後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

激凹み卒業発表

 今日の午後ぐらいに、日向坂46の宮田愛萌さんがグループからの卒業を発表されました。卒業の具対的な日時はまだ未定で、しかし今回のライブツアーは参加されないそうです。

www.hinatazaka46.com

 

 いやー、なんとうか、久しぶりに「うわぁ…まじか……」となりました。渡邉美穂さんの卒業発表は日曜日の静かな朝のことだったと思うのですが、今回の宮田さんの発表はちょうど発表用のスライドをガチャガチャ作っていた時で、その発表のブログを見て、そこからずっと手がつけられないでいましたもの。激凹み。昨日まで「よーし今週末は日向坂46のツアーライブ名古屋公演やし、ひなあい(日向坂で会いましょう)は東村芽依ちゃん回やし、最高の週末やな!」なんて阿呆ヅラで過ごしていたのが嘘のようです。いやー…マジかぁ…

 宮田さんは日向坂46の二期生で、その中では最年長のお姉さんで、本がとにかく好きで、源氏物語が好きで、愛犬のみんとを溺愛していて、ぶりっ子をさせたら向かうところ敵無しの、そういう人です(語彙力なさすぎて羅列しかできない)。何よりもその読書家っぷりから私にとっても気になるメンバーの一人でした。「今一番欲しいものは?」の質問に「日本文学全集(河出書房)」って答えるアイドル、そうそうおらんて。メッセもとっていますし、宮田さんのインスタグラムやブログの本紹介がきっかけで買った本も何冊かありました。

 グループ卒業の一番の理由となったのは体調面のことで、体力でついていけなくなることが多くなった、ということをブログにも書いておられました。

 考えてみれば年に何枚もCDをリリースして、そのたびに新曲の振り入れがあってMV撮影があって、それ以外にもライブやライブツアーがあってそのためだけの練習もあって、様々なテレビ番組やラジオの収録もあって、ファンとの握手会(ミーグリ)があってと、おそらくそれは我々の想像を絶するほどのスケジュールとなっているのでしょう。

 そういった中で、宮田さんは昨年は一時休養されることもあったり、ライブに出られないこともちょこちょこありました。そんな中で披露された渡邉美穂さんの卒業ライブでの『恋した魚は空を飛ぶ』は今でも強烈に記憶に残っています。この曲は観ている側でもわかるぐらいダンスの振り付けがエグくて、ご自身の体調のこともあるのに、丸々一曲踊りきった姿は凄まじかったです。

 どれだけファンが「大丈夫だよ、待ってるよ」と言っても、おそらくご本人が一番その苦しさを感じていたことでしょう(私の勝手な想像です)。そんな中でも、宮田さんは自身のブログやインスタグラム、メッセージに「ファンがいるからこそ、私はアイドルでいられる」と断言されていて、ファンのことをとにかく気にかけている人なんだな、と思いました(卒業発表のブログにも書かれていますように)。清々しいほどに一貫したその姿勢は、アイドルというファンに応援される側であるとともに、宮田さん自身も別のアイドルさんや声優さんを応援するファンであることに起因するのかな、とも思うのでした(これも私の勝手な想像)。

 何はともあれ、今はとにかくショックだし寂しいです。こういう時に、ファンという存在の弱さを痛感します。どれだけ応援し、愛を伝えたとしても、「卒業」の二文字の前には圧倒的に無力なわけです。ファンはその発表をただ受け入れることしかできず、そこに拒否権はありません。きっとそれは、応援することでアイドルから生きるエネルギーをもらってきた側の、一緒に背負わなくちゃいけない業のようなものなのでしょう。あるいは呪いか。これは宮田さんの卒業発表に限ったことではなく、全アイドルの全ファンにとってのことですが。

 SNSやまとめブログをぼーっと眺めていると「卒業する素振りのなかったメンバーの卒業発表は受け身がとれない」というコメントを見つけましたが、受け身なんかとらなくて良いと思うのです。後頭部を思いっきり打ち付けてやれば良いと思うのです。伏線なんて知ったこっちゃないし、凹む時は凹めば良いと思うです。それが人間が人間を推すということなんだから。

 そんなことを、思ったのでした。

 しかしなぁ、つらいなぁ…

 (以下、私がラジオDJだったらかけている曲)

 


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