後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

ブログ青年

 何を隠そう(別に隠しているわけでもないが)、実は十年ぐらいブログを書いていました。今ではブログという文化は「情報をただまとめたもの」が主力になりつつあり、ただただ個人の日記を垂れ流す形式のものはツイッターなど他のSNSの流行もあってか絶滅危惧種になりつつあります(勝手にそう思っているだけなので違うかもしれませんが)。しかし、私がブログを始めた十年以上前はそんな個人(しかも有名人でもなんでもない人の)がブログという形式でWeb上に日記を書くことが流行っておりました。

 そんな、個人の日記ブログが流行っていた頃、その当時私が始めたのはいわゆる「受験ブログ」と呼ばれるものでした。その名の通り、受験生が受験勉強のストレスのはけ口(これは偏見)としてやっていた受験ブログを、私も「流行に乗るしかねぇ!」と若気の至りよろしく、自己顕示欲丸出しで始めてしまったのがブログを書き始めたきっかけです。その頃は、自分のパソコンなんてものは持っておらず、スマホなんてものも当然なかったため、携帯電話を使って律儀にポチポチと打っていました。今思い出しても、いったいどこにそんな精力があったのか、はなはだ不思議です。労力を使って恥を世界に向けて発信していたのですから、高校生とはオゾマシイ生き物であると身にしみて感じますね。まぁ、でも、青春ってのは往々にして「恥ずかしいモノ」であるのだから、もしかしたらいい思い出であったのかもしれませんが…

 で、当然受験ブログは受験生だけが行える特権であり、当時受験ブログを書いていたときの相互リンク先(懐かしい響きだ…)の知り合いも大学生になって、だんだんとブログからも引退していったのだけれども、なんとなくだらだらと私は書き続けていました(カテゴリは受験ブログから一般ブログに移行した)。そんなこんなで約十年です。更新頻度は少なくなったけれども、よくもまぁ有名人でもなんでもない人間が内容のない毒にも薬にもならない日記をだらだら続けられたもんだなぁ、と我ながら思います(だからといって褒める気持ちは毛頭ない)。

 で、その時に使っていたのがライブドアブログだったのだけれども、なんとなくはてなブログに移行してみたのがこれです。理由は特にありません(といいつつないわけでもないけれども…)。

 そんなわけで思いつきで心機一転(は特にしていないが)移行をしたわけです。ブログタイトルは、悩んだ結果、自分の好きな円城塔氏の短編集『バナナ剥きには最適の日々』を文字って。いい具合にぶってる感じがでつつ「いや好きなタイトルを拝借してきただけやからw」と言い訳もできるのではないかと。いい具合のバランス感覚なのではないかと思いますよ。ふふん。

 さてさてそういった経緯でとりあえず移行はしてみたものの、どうなることやら…