後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

車社会・キングオブコント・最高の人間

 10月10日。月曜日祝日。「スポーツの日」なんて昔からあったかしら…?と思っていたら「体育の日」が2019年から名称が変わってとのこと。「なるほどだから聞き馴染みなかったのか…」と、おそらく今日全国で100万回くらい繰り広げられているであろうQ&Aをこなしながらの朝でした。昨日まで大雨が降っていましたが、今日は晴れてて過ごしやすい一日でございました。

 ちょうど昨夜、愛車の警告ランプが点灯しておりました。ですが「どうせ大した事ないんんやろ?まぁまぁ焦りなさんなって…」と余裕ぶっこいていたわけなのですが、家に帰ってちゃんと調べてみたら点灯したのは「トランスミッション警告灯」というものだそうで。このトランスミッション警告灯はその名の通りトランスミッション部に不具合があると点灯するみたいです。私の車の場合だとCVT部の不具合になるのですが、そこが故障しているとなると、走行中に急に車が動かなくなる可能性があるどころか、交換に30万円ぐらいかかるそうで、もうドン引きでした。馬鹿かよふざけやがって。故障じゃなくてミッションオイルの交換とかだと大したことないみたいですが、もうヒヤヒヤです。昨日の余裕っぷりが嘘のようにテンションだだ下がりで車屋さんに電話し、テンション下がったまま車に乗り込んで車屋さんに向かおうとしたら、警告灯が消えてやがるの。馬鹿かよふざけやがって。圧倒的早さで予約キャンセル。完全に機械に弄ばれています。車社会ってそういうことじゃねぇだろうが。

 

 キングオブコントを一日遅れで日曜日に見ました。優勝したビスケットブラザーズはもちろんのこと、どのコンビもめちゃくちゃ面白かったのですが、私は最高の人間がドストライクでした。いやー…めちゃくちゃ面白かったなぁ…「テーマパークのキャストスタッフは自我を崩壊させられ脳の一部を切除されているからあのテンションでいられる。そしてそのキャストの反逆」という設定なのですが、もうほとんどSF。伊藤計劃とかロイス・ローリーの世界観じゃんかもう。

 コントってもうほとんど好みの問題だよなぁ…と思いましたが、私はああいった狂気性を孕んだコントがめちゃくちゃ好きです(だからそもそもの吉住さんと岡野さんのそれぞれのピンネタも好き)。昨年のキングオブコントだと蛙亭の「科学者が生み出した怪物に、科学者自身が母性を感じていく」という設定のコントが好みで、世界観に狂気性を帯びつつ、その世界ではちゃんとその世界における(現実世界では通じないだろう)価値観がまかり通っている、そんな設定がすごく好きです(言語化しにくいな)。2本目も見たかったです。よくよく考えると「最高の人間」というユニット名もネタを観た後だとブラックジョーク感あって薄気味悪くて素晴らしいな。いやはや、最高でした。

 そういえば、その最高の人間のネタの中で「キャストはキャストになるために脳内の恥ずかしさを司る部位を切除される。あれは脳にいらない部分だから」というセリフがあるのですが(改めて文字にしてみるとイカれてんなぁ…)、「切除された部分ってどこだったのだろうか…?」とコントを見ながらぼんやり考えていました。

 恥ずかしさ(羞恥心)のみを司る部位が存在するとは考えにくいので、おそらく情動全体に関わっている大脳辺縁系、特にその中でも扁桃体が考えられるでしょう。扁桃体は人間の快・不快や恐怖などの基本的な情動を決める場所です。最近では多用されすぎている感もある「サイコパス」に該当する人は、扁桃体の活動が低いことがよく知られています。扁桃体の活動が低いと、恐怖や不安を感じにくいそうです。もちろん、情動行動をすべてそれで説明できるわけじゃないですが(眼窩前頭皮質とか内側前頭前皮質とかも関係しているみたいですし)、キャストの人たちは扁桃体を除去されている可能性が高そうです(その場合、羞恥心を失うだけじゃすまない気がするけど…)。また、扁桃体は側頭葉の内側に位置しているので、そこだけを狙って切除するのはなかなかを難しそう。切除したテーマパークの園長さんはさぞ凄腕の技能を持っていたことでしょう…

 あ、そういえば書きながら考えましたが、扁桃体は記憶機能と関連のある海馬とも近接しています(ただし、それぞれは独立して発生しているので別々の部位)。コントの中で、ナンシー(脳の一部を取り除かれたキャスト)が急に過去を思い返す回想シーンがあったのですが、それももしかしたら扁桃体を取り除かれたことの影響なのかもしれません。そう考えると、私達の思っている以上に恐ろしいネタだったのかもしれないな…

 そんなことを思ったキングオブコントでございました。 

 

※脳についての話はわりと適当に書いているのであしからず