後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

アルコール、ドーキンス

 11月28日。日曜日。馬鹿ほど寒い一日。今朝は自動車のフロントガラスもカチカチに凍りついており、朝っぱらから難儀しました。持ってて良かった氷解スプレィ、というか自作の消毒用アルコール液。市販の氷解スプレィも中身はほぼエタノールと水(あとシリコン系の添加剤が足されているのかな)なので、自作することができます。私は実験室で余ったエタノールに水を混ぜて100均のスプレーボトルにぶちこんで、消毒用アルコールとして車に載せています。エタノールは薬局でも買えるはずなので(売っているのが何%のものかはわかりませんが)、適当な割合で70%ぐらいになるように水と混ぜれば消毒液兼氷解スプレィの完成です。簡単。「氷解スプレィはワイパーを劣化させる」なんて記事も見かけますが、エタノールなんてすぐに揮発するでしょうし、気にしません。

 さて、そんな激寒な日曜日なわけですが、朝から研究室へ。サンプル採取期間が続いていますので。今日も建物は絶賛工事中なのでドンドンガリガリにぎやかです。年末の訪れを感じますね。年末や年度末の工事ってもはや季語にもなっているんじゃないでしょうか。俳句のことはよく知らないですが。

 夜まで研究室で過ごして、帰りに本屋に寄り、読もう読もうと5年くらい思っていたドーキンスの『利己的な遺伝子』を買いました。今更ですね。初版は40年前ですし、山程いろんなところで引用されてきた本なので、内容も大まかには知っております。フジテレビで15年ほど前にやっていたドラマ『不機嫌なジーン』でも一つのテーマみたいにされていましたし(南原教授が引用していましたけど、本当に読んだんかぁ?という疑問は残りましたが…笑)。科学の本なんて新しければ新しいほど情報はアップデートされるので、特に目新しい知見があるわけではないのでしょうけれども、やっぱり読んどかなくちゃなーなんてふと思ったので買ったわけです。 

 

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 2018年発行の40周年記念版は表紙が良い感じの赤デザイン。600ページで3000円弱なのでコスパは良い(コスパで選ぶものでもないけど)。

 今の50代60代の教授さんの中には、この『利己的な遺伝子』をそれこそバイブルのように崇めている方が一部いらっしゃいます。おそらくこの本がその方々の学生時代に出版され、その当時のセンセーショナルさが今も残っている(忘れられない)からなのでしょう。名著なのでわからんでもないですが、でも、「さすがに情報アップデートしない…?」とも思うのです。しかしながら、それもちゃんと読まないと何も言えないので、「じゃあ読むかぁ〜〜〜」という境地に至ったわけです(購入までに5年かかったけど)。

 それにしても、ハードカバー600ページ弱のボリュームだから持ち歩くわけにもいかないし、電子版で買えばよかったです。ページめくりづれぇし。大学生が本棚に並べておけばイキれる本の一つなのは間違いないでしょうけれども。