後ろ向きには最適の日々

雑駁なあれこれ

子ども科学電話相談

 8月17日。月曜日。今日も激クソ暑い一日でした(最近毎日言ってますね)。今日は40℃を超える地方もあったとかどうとかで、私の住む地方もそれに負けずとも劣らない暑さでした。毎日ひれ伏しています。

 先日あったド迷惑爆破予告のせいで今日明日は施設にも行けず、家で作業をしながら過ごした一日でした。家での作業の90%はパソコン相手なので今日も目を酷使しています。メールを送ったり、後期の講義資料を作ったり、試験問題を作ったり。試験問題はいよいよ80%ほどまで完成しました。もうゴールも見えているので余裕です。ふふん。あとは実際に解いてみて難易度を調節するぐらいです。試験問題の難易度も、講義のお仕事をし始めた初年度は50点を割るようなバカヤバ試験を作ってしまい「っべぇ…」と震えた日もありましたが、さすがに何年もやっていると慣れたものです。ここ数年は70点前後と安定しております。自分が思っているよりも簡単に設定するのがポイントです。

 「夏休み子ども科学電話相談」という番組がNHKのラジオでこの時期はやっているのですが、それをちょくちょく聴きながら作業をしています。30年以上前からやっている番組なので知っている人も多いと思いますが、タイトル通り、子どもからの科学に関する疑問をその道の専門家が電話で答えていく、というシステムです。これがとても面白い。専門家の先生による解答というよりも、子どもたちの疑問が面白いのです。質問しているうちに何が訊きたいのかわからなくなる子もいますが、中には「なぜそこに疑問を持てたんだ…?」と感服するような子もいて、驚くばかりです。本当に、子どもってのは天才だな、としみじみ思います。大人になると、色んな常識とか理論を知っていくうちにだんだん疑問を持つことをしなくなるのですが(疑問を持ってそれを考えること自体エネルギーが必要な行為ですし)、子どもの場合は純度100%の好奇心でぶつかってくるのです。だから切れ味が違う。大人になってしまったなまくら刀とは全然異なるのです。

 また、質問する子どもが相手の専門家の先生のことを全く知らないのも良いところです。例えば、回答する先生の中に鳥に関する専門家で川上和人という方がいます。この方は小笠原諸島の海鳥の研究をされていたり、鳥や恐竜に関する本を数多く出しています。私も何冊か読んだことがあるのですが、だからこそリスペクトもあって、もし質問する立場だったら緊張してつまらない質問をしてしまうんだろうなぁ、と思ってしまうのです。ですが子どもにはそういった「この人がどれだけすごいのか」という変な客観の視点がないのです。それが良い。だからこそ、ピュアに自分の疑問をぶつけられるのでしょう。

 

 本当に、大人ってのはつまんない生き物だなぁ…と思ってしまう朝です。おはようございます。