後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

noteと私と

 先日、いよいよついにnoteに記事を投稿をしました。これまでnoteはとある方の有料記事を読んだり好きな作家さんの記事をのほほんと読むだけのサービスだったのですが、いよいよ投稿をしてしまったのです。いやーまいったね。それは、note公式で感想文をアップする「読書の秋2020」という企画をやっていて、文春文庫の『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』も課題図書に上がっていたからです。「優秀作品にはサイン本のプレゼント」の文字に、おいそれとひっかかってしまった次第でございます。

 そもそも課題図書とか感想文なんて言葉は嫌いですし(そのせいで小中学生の頃は全く本を読まなかった)、「読書の秋ですよ」と尻を叩かなくても本なんて読むやつはいつだろうと読むだろ、とも思いますが、こうでもしないと出版業界はこのご時世ただでさえピンチなんだろうな、というのも理解しています(大人になったもんです)。

 そんなわけで『表参道〜』の感想文を書き上げたのでした。とは言いつつ少し前に感想文は書いていたので、それを多少万人向けに修正しただけですが。一応、盗作うんぬんのことがあったらと思い、念の為にその旨を。いらぬ心配かもしれませんが…

 

note.com

 

 それにしても、前書いた感想文でも今回のモノでも散々その中で「常に競争を強いられている社会ってだりぃな」的なことを書いていたのに、結局こういった企画(これも言ってしまえば競争企画です)に飛びついているのは、なんだかモドカシイもんだなぁ、と思う次第です。人間は生来選ばれたいし褒められたい生き物なんでしょうね。それ(競争)によって自身が生きている価値を感じられる場合もあれば、それが重なり続けるとしんどくもなるので、大事なのはそのバランスなのでしょうけれども。あとは競争をしているという自覚でしょうか。

 また、そういった経緯でnoteに初投稿したのですが、なかなかフォーマットがシンプルで使いやすかったのは新発見でした。他にも使えるなーと思ったので、何か書くかも。ネタだけ思いついて溜め込んだままにしていた短編SFとか。こちらのはてなブログでは変わらず阿呆な日記を阿呆ヅラこいて書いていきたいですので変わらず続けますが。

 それにしても、いつの間にか日記という形のブログって少なくなってきたなぁ、と思います。私がブログというものを初めて知った十数年前は、もっと個人の日記みたいなものが溢れていました。しかし今ではそういった個人的で毒にも薬にもならなそうなモノはお手軽ツイッターがその役割を担っているのでしょう(くさしてなくて、それはブログの良さだと思っています)。今ブログを検索すると、どれもこれも意義のある内容のものばかりたくさん出てきます(世相を斬るようなものとか)。そりゃその方がアクセスもされるしアフィリエイトに繋がりやすいんでしょうけれども。しかし、そういう記事が並んでいると、なんだかどれもこれも目が血走っているように見えて、それだけで疲れてしまいます。単なる個人の日記では芸能人でもない限り見向きもされないでしょうけれども、でも、そういう無意味で無意義で「いや誰が読むんだよコレ」を楽しみましょうよ、と私は思うのです。なので、そんな有益ブログ時代に警鐘を鳴らすために、私はこれからもクソブログを量産していきたいと思うのです。