後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

飛翔

 6月14日。火曜日。朝から夜までずっと雨の降っていた一日。私の住んでいる地方もとうとう梅雨入りしたそうです。朝から研究室へ行き、また昼間に講義のお仕事が一つだけありました。雨が降っていると移動が面倒くさいですね。晴れていれば駅まで歩いたりもするのですが、雨だとそんな気もおきません。そもそも傘さすのが下手くそ。

 そういえば、名古屋駅前のモニュメント(ロータリの真ん中にある上向きにぐるぐる尖ったアレ)が撤去されるそうですね。ネット上では「意味わからんかったやつ」「金の無駄だったやつ」などの心無いコメントもあったのですが、私はほんのりと残念に思ったのでした。別にモニュメント自体に思い入れがあるわけでもないし、そもそもあのオブジェの名前は撤去のニュースがあるまで知りませんでした(おそらく名前を知る機会は何度かあったはずだけどその度に忘れていた)。なんとなく「名駅前のぐるぐるしたやつ」としか認識しておりませんでした。ですが、いざ無くなるとなると「そっかぁ…」と思ってしまったのです(そういう人間がいることがモニュメントとしては成功だったのかもしれません)。

 名古屋駅ジェイアール名古屋タカシマヤとつながっていて、その高島屋の11階に三省堂名古屋高島屋店というかなり大きな本屋が入っていました(今はほんの少しだけ離れたところに移設しています)。で、その三省堂には一階からエレベータに乗っていくのですが、そのエレベータで昇る最中に窓から駅前のそのぐるぐるが見えるのです。私はその本屋によく通っていたので、毎回そのぐるぐるを見ながら、「上から落ちてきてぶっ刺さったら痛いやろなぁ…」なんて阿呆なことを想像していたのでした(完全にドラッグオンドラグーンのアレのイメージ)。

 また、名古屋駅の周辺は開発がガンガン進んでいて、だいたいいつも新しいビルを建設しています。なので駅前は常にどこかが工事をしているのですが、ぐるぐるモニュメントは変わらず残り続けていたのでした。変わっていく景色の中で変わらずそこにあり続けているイメージです。なので、そのぐるぐるがいよいよ撤去されるとなると、ちょっとだけ、ほんのりと、寂しくも思うのでした。

 

 

 (どちらかというとナナちゃん人形の方が不気味で苦手)