先週1周間がやたらバタバタとしていて、というのも学会のために北海道まで行っていました。まぁ北海道に着くまでが大変なだけで、着いてしまえば発表をちょろっとして、それ以外はただひたすら爆食していた記憶しかありません。で、木曜日に帰ってきて泥のように眠って、金曜日はその出張の報告書を作ったりして、日曜日は日向坂46『Happy Train Tour 2023』の愛知公演2日目に参加してきました。そんなわけで日曜日のライブのちょっとした感想文です。前半の説明、絶対いらんかったな。
10thシングル『Am I ready?』は相変わらず暴力的な"かわいい"がつまってましたし、アンコール後の『HEY!OHISAMA!』は見切れ席ながらトロッコに乗っためいちゃんを存分にくらったので最高でした。大阪公演では気球と花道で近くに来る気配すらなかったので……(こればっかりは運もあるので仕方ない)
つい先週、8月30日31日に大阪城ホールで開催された日向坂46『Happy Train Tour 2023』に参加してきました。その感想文です。ちなみセトリ・演出その他諸々ネタバレな内容ですので「そんなん困りまっせ」という方はご注意ください(あとだらだら書いていったらトータル1万文字くらいになってた)。
というわけで大阪城ホールへ行きました。前回行ったのが6月1日開催の櫻坂46『3rd Tour 2023』の千秋楽公演(ライブ初披露の『Start over!』がとにかくえげつなかった)だったので、約3ヶ月ぶりですかね。もはや大阪城ホールなんて慣れたものです。慣れたものですから、1日目の30日は名古屋でお仕事をして即新幹線飛び乗りのライブ参加という荒業だって可能でした。本当は2日目の31日のみの参加予定だったのですが、日向坂46公式によるサイレント一般チケット発売の恩恵を受けられたため、1日目も参加できました。(是非はおいといて)ありがたいものです。
という私の話なんかはどうでもよくて、ライブについてですが、でも結果として両日参加して完成する内容でした。これは前回の『Happy Smile Tour 2022』とはセットリストの構成で大きく違っていた(ように感じた)点。2022年のツアーと4月に開催された『4回目のひな誕祭』から今までの間に、9thシングル『One choice』と10thシングル『Am I ready?』がリリースされており、カップリングを含めると単純に14曲増えています。毎公演ごとにそれら全曲やるとするとあれもこれもになってしまいますし、もちろん新曲以外の定番曲やファンが求めている曲だってわるわけですから、それらをいい具合にまとめたセットリストだったのではないかな、と思いました。具体的には、4期生曲以外のカップリング曲が1日目と2日目で異なっていて、1日目は9thシングルのカップリング曲(『パクチー ピーマン グリーンピース』『愛はこっちのものだ』『You're in my way』)で、2日目が10thシングルのカップリング曲(『愛のひきこもり』『骨組みだらけの夏休み』『君は逆立ちできるか?』)となっていました。あと他にもちょこちょこと1日目と2日目でセトリの異なる点もありましたが、それはまたあとで。なので、逆に言えば、どちらかにしか参加できなかった人の中には「あの曲聴きたかったのに!」と感じる人もいるのかもしれませんね。こればっかりはどこを妥協するかなので仕方ないことですが……(でも「あの曲聴きたかったのにやらんのかい!」と思うのも生ライブに参加した感あって良いと個人的には思います)。
ツアータイトルが『Happy Train Tour 2023』といういこともあって、メンバーが各地に電車に乗って現れる、といったイメージのOverture映像とともに、ステージにメンバーが登場します。1~3期生のダンストラックで会場のボルテージをあげていって、1曲目『アディショナルタイム』。6thシングル『ってか』の収録曲ですが、もはやライブ定番曲になっています。曲自体クールでもちろん好きですが、ツアーの1発目に持ってくるのが「おおっ!」となりました。あと、新衣装がけっこう面白かった。シルバーのドレス風衣装にスカートにカラーが入っていたような(うろ覚えです)。新衣装をまとっためいちゃん(東村芽依さん)(かわいい)(推し)(猫)はお姫様みたいで可愛かったです。はい。そんなめいちゃんがフロントにいることもあって『アディショナルタイム』は好きです。はい。
ここから1期生2期生のカップリング曲へ。カップリング曲では私服風衣装に変わります。まずは2期生のターンで、1日目は『You're in my way』、2日目は『君は逆立ちできるか?』が披露されました。それぞれのセンターはひなちゃんとすーじー(富田鈴花さん)。ひなちゃん反抗期曲『You're〜』は曲のスピード感と語りがこれまたクールで、『君は〜』はにゃーにゃー言うてるゲキカワ猫ソングです(でもコールがエグ難しい)。2期生は今は7人で、にぶちゃんがお休みなので6人でのステージでした(さすがに少なく感じてしまったなぁ…)。
