後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

 先日、たしかラジオか何かだったと思うのだけれども、就活関係のCMがやっていた。どっかの企業のインターンシップだったかな。そのCMでは「出る杭になれ」というキャッチコピーが何度か登場していたのだけれども、それを聴きながらふと思ったことがある。おそらくそのCMの目的は、才能があって非難されようとも周りに合わせないような、突出して目立つ人材が欲しいということなんだろう。だが、「出る杭」ってのは、周りがそうでない(出る杭でない)集団だからこそ目立つわけなのだ。だから、こういうキャッチコピーで出る杭だけを集めたとしたら、それは出ない杭の集まりになってしまわないだろうか。なので、このCMによる人材募集での解は、「出ない杭」になることなのだ。出ない杭であることが、出る杭になることなのだ。うーん、パラドックス。…と、凡人でもその程度までの想像は可能だと思う。だが、これでもまだ不十分だと思うのだ。そもそも「出る杭になれ」という募集であるのならば、杭から最も遠いものになるべきなのだ。杭の中で出る出ないを争っていても仕方ない。なので、「出る杭」から最も遠いものになる必要だし、それが求められているのだ。そこで私が考えた「出る杭になれ」の最適解、それは「食パン」になることだ。食パン。ふわふわの食パン。それが出る杭からおそらく最も遠いものだと思う。ふわふわだし。見つけちゃったな、最適解。一発採用間違いなし。

 「はい、御社の『出る杭になれ』の理念に共感し、応募いたしました。私は食パンです」

 …クレイジー就活生の出来上がり(焼き上がり)だ。

 

 そんなクソどうでも良いことを考えていた雨の日。昨日はまたリモートでのゼミを1件。どうやら通信システムの調子が悪いらしく、ちょっとだけ接続に難航。音声も途切れ気味。リモートでの打ち合わせやゼミの数は圧倒的に増えたけれども、結局はシステム頼みみたいなところがあるので、こういうアクシデントがあるとどうすることもできない。そのうちもっと良くなるのでしょうけれども。未だにFAX文化がまかり通っている所もあるし(以前勤めていた会社は完全にそうだった)、早いとこ社会全体が移行してくれると良いです。人間の移動が一番エネルギーが必要なので。