後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

みんながみんな、何かの病気

 8月15日。日曜日。雨が多少やんだような気もした一日。ワクチン接種からも2日が経ち、体調もすっかり回復しました。体調が回復したので墓参りへ行きました。墓参りといっても、お盆だからというわけではなく、月命日の度にいっていますので特別感はありません。そもそもお盆だから墓参りをしなくちゃいけない、とも私は思っていません。各々の方法で死者を弔えば十分でしょう。私の家は田舎の家なので墓や仏壇がありますが、それすら死者を弔うのに必要というわけでもないでしょう。お盆も、結局は生者のためのイベントです。

 しかしながら、スーパーに寄ったときに、ほおずきやらが「お盆特集」という名のもとに馬鹿高い値段で山程売られていたのにはさすがに笑ってしまいました。なんでもかんでも経済が飲み込んでいくな。宗教も文化も慣習も。そんな悪態をつきながら、いつもの安い花を買って帰りました。

 イベントといえばその程度なのですが、数日前からTVerに『SICKS~みんながみんな、何かの病気~』がアップされていたので「なちぃな!」と思いながら観ていました。これは2015年に放送された佐久間さんプロデュースのテレ東のコント番組(ドラマ?)です。主演はおぎやはぎとオードリーですが、他にもアンガの田中さんやらギースやら東京03の飯塚さんやらとかなーり豪華な出演陣となっています。私は当時、たしかDVDをレンタルして観た気がします。それにしても久しぶりに観ましたが、色褪せない面白さです。一気に12話観てしまいました。一話の中に独立したコントが4, 5本あって、それらが最初は別々だったのに、だんだんと登場人物同士が繋がり合っていって…そしていつの間にか…といった感じ。いやはや、見事。

 あと、色んな意味で、この現代このご時世に、この作品を観られるようにする(TVerにアップする)テレ東すげぇな、と思いました(おそらく観たらわかる)。面白いし大好きな作品なだけに、生ぬるい上辺だけの正義を振りかざす批判馬鹿には見つかってほしくないな、とも思うのです。いつの時代も、面白いコンテンツ・作品とは、そういった尖りがあって、ギリギリのところをゆく脆さを兼ねているものだと思うのです。それが鋭さであり切れ味なのでしょう。逆に、批判を考慮しすぎた作品というのは、切れ味が落ち、鈍い印象を受けます。「誰も傷つけない」というのは、切れ味を犠牲にしているということなのでしょう。どちらが良いかは好みなのかもしれませんし、前者のような作品は作りにくい時代なのかもしれませんが…