後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

げっぷ

 9月1日。火曜日。9月に入り、やや涼しくなったような一日でした。月曜日は阿呆みたいに暑かったのに、一日でこうも変わるのかねってぐらい過ごしやすかったです。週末にかけてまた暑くなりそうな予報は出ていますけれども。あと台風がヤバそう。

 午前中に歯医者へ行きます。今回は定期検診でなく、親知らずを抜くかどうかの検査を。歯医者の話ばっかり書いていますが、本当に歯医者ばっかり行っているのです。どうなってんだ私の歯は。で、検査といってもCTを撮るだけです。CT撮って、「神経ぶちあたってるからうちじゃ無理ですね、総合病院へ紹介書きます」と言われただけの検査です。それだけで4320円。チャリンチャリン。すげーな歯医者(でも怖いから言えない)。そんなわけで、また近日中に総合病院で検査する予定です。チャリンチャリン。病院なんて10年近く行ってませんが、歯医者だけはやたらめったら通っているのです。

 午後から研究室へ。というか農場へ。牛の作業を夜いっぱいやっていました。農場の牛は人に慣れているせいか、ちょっと背を向けていたら、ここぞとばかりにベロベロ舐めてきます。農場には牛舎で飼われている牛と放牧されている牛がいるのですが、牛舎の方が人間との触れ合いが多い分、より人に慣れています。放牧の牛はあまり近寄ってきません。「人間がやってきたな、近寄らんとこ」って目をしながら一定の距離をとってこちらを眺めているだけです。ソーシャルディスタンス牛。

 地球温暖化に関することで「地球温暖化を加速させているのは実は牛のげっぷである」という話題がたまに挙げられます。おそらく聞いたことがある方も多いことでしょう。あれはまぁたしかにそのとおりで、温室効果ガスには二酸化炭素とかメタン、フロン等が含まれるのですが、そのメタンガス排出量のうち、3~4割は牛のげっぷによるものです(草食動物なので消化管の中で植物を発酵させる際に作られる)。だいたい一日で1頭の牛あたり200~300Lほどが排出していると言われているのですが、あの話が私は子どもの頃からどうもしっくりこないのです。なにがしっくりこないかと言うと、事実は事実としてそうかもしれないのですが、なんだか牛を悪者にしているように聴こえてしまうのです。原因を牛にスライドさせているような感じで。でも、牛もそもそもは人間が家畜化したためにこれだけ数が増えているので(世界には15億頭いるそうです)、結局人間のせいじゃねぇか!って思うのです。単なるイメージの話かもしれませんが、工場による排出量の話だと人間のせい感がありますが、対象が動物になると急に人間のせい感が薄れるような感じがするのです。本当は同じことなのにね。そんな、ちょっとしたもやっとする話でございます。

 ちなみに近年では、農場にメタンの排出量削減を義務付けたり(カリフォルニア州とか)、メタンが排出されにくい餌の開発も進んでおります。どうやら海藻を利用しているとのこと(詳しくは知らない)。安定して供給されるまではいってないのでまだまだ開発段階ですが。