後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

穏やかな生活を

 2月1日。月曜日。少し前に2021年になったなーと思っていたらもうすでに一ヶ月が経っておりました。世間はどこもかしこも自粛自粛&自粛で、地方在住の私もすっかりその雰囲気を感じざるを得ない生活を送っています。「自粛要請」なんて矛盾した言葉もいつの間にか定着している今日このごろですが、その中でも一番不便さを感じているのが、喫茶店の時短営業です。喫茶店行きまくりコーヒーがぶ飲みマンの私には、家や研究室周辺に行きつけの喫茶店が何軒かあるのですが、どこもかしこも軒並み20時閉店になってしまい頭を抱えております。正直なところ、時短営業にしたとてそれがどれだけ効果があるのかは疑問ですが、贔屓にしている喫茶店が不況の煽りを受けて潰れてしまうのはもっと困るので「まぁ仕方ないよなぁ〜」と思うことにしています。サンキューサンキュー協力金。

 ニュースをつけると毎日東京都の新型コロナウイルスの感染者の数が発表され、少しでもその数が変動すれば「◯◯の影響だ」とか「△△の効果だ」と一喜一憂し、その原因を求めた議論がなされていますが、それが本当に重要な情報なのか疑問に感じます(疑問ばっかり感じてますね)。最初の新型コロナウイルス感染症の検出から一年ほどが経ち、ウイルスがいかにして人間の免疫系を暴走させて重症化させているかとか、重症化したヒトのタンパク質の遺伝子に変異が起きているかとか、そういったメカニズムの部分で解ってきている情報も多いのに、そこの部分はなかなか報道されていないように感じます(もちろん、ちゃんと示しているメディアもありますが)。それはきっと、「難しいことは知らんけど、どうすればよいかを教えてくれ」という願望が受け取る側(視聴者側)にあるのでしょう。

 振り返ってみれば原発事故の時も同じで、とにかく手っ取り早く安心したいのでしょう(それが悪いことだとは言えませんが)。原発事故の際、「危険なのか安全なのかはっきり言ってくれ!」と技術者の方が詰められている光景をテレビで観ましたが、信頼できる技術者ほど「絶対安全」などと断定しないものです。リスクなんて人によって千差万別ですしね。今回で言えば「感染者の増えた原因は〇〇だ」と断定してもらえることが安心につながるのでしょう。たとえそれが一時的なものだとしても。

 とまぁ、そんなことをグダグダと言っていても仕方ありませんが、やがて新型コロナウイルスもインフルエンザのように季節の風物詩のように扱われるようになるのでしょうね。

 そんなことを思う今日のこのごろです(写真は今回の記事とは一切関係のない、犬みたいな顔をしたヤギ)。

 

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