんけ。

 で、もともと櫻坂は曲だけは聴いていたのですが、ライブもいってガッツリハマるようになり、『Start over!』からはミーグリにも参加しました。私は同郷の三重県が生んだ100%アイドルこと幸阪茉里乃ちゃんを応援してます。はい。

 

 アイドルのライブといえば、日向坂46では影山優佳さんの卒業セレモニーがあり、そちらは配信で拝見しましたが、それもめちゃくちゃ良かった。日向坂46は一期生が特に好きなので、とにかく寂しい気持ちもありましたが、アイドルの最後の瞬間まで影山さんはかっこよくて綺麗でユーモラスでした。めちゃくちゃ良かった。『夏色のミュール』披露されたときは変な声が出た。

 日向坂46の方も新曲『Am I ready?』がリリースされていて、こちらもMVを初めて見た時は脳天がゆれるくらいの衝撃で好みだったのですが、ファンの間ではどうやらイマイチな感じのようです。なんでやねん。めちゃくちゃ良いやんけ。


www.youtube.com

  櫻坂46の『Start over!』が社会に対するカウンターパンチのような、わりと現実的な輪郭をした曲であったのに対し、日向坂46の『Am I ready?』はファンタジィに振り切っています。寄り添うこともせず、共感も求めず、メッセージもなく、我々はただただ目の前に存在する圧倒的な「かわいい」にひれ伏すしかないわけです。そこには文脈も理論も意味も時代も次元もなく、「かわいい」が世界まるごとを飲み込んでしまっているような感じというか(伝われ)。MVのコンセプトがセンターの上村ひなのさんの内面世界を表現しているように、矢印はただひたすら内側を向いているのですが、それがいつの間にか内と外がぐるりと反転してしまっているのです。まぁ結局何が言いたいかというと、かわいいは世界を覆うってこと。それに尽きます。どれだけ世界がしんどくてつらいものになっていたとしても、アイドルにはキラキラで笑顔でかわいい存在でいてほしいという、私たちのささやかな願いを叶えてくれている作品なのかもしれないな……

 

 こちらは日向坂46リハーサル動画もアップロードされていて、それもとても良いです。


www.youtube.com

 

 あとカップリングの『ガラス窓が汚れてる』も素晴らしい。


www.youtube.com

 ちょっと、『ときめき草』のような懐かしさも感じました。最高にクール。