みーぱんセンターの『My fans』で会場を真っ赤にし、『NO WAR in the future 2020』でさらに会場を熱くしていきます。この『NO WAR~』の曲前のイントロアレンジがまたカッコよかった。4期、3期、2期、1期と期別ごとのダンスパートが連鎖していくのですが、それが超良かったのです。ボスラッシュみたいな感じ。ぐんぐんと会場のボルテージを上げて行って、そのままの勢いで曲が始まります。メインステージも花道も使って会場全体が一体になってメンバーもファンもいっしょに腕を振り上げるのがアツい。超楽しい。あと、4期生の曲が昨年のツアーではブルラズ(『ブルーベリー&ラズベリー』)だけだったのが、ライブを重ねるごとに参加する曲が順当に増えていくの、なんか良いよね?(わかってくれ)
そして、アンコール前ラスト曲であり最新シングル表題曲の『Am I ready?』。センターは上村ひなのさん。曲が始まる前、一人だけステージに現れたなのちゃんが、双眼鏡で会場をのぞきながら、空想のキャラクタを会場に生み出していきます(意味わからんと思うけど、本当にこのままだから)。そして、会場を空想キャラクタで埋め尽くしたところで、衣装に着替えた他のメンバーも登場し、曲が始まります。『Am I ready?』は歌番組でも何度か披露されてますし、ひなリハ動画もアップされているのでなんとなくフォーメーションは把握していたのですが、これが大阪公演では全く違う演出でした。
……という感じの『Happy Train Tour 2023』でした。なんというか「こういうのでいいんだ」であり「こういうのがいいんだ」がつまったようなライブでした。コロナ禍を経ての声出しOKのツアーはグループにとっても久しぶりだったのでしょうけれども(ハマスタの『ひな誕祭』も声出しOKだったけども)、客席側からしてもやっぱり声出しってのはいいもんだなぁ、と改めて感じました。日向坂46は観客との共鳴や一体感を大事にするグループだと私は認識していますが(ライブの演出としても花道やトロッコで客席と目を合わせたりまた掛け声やコールなど、相互のコミュニケーションを取り入れたものが多いですし)、まさにそれを体感したライブでした。声出しや声援、掛け声によって、ファンもメンバーもどんどんテンションが上がっていく感じ。いやーくらいましたね。めちゃくちゃ楽しかったです。そしてこれがまだツアーの最初の公演なので、これからどんどん洗練されていくのも楽しみです(私は次は宮城公演に参加する予定です)。あと、4期生の参加する曲が増えているのも良かったです(いないメンバーの代役に抜擢されているところも)。ただし、大阪での公演にも関わらず、間のMCで奈良県出身のめいちゃんに話がふられなかったのはいただけないところ(過激派やばファン)。でも、まなふぃが「大阪で「まなふぃー!」って呼ばれるの夢やってん」って言ってたのはなんか良かったです。そんな大阪公演でございました。
櫻坂46の『Start over!』が社会に対するカウンターパンチのような、わりと現実的な輪郭をした曲であったのに対し、日向坂46の『Am I ready?』はファンタジィに振り切っています。寄り添うこともせず、共感も求めず、メッセージもなく、我々はただただ目の前に存在する圧倒的な「かわいい」にひれ伏すしかないわけです。そこには文脈も理論も意味も時代も次元もなく、「かわいい」が世界まるごとを飲み込んでしまっているような感じというか(伝われ)。MVのコンセプトがセンターの上村ひなのさんの内面世界を表現しているように、矢印はただひたすら内側を向いているのですが、それがいつの間にか内と外がぐるりと反転してしまっているのです。まぁ結局何が言いたいかというと、かわいいは世界を覆うってこと。それに尽きます。どれだけ世界がしんどくてつらいものになっていたとしても、アイドルにはキラキラで笑顔でかわいい存在でいてほしいという、私たちのささやかな願いを叶えてくれている作品なのかもしれないな……
あとはなんでしょうね。今回の「ひな誕祭」がちょうど舞台の期間と被っていて参加曲を抑えていたみーぱん(佐々木美玲さん)がワンポイントリリーフのごとく『アザトカワイイ』『My fans』はしっかりキメているところとか超カッコ良かったですし、MCで一期生のノリで会場をダッシュさせられているのも笑いました。さすがイッキさんって感じです(Japanese runnning girl)。『月と星が踊るMidnight』ではセンター齊藤京子さんの柔らかい表情が次の『One choice』センターのにぶちゃんへのエールのように感じましたし、『誰よりも高く跳べ!2020』『NO WAR in the future』は声出しOKになったこともあって爆発的な盛り上がりっぷりでした(曲中にめいちゃんがかほりん(藤嶌果歩さん、めいちゃんを推す4期生)と抱き合っているの私は見逃さなかったね)。『ドレミソラシド』でカメラが指先「ヒ」ポーズからのパンして小坂さん(小坂菜緒さん)の顔面は強すぎましたし、『JOYFUL LOVE』で虹色に染まった横浜スタジアムはとにかく美しすぎた。今すぐ文化財に登録してくれ